敬語や外見はルールじゃなくツール。~書く習慣 day 27~
今日のテーマは「誰かに言われた大切なことば」。
反抗期バリバリ、世の中の全てに反抗心を持っていた頃のわたしに突き刺さったことば。
「敬語や言葉使いはルールではなくツールです。敬語ができている。ただそれだけで、相手に信用してもらえる。ちゃんとした人だって思ってもらえる。そんな簡単なことってありますか?」
ハッとした。発想の転換だ。
そう考えればいいのだ。
それまで、敬語は複雑で覚えるのは面倒くさい。敬語を考えるあまり言葉に詰まるのはもどかしい。そんなふうに嫌悪していた。
でも、この言葉に出会い、これさえ使いこなせるようになれば、初対面の人との信頼構築がとっても楽になるのだという考えに変わった。
中学生だったわたしはそれ以来、学校の敬語の勉強も抵抗なく受け入れ、大学で接客のアルバイトを始めた頃から積極的に上手な敬語を使える人を目指してきた。いまもお客様対応でいちばん気を付けていることは「正しい敬語を使うこと」だ。
敬語の効能でひとつ印象的なエピソードがある。
仕事で、最初からタメ口ですごい剣幕でクレームを話して来られる方がいた。苦手なタイプと思いつつ、踏ん張って敬語で話しているうちに、相手の態度がどんどん丁寧になっていったのだ。
最終的にわたしに対しても敬語を使ってくださるようになり、感謝までされ、お互い気持ちよくお話を終えることができた。手応えは最高だった。電話を終えた後、思わずガッツポーズ。
敬語が使えるってだけで、相手の方の態度を少し変えることができたのだ。
敬語と同じようなことは外見にも言えるのだと思う。顔の造形うんぬんではなく、選ぶお洋服、身につけるもの、顔の表情。それらはわたしと他者の関係をより良いものにするツールと考えている。相手にわたしのことを信頼してほしい、話しやすい、親しみやすいと思ってほしい。そんな下心をバリバリ持って外見を作っている。なので眉メイクは絶対釣り上げない(笑)
ツールというと味気なく聞こえるが、相手も自分もハッピーな関係が築けるように使いこなしたいものだ。