ガンの種類
それから、すぐに外来を受診した。
わたしの左胸のしこりは、粘液がんと呼ばれる悪性腫瘍であったこと。
粘液がんは膜に包まれている状態だったが、その膜が一部破綻しており、今回の手術では腫瘍全てが取り切れていない可能性があること。
なぜ生検までしたのに良性と診断されたのかについては、細胞診であったため検体量が少なく、識別できないゾーンに入っており、統合的な所見から良性と判断していたこと。
だから、再手術をさせてほしい。
創部が癒着して腫瘍が残っている場所の判別が難しくなる前に早めにしたい。
そんなことを説明された。
先生が謝った理由としては、最初から良性と決めつけてしまって迅速病理検査をしなかったことで、再手術をすることになってしまったから。
悪性orグレーの場合は、術中に迅速で病理検査を行って、断端に取り残しがないか確認してから閉創できる。
「センチネルリンパ節生検もします。乳腺から最初にいくリンパに転移してないか確認して、そこにガン細胞がなければ転移なしと判断します。
でも、この感じだと転移はないと思うから大丈夫」
いやいや、いい先生なのは分かっているが、この流れで先生の大丈夫はもう信じられませんけど。
外来が終わってから、今まで経過観察していた時のカルテを見返した。
線維腺腫>>葉状腫瘍>>>>>>>>粘液癌
先生の見立てとしては、経過観察中もこんな感じだったようだ。
葉状腫瘍の可能性があることは、手術前に説明されていた。
葉状腫瘍は、乳腺にできる腫瘍で良性のことが多いが再発しやすく、再発しているうちに悪性になることもあるできもの、らしい。
そして、わたしのなった粘液癌は、
希少ガンで、乳がんの中の3%程度。
治療法はガンのタイプと病期にあわせて標準治療を行うとのこと。
結局、前回の手術から10日後に再手術の予定を入れた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?