社会人学生として歩んだ1年。
あの時、転職して良かった。
昨年、新卒で就職した企業を3か月で退職した。
入社した会社は、ブラック企業だった。
先輩たちに、いろいろ教わろうと試みるが、常にバタバタしていて、面倒を見ている暇はないので自分でやれ、と配属初日に言われた。
右も左もわからず、何しに会社へ来ているのか…と自問する日々。
当時、毎日のように母に電話をして、話を聞いてもらっていたが、精神的にも肉体的にももうかなりヤバい状態だったよ、と母は心配そうに言った。
私の大事なものは何だろうと考えた時、1番に浮かんだことは家族だった。そして、自分の興味に関する仕事に就ければなお良いと思い、働きながら国家資格を取ることに決めた。
勉強と仕事の両立ができる環境を求め、入社して3ヶ月目に、転職活動をはじめた。
そして、ご縁あって地元で転職先が決まった。
退職後、通信大学への手続きを進めた。
9月、社会人学生としての日々がスタートしたのだ。
貯蓄もまともにできておらず、授業料を支払うと数万円しか残らず、一人暮らしの出費におののいた。
国家資格取得を目指し、社会人学生になり、1年。
学習アプリを始めると、働きながら資格を取る人は思ったよりいることに心強さを覚えた。有難いことに、何人か仲間もでき、勉強記録をシェアしたり、テスト期間には励ましあったりした。
そして、先日すべての科目の最終レポートを提出し終えた。あとは結果を待つだけだ。
希望する勤務先は、かなり狭き門だと言われているが、ラッキーなことに、1年ぶりに募集がかかっていた。
すぐさま知り合いに頼み、近所のカメラ屋さんに証明写真を撮りに行った。
一つ終わったと思えば、また一つ忙しくなった。
この忙しさは、私を不安にもさせる一方、少しワクワクもさせた。結果はどうであれ、やれることをやる。そして、やること自体に意味がある。
一年前、転職しなければ、今の自分はいない。
あの時、転職して本当によかった。
これからの人生を、自分らしく彩っていきたい。