出会ってしまえば、関係ない
「夫とはマッチングアプリで出会った」と言うと、よく驚かれる。
馴れ初めとしてもはや話し慣れたエピソードなので、その新鮮な反応にこちらがびっくりするくらいだ。「出会って1ヶ月で付き合って、3ヶ月で婚約した」と続けると、これまた驚かれる。
マッチングアプリを使い始めたとき、もちろん最初は不安もあったし、「私が求めてるのはこんな“不自然な出会い”じゃないんだけどな……」という気持ちもあった。
でも、夫と出会って、一緒に過ごすうちに、「不自然な出会い」への違和感は吹き飛んでしまった。それくらい、2人でいることが自然に感じられたのだ。出会ってしまえば気にならないし、今ではお互いが幸せでいられれば、出会い方はなんでもありだよね、とつくづく思う。
「アプリ婚」はまだまだ少数派
私たちのような夫婦はまだまだ少数派らしい。2018年婚姻者のうち、『ネット系婚活サービス』を利用して結婚した人は7.4%だそう。周りで「私もアプリで出会った!」と聞くことも増えたけど、たしかに驚かれても不思議ではない数字だな。
ゼクシィブライダル総研まとめ
— 伊藤早紀@マッチアップ編集長 (@matchappsaki) August 1, 2019
・2018年の婚姻者の32%が婚活サービス利用経験あり、12%が婚活サービスで出会った相手と結婚
・2018年婚姻者の7.4%がネット婚活で結婚
・婚活サービスの中でも婚活アプリの使用割合が増加傾向。独身者の16%が利用
・婚活アプリで成功した人の6割が「週に3日以上利用」 pic.twitter.com/haSQHNaAer
RT「2018年婚姻者の7.4%がネット婚活で結婚」
— ゆい (@yui3x9) August 1, 2019
おぉ、選ばれし(?)7.4%…!
スキ活サロンにはアプリユーザー結構いるけど、実生活で話すとたしかに驚かれるな。私もアプリで結婚するとは思わなかった。リアルでの出会いにこだわってた時期もあるけど、出会ってしまえば意外と気にならない。
【婚活実態調査2019(リクルートブライダル総研調べ)】
https://souken.zexy.net/research_news/konkatsu.html
だけど。
私もかつてマッチングアプリに抱いていた、「え、出会い系?」「それで出会った人って大丈夫なの?」みたいな不信感や、少し意地の悪い表現かもしれないけど、『リアルでの出会い至上主義』ゆえの「なぜアプリに手を出した!?」という疑問の気持ちを、相手の驚きの裏側に感じることもある。
私もかつて『リアルでの出会い至上主義』の女だった
出会えるものなら、リアルで運命の人と出会いたかった。
少女時代を生粋の「りぼんっ子」(※注)として過ごした私。
※注:集英社発行の月刊少女漫画雑誌『りぼん』の購読者の総称(Wikipediaより)
向かいの家によくケンカしがちな幼馴染は住んでなかったけど、学園一のイケメンになぜか気に入られたり、文化祭や体育祭をきっかけにお互いの気持ちを確かめ合ったり。すったんもんだの末、高校で付き合った人とそのまま添い遂げる人生を信じてやまなかった。
実際には、恋人まったくなしの高校3年間を満喫。現実は厳しい。
大学時代は、サークルやらバイトやら好きなコミュニティに精神的にも物理的にもどっぷり浸かる生活をしていたので、私でも恋のチャンスは比較的つかみやすかった気がする。
しかし、社会人になると私の「出会い砂漠」はふたたび深刻化。
思い返すと、自分からアプローチしにいく勇気や行動力が圧倒的に足りなかったな……と反省がたくさんある。だけど、この頃の私はとにかく「フィーリング、ハプニング、タイミング、なんにもねぇーーー!!」と嘆くばかりだった。
とはいえ、出会いに困ってはいたものの、あくまでナチュラルな出会い方が希望。紹介や合コンはギリセーフかな。マッチングアプリと結婚相談所はマジでガチの最終手段。自分の中で、そんな謎の線引きがあった。
「周りの幸せそうな既婚者はみんな、人生の中で自然に相手と出会ってる(ような気がする)のに、こんな出会い方はおかしいんじゃないか」とか、「結婚にモロ焦ってる女みたいで恥ずかしい……」とか、ちっぽけな見栄が、私をそうさせていたのだ。
だがしかし。切羽詰まりすぎて、アプリを始めてみた
アプリの存在を知ったのは、いつだったか忘れてしまったけど、会社の先輩(既婚)とランチに行ったとき。「出会いがないんです……」とため息をつく私に、こんなことを教えてくれた。
「そういえば、私の友達が出会い系のアプリで知り合って、今度結婚するんだよ! ゆいちゃんも使ってみたら? アプリの名前は『オミアイ』って言うんだけど……(笑)」
先輩、アプリ名を口に出すとき半笑いだったし、私もそのまんますぎるネーミングに若干引いた記憶がある。(Omiaiさん、その節はすみませんでした。土下座!)
ナチュラルに出会えなきゃなんかイヤ……と渋っていた私も、いよいよ八方塞がりになった28歳の夏、渾身の『Omiai』デビューを果たすことになる。
「出会い方」は関係ない。幸せならOK!
マッチングアプリを始めてみてわかったのは、「一律に『ネットでの出会い=危険、実りがない』ではなく、意思を持って使えばかなり有効な出会いの手段になる」ということだ。
「私は真剣に生涯のパートナーを探したいのです」ときちんと意思表明して、共感してくれる相手をちゃんと探せば、アプリで知り合ったからといって、実際に会ってみてがっかりすることはほぼなかった。(夫以外とはお付き合いに至らなかったけど、会った人みんなめちゃいい人だったな。)
「今まで生きてきたコミュニティがまったくかぶらない人と、信頼感のある関係性って築けるのかな……」
夫と付き合い始めたときは、そんな不安もよぎった。でも、お互いの交友関係をゆるやかに接続していくうちに、モヤモヤはしっかりと解消。
冒頭でも伝えたけど、なにより2人で過ごす時間がとっても自然に感じられた。マッチングアプリで“不自然に”出会った、なんてことが気にならないくらいに、しっくりくる相手に出会えた確信を持てたのだ。
私もアプリでパートナーと出会ったのだけど、
— 班目 美紀 |まだらー (@madara_152) August 2, 2019
出会ってしまえば意外と気にならないの、わかりみが深すぎる!
付き合い始めは不安感も少しはあったけど、時間が経つと「出会い方なんて関係無くない?だってこの人しかいないんだもん!」ってなる!!
スキ活のアプリユーザーで集まってみたいなぁ…! https://t.co/GCknMQjtcp
これまでは、自分にとって正しくて、理想の出会いを求めてばかりいた。でも、出会い方にこだわらなければ、運命の人と出会えるチャンスはもっともっと広がる。
マッチングアプリ万歳! 万能! ってわけではないのだけど、「でも、自然に出会えた相手のほうがきっといいはず」と、以前の私のように縛られている人がいたら、これを読んで少しでも気がラクになってくれれば嬉しいな。
出会ってしまえば、関係ない。
どんな出会い方でも、今が幸せならなんでもよし!
高校の同級生と7年越しの大恋愛を実らせたりオフィスラブで社内公認カップルになったりふと友人に誘われノリで駆けつけた飲み会にいたり行きつけのバーで偶然隣に座って仲良くなったりした人と結婚したい人生だったけど、今が幸せならなんでもよし!
— ゆい (@yui3x9) August 1, 2019
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