見出し画像

球場がすぐそばにある横浜の生活に憧れて

今シーズンも我が中日ドラゴンズは弱い。安定の最下位争いをしていて、後半戦に入ってからは弱い理由を突きつけられるような試合が続いている。
それでも、選手の活躍が見たくて、声を届けたくて、現地にせっせと足を運んでしまうほどにはファンをしている。

この一年はなにかと横浜に足を運ぶ機会があった。
2023年6月はKing Gnuの日産スタジアムでのライブがあり、2023年11月には出張で横浜のインキュベーション施設やコワーキングスペースを巡った。取材もあった。

なかでも、横浜でゆっくり過ごしたいと思ったのは、2023年11月の出張だった。案内人は、横浜を拠点に活動するPeatixの畑さん。横浜市内にある「マスマス関内フューチャーセンター」「G Innovation Hub YOKOHAMA」「SHINみなとみらい」「YOXO BOX」「NANA Lv.」を訪問した。

畑さんに案内してもらったからこそなんだろうけど、それまで抱いていた横浜のまちへの印象がガラリと変わった。

横浜といえば、都会で、おしゃれで、海があって、中華街に、文化施設が色々ある。失礼ながらそれくらいのことしか知らなかったけど、いやいや、人と人の関係性が見えるコミュニティがたしかにあり、私は一気に横浜が好きになった。

なかでも関内は、コワーキングスペースや文化施設が集中していて、私の好みだった。一つの拠点から拠点へ徒歩で移動することができ、緩やかに連携している。それぞれに特色があるので自分に合うスペースを選ぶことができる。海まで歩いて10分ほど。選択肢の多さと、都市と自然のバランスの絶妙さがあり、生活しやすそうなところだなと思った。

2023年11月の出張にて

その日は畑さんの案内ということで安心しきり、全く地図を見ていなかった(すみません)。「G Innovation Hub YOKOHAMA」へ行ったところ、なんと目の前に、横浜スタジアムが現れたではないか!

ええええ、こんな街中に球場があるの?

ハマスタ未経験の私は大興奮。しかも、「G Innovation Hub YOKOHAMA」に入ると、すぐ目のつくところにはスタッフの私物だろうか、DeNAのユニホームが飾られていた。

すごいところに来てしまった、と冗談抜きで思った。

コミュニティマネージャーのみなさんから、徒歩5分で球場に着くとか、仕事終わりにハマスタへ行っているとか色々な話を聞いた。(ちゃんと真面目な話もしたよ)

羨ましい!暮らしの中に野球観戦がある!

17時まで仕事をして、さっとユニホームに着替えて球場へ行き、ビールを飲みながらスタメン発表を待つ。妄想しているだけで楽しくなった。

私もそんな生活がしたい。また横浜に来たい。

ハマスタに寄り道してくれた出張メンバー

2024年8月22日、ついにその機会が巡ってきた。翌日東京で予定があったので、前入りすることにして、ビジター外野応援シートのチケットを購入。憧れていた、球場がすぐそばにある生活の体験である。

新横浜でのぞみからブルーラインに乗り換えて関内へ。駅直結の「G Innovation Hub YOKOHAMA」に着くと、DeNAの背番号7・佐野恵太選手のユニホームが出迎えてくれた。

ドロップインを利用してちゃんと仕事をした。

16時、球場へ向かうため準備を始める。コミュニティマネージャーのみなさんにハマスタ初心者であることを伝えると、楽しむポイントを色々と教えてくれた。

「大手メーカーのビールもあるけど、ぜひベイスターズのオリジナルビールを飲んで!」

どうやら DeNAは、独自で球団醸造ビールを作っているらしい。すごいな。

「色々種類があるけど、1杯目はラガーがいい。売り子さんも来てくれるけど人数が少ないから、まずは場外のキッチンカーで買って、2杯目以降を場内で買ったらスムーズ」など、行き慣れた人だからこその具体的なアドバイスをいただく。

他にも、「ビールには崎陽軒のシュウマイがあう」「惣菜を買うならセルテが安い」「やっぱみかん氷」「暑い時は、くず餅で作られているスターマンアイスが溶けにくくてちょうどいい」「シャッターチャンスは5回裏のスターダンス」など、たくさんのアドバイスをもらい、いざ球場へ!

スタジアム沿いにはキッチンカーが並び、音楽も鳴り響きお祭り騒ぎだった。早速、アドバイス通りオリジナルビールを買う。

場内に入ると、ちょうど崎陽軒の店舗があった。シュウマイを買って、席に着く。
「G Innovation Hub YOKOHAMA」を出てからここまでわずか15分。球場が近いって最高やん、と試合が始まる前から感無量だった。

同一カード三連戦の最終日。ここまで2敗しており、この日も初回から先制され、6回終了時点で1-7と負けている絶望的な展開だった。さすがDeNAと思えるほど、さまざまな催しで球場を盛り上げてくれるが、自軍があまりに弱すぎて、心の底から楽しめるわけがない。

ラッキーセブンの攻撃前に、福永選手のタオルを掲げながら「燃えよドラゴンズ!」を歌う。狭いビジター席だからか、運よくビジョンにデカデカと映してもらい、隣席の東京から来ていた方と大喜び。「これだけでも来た甲斐がありましたね」と慰め合った。

あまりに不甲斐ない試合っぷりに、「気合いを入れろドラゴンズ」とコールが始まる。ファンから気合いを入れろって言われるのってどうなんと苦笑いしながら声を出す。

すると、点をとり始めたじゃないか…!

7回から9回にかけて一挙8得点をあげ、9-8の大逆転勝利!声が枯れそうになるまでチャンステーマを歌い続け、狂喜乱舞するビジター席にいられたことは一生の思い出になるだろう。

この日は イベントデーで「横濱漢祭2024」が開催中。試合後のステージを見て、二次会(試合に勝つとスタメンや活躍した選手の応援歌を歌う)にも参加した後、22時に会場を出た。

こんなに楽しんだのに、近くに住んでいれば23時までには家に着いていることになる。球場がすぐそばにある生活、最高じゃん。

来シーズンもハマスタへ行きたい!そして、いつかバンテリンドームの近くに住んで、暮らしの中に野球観戦がある生活をしてみたい。

近くに喫茶店でモーニング
赤レンガ倉庫のあたりまで散歩

横浜を訪れるきっかけをくれた畑さん、他球団のファンにも関わらずいろいろ教えてくれた「G Innovation Hub YOKOHAMA」のコミュニティマネージャーのみなさん、ありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!

北川由依
いただいたサポートは、自主企画のインタビュー記事作成に使わせていただきます!