はじまり
もともと食が細くて小さな頃からガリガリだったわたし。
体重が50kgを超えたことがありません。
数年前に強いストレスを受け、でも生活は変えられず、むしろ沼にはまったままズルズル生きる日々。
誰かに話せればよかったけど適切な相談相手も見当たらず、自分が苦しむだけとわかりつつ自問自答を繰り返したまま結論を引き延ばしていた。
そんな中、2019年、梅雨なのに全然雨が降らないある日気付いた。
食べる量、変わってないのに体重減ってない??
いや、気のせいかな。
一時的なもの、そういえばちょっと忙しかったかも。
そのままにして、夏真っ只中。
また減った…?いや、夏バテでしょ。
この時点で、3カ月で5kg減。
身体も軽く、なのにとても疲れやすい。
おかしいな、でも思い当たる節が全くない。
強いて言えば、便がふわふわしていて、まるで脂肪が付着しているかのよう。
1度きりじゃなく、何度も、何度も。
疑問に感じていたある日、いつもお忙しい外科のボスが暇そうにしていた(失礼)ので、立ち話のつもりで聞いてみた。
「脂肪便て普通なの?(そんなわけないってわかってるけど)」
「そんなわけないだろ。誰の話?どこの病棟?何科?」
「えー…いや…患者っていうか……、わたし?」
そのまま外科に連れて行かれましたw
すぐに採血、CT。膵癌を疑われたので造影したかったけど、諸々アレルギーがあるのでとりあえず単純CTで。
CTの結果胆肝膵他所謂消化器系には異常なく、卵巣嚢腫が見つかったけど外科医は興味なさそうw
腫瘍マーカーも全て陰性。良かった良かった、と立ち去ろうと思った矢先。
「CFやるかぁ」
は?
「画像で何も見つからないんじゃ直接観るしかないだろ」
「え、そうだけど、え、、」
実はこの外科医、普段一緒に仕事をする間柄なので内視鏡の腕が良いことは知っていた。
でも自分がされるとなると話は別。
一応まだ比較的若い部類に入るし、胃カメラならまだしも大腸カメラってそんな簡単に言いやがって…!!
攻防戦の末、便潜血で陽性が出たらCFをすることに。
肉眼的所見で血便は出たことがないし、これならCF回避できる…!!
と信じていたわけですが。
どうやら目に見えないところで出血はあったようで、1/2がヒット。
幸いにも検出量も2桁と少なく、HgBの減少も見られないため1カ月後にCFを予約しました。
ここから1カ月かけて心の準備をしていきます。