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【小説や脚本を書く人へ】私が物語創作の知識技術を提供する理由

そういえば、私がやっていることばかりnoteに書いていて、肝心の「私自身」についてはさらっと流していたなと感じました。
簡単な自己紹介はプロフィールに書きましたが、今回はもうちょっと深掘りしてお話ししていきたいと思います。
自己紹介の深掘りと合わせて、私が物語創作の知識技術を提供する理由(以下、理念といいます)についてもお話ししたいと思います。
この人の理念には賛同できるなーと思った方は、きっと相性が良いはず(笑)
noteの記事やXのポスト、yuhiy流ものかき塾などから私の経験から盗めるものを盗めるだけ持って行ってほしいです。
単純な読み物としても楽しく読めるように意識して、書いていきますね。


yuhiyが物語創作に関わるようになった道のり

小説が好きになった大学生時代

第1志望に落ち、第2志望に落ち、第3志望の大学に進んだ私は不登校になりました(いきなり)
受験でうまくいかなかったことは不登校とはまったく関係がないです。じゃあなんで大学に行けなくなってしまったのかというと、すごく苦痛だったんです。
気の合う友だちと一緒に授業に出て、放課後は勉強したあとファミレスで寄り道しておしゃべりする――と、ほんわりとした理想を抱いていたのですが。
授業に出れば学生の私語が多くて教授の話が頭に入ってこなくて、みんながさも当然のように友だちを作っていくのに私だけは友だちができなくて、グループワークでも失敗してみんなに迷惑かけて、正直に言ってしまうと大学に通う意味を見出せなくなってしまいました。
そんなときに出会ったのが小説でした。
いや、小説というよりは小説が見せてくれる別世界と言ったほうが正しいかな。苦痛でしかない現実を忘れさせてくれる素晴らしいもの=小説だと認識した私は、いつしか書店に通うようになりました。密かな楽しみというやつです。
それからは読むだけでは飽き足らず、自分でも小説を書いてみたいと思うようになりました。この頃は誰かを喜ばせたいというよりも、自分の表現する世界に私自身が没頭したいという自己完結的な意味合いが強かったように思います。
そうして小説を書き、自作ゲームのシナリオも書くようになりました。1日中パソコンの前に座っていました。実力もコネもないのにシナリオライターになるという夢まで抱く始末です。もうここまで来ると秘密でもなんでもありません。
親に呼び出されて𠮟り飛ばされました。

「行きもしない大学にいったい何百万払ってると思うんだ!?」
「シナリオライターなんて稼げない職業は諦めて大学へ行け!!」

私はなにも反論できず、かといって今自分の存在を認めてくれている物語創作を手放すこともできず、部屋に引きこもりました。
結局大学は2年休学してから復帰しましたが、不登校のときから変われなかった私が復学時に激変して陽キャになれるはずがありません。

フリーランスとして活動開始

相変わらず大学は苦痛でしたが、卒業だけはしなくてはという謎の使命感に駆られて授業だけは(教授が厳しく私語が許されないものを選んで)受講しました。
そのおかげで教授からは真面目に授業を聞く生徒として好意的に見てくれたのが救いでした。
ただ、全ての授業がそうではなく……相変わらず私語がすごい授業もありました。
そこで私はなにを考えたのか、その授業では小説やゲームシナリオを仕事として書いて過ごそうと思い立ち、フリーランスになることにしました。
趣味で続ける選択もできたのですが、親に言われた「シナリオライターなんて稼げない職業は諦めろ」という言葉への反発心で、絶対シナリオライターになって見返してやるという気持ちが強かったのだと思います。
未経験でもシナリオライティングができるという会社と契約を結んで、賑やかな授業中と帰宅後はシナリオを書く仕事をしました。

会社員シナリオライターに転職

将来の夢は変わらずシナリオライターだったので、就職活動ではゲーム会社に的を絞ったのですが……一次面接は突破してもその次の二次面接で落ちるということが立て続きに起こり、ちょっとヘコみました。
トドメを刺されたのはあれです、実技試験。書類選考に通ったゲーム会社から「こちらが指定するお題でシナリオのプロットを作ってください」という実技試験が出されまして、提出したところ秒で不採用の連絡がきました。
まるで、「君の書く物語はおもしろくないよ」と言われた気がして、私、そこで一旦シナリオライターになる夢を諦めちゃったんですよね。
才能ないならもういいや、適当に会社員になるかって。
いずれ自立して生活しないといけないから、早めに就職先を見つけておかないとって焦りもありました。
そんなこんなでIT企業にプログラマーとして就職しました。

が……入社初日に当時の人事部長が新入社員たちにこう語りかけました。
「皆さんはこういうお話しがあるのを知っていますか? そのお話しの意味はこれこれこうだと思う人は手を挙げてください」
私は人事部長の言うことが正しいとは思わなかったので手を挙げませんでした。
私以外の新入社員全員が手を挙げました。
そしたらね、人事部長、ニッコニコの笑顔でこう言ったんです。
「はい、今手を挙げた人たちは不正解です。本当は……」

今でも思い出すと吐き気がします。

私は手を挙げてないのに、なぜあなたは私を見ていないの?

この会社は信用できない。
そう思った私は会社に行かなくなり、退職届を出しました。
入社式からわずか1週間の出来事でした。

さぁ、晴れてニートです!
……とはいかず、私はここでもう一度シナリオライターになるための勉強を始めました。
私を落としたゲーム会社の人たち後悔させてやるって気持ちで。
そうして勉強や営業を重ねた結果、とある会社に入ることができ、シナリオライターとして仕事をさせてもらえるようになりました。
お給料は雀の涙でしたが、ギリギリ生活できるレベルだったし、なによりシナリオライターは稼げないという親の言い分を覆せたので良かったと当時は思っていました。

転機は社内シナリオライティング講師時代

会社員シナリオライターとしてお仕事をしたぶんと合わせると、これまでに執筆した本数は100本以上になりました。
毎日とても楽しくて、頑張ってきて良かったなと思う私のところに転機がやってきます。
それは、「社内シナリオライティング講師をやってみないか?」というお誘いでした。
今後入社してくるシナリオライター候補生にライティング技術を教えて、一人前のシナリオライターに育て上げる仕事です。
私はふたつ返事でOKしました。楽しそうだったからです。

ここまで読んで気づかれた人、もしいたらすごいです。
実は、私の行動原理はすべて「自分中心」だったんです。
誰かのためにという利他性が一切なく、ただただ「見返したいから」「楽しいから」という自分の感情に飲まれてしまっていたんですよね。

そう気づかされたのは、とあるひとりの生徒さんの相談にのっているときでした。
ざっくりと、その生徒さんは以下の悩みを抱えていました。
生徒向けに回されるはずの仕事が回ってこない。
つまりも自分が書くシナリオに価値がないってことだと思う。
このままシナリオライターとして物語の創作を続ける自信がない。

その瞬間、私は泣いてしまったんです。会社の中なのに。
だって、その生徒さんは物語で自己表現をするのが好きだと言っていたんです。
なのに、大好きな物語創作で自分のことが大嫌いになっている。
すごく悲しくて、同時に、なんとか力になりたい。そう思いました。

その生徒さんのケアをしつつ、別の方面の人たちに掛け合って、なんとか状況は改善しました。
元気になれたときの生徒さんの声を聞いたときは、すごくほっとしたと同時に、今までで感じたことのないくらいの喜びを感じました。

そして、今まで自分のために物語の創作をしてきた私ですが、誰かのために行動して誰かの支えになる、そのために私は物語を作ってきたんだと感じたのです。

気づけば、会社に退職届を出していました(なぜそうなる)

そのときの私は会社員シナリオライターで、社内シナリオライティング講師でした。
なので、お手伝いできる範囲が自社の人のみと限られていたんです。
でも、物語を作るお仕事がしたくてもどうすれば良いかわからなかったり、日の目を見ない自分の物語に価値なんてないんじゃないかと思ったり、誰にも守られていない状態で物語を書き続けるのは虚しいと感じていたり、物語創作に関わる悩みを持った人たちは社外にもたくさんいると感じたからです。

私の手が届く範囲で生徒さんたちのサポートはできたつもりです。
あとは、後進の社内シナリオライティング講師に任せて、私は新しい場所へ行こう。
行って、そこでたくさんの人たちのために行動しよう。
そんな決意から退職し、今に至ります。

私が物語創作の知識技術を提供する理由

物語創作の喜びを感じられる人が増えてほしい

小説でもシナリオでも脚本でも、趣味でも仕事でも書いていくうちに「書くこと」が当たり前になってしまうことがあります。
書くことが日常化すると、物語創作が好きという感情を横に置いてしまう人もいるかもしれません。
物語を作ることが好きという感情を忘れてしまうと、行き詰ったときにそのまま夢を諦めてしまいかねません。
実際に私がシナリオライターを一度諦めてプログラマーとして就職したとき、物語創作が好きという感情はなくなっていました。
そうなると、本当は自分が書いた物語には価値があるのに、他人からの評価で軸が揺らいでしまいます。
一度は志した、今も志している「物語を作る人になりたい」という夢を、そんなちっぽけなことでなかったことにしてほしくない。
いつだって僕や私の書く物語は素晴らしい! 書いていて楽しい! という気持ちを持ち続けてほしい。
楽しい気持ちを保つためには今まで知らなかった新しい知識に触れたり、一歩進んだ技術を取り入れたりと、刺激を入れるのが有効だと考えています。
そうすれば、きっと物語創作の喜びを感じ続けられるはずだと思っています。

創作された物語が日の目を見るようになってほしい

これはどこかの企業に属していない、または完全独学フリーランスの場合に多い悩みかなと思います。
渾身の一作を書き上げても見てもらえず、読者がついたとしてもぽつぽつと片手で数えられるくらい。
評価もされず、インターネットの海に漂って終わり。
そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?
私は、創作された物語に良し悪しはないと考えています。
知識技術の差はあるかもしれませんが、すべての作品は等しく価値があります。
なのに、日の目を見ないのはとても悲しいことです。
自己満足で物語を書いている人は別として……。
会社に所属していなくても、ツテなんてなくても、自分が紡いだ物語を多くの人に見てもらいたいと願っている人はたくさんいます。
その願いを叶えるために、私の経験や知識技術が役に立てるのではないか?
と、考えています。

以上、私が情報発信をする理念は、
・物語創作の喜びを感じられる人が増えてほしい
・創作された物語が日の目を見るようになってほしい
この2点です。

おまけ

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