ああそろそろバカになってきた。
私は勉強ができない。
小学生の息子の宿題もまともに教えれられないし、学生の頃を思い出しても怠けてばかりで勉強なんて大嫌いだった。
けど本は好きだった。小説も漫画も雑誌も写真集も、触れるのが好きだった。
読んで本の中に入り込んでしまえさえすればその時だけでも現実の嫌なことを忘れれるし。
大人になり、本を読む時間が減った。
現実が楽しくなったからではない、パリピになったわけでもない、やらなきゃならないことやのしかかるストレスが大きくて余裕が持てないのもあるし、単純に結婚した相手がテレビ好きだからという理由もあるが、本に寄っかかる時間が減った。
でも時々、「あー!バカになる!」って脳みそが空気入れで少しずつシューシューしていたみたいにパンパンに頭がムズムズしてくる。
知識が詰まっていればいいのだけれど、ただの空気、ただのガスでパンパンになってるのだから破裂してしまえば萎むだけ。
だから定期的に無性に本を手に取り活字に触れたくなる。
私のにとって本は「バカにならない」ためのもの。
いま無性に本を読みたくなっている。