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【体験記⑤】産後パパ育休(分割2回目)を取得して〜改めて育休を取って良かったこと&所感をまとめてみた!〜
お読みいただきありがとうございます!トラベル・地域情報ライターとして活動している土庄雄平です。
私事ですが、2024年2月に待望の第一子が誕生し、2月と3月に出生児育児休業(産後パパ育休)を取得させていただきました。
2月の約3週間、3月の約1週間、仕事を休んで育児に励んでいます。現在、分割取得2回目を過ごしているのですが、備忘録としてざっくりと振り返ってみたいと思います。
育休や子育てスケジュールについて
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巷で言われる育休ですが、男性の場合、以下の2つがあります。
出生時育児休業(産後パパ育休):子どもの出生後8週間以内に、父親が最長4週間取得できる育休制度、2回まで分割取得が可能
育児休業:原則として子どもが1歳に達するまでのうち、申し出た期間取得できる育休制度
会社によってはそれに加えて、独自の育児休暇制度をもっている場合もあり、私はそちらも活用してスケジュールを組みました!
1月下旬〜2月中旬:リモートワーク
2月上旬 :出産
2月中旬〜末 :出生時育児休業(1回目)
3月上旬〜3月下旬:リモートワーク+育児
3月下旬〜末 :出生時育児休業(2回目)
5月〜10月 :週3勤務(会社独自の有休制度の組み合わせ利用)
11月〜2025年2月 :週4勤務(会社独自の有休制度の組み合わせ利用)
上記のうち現在、太字となっている出生時育児休業(2回目)の段階です。生後40日を経過した我が子を育てながら、里帰りから戻った後に備えて色々と準備を行い、複業の稼働も少しずつ上げています。
収入上でのデメリットはそれほどない
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まず育休を取得できない理由の一つとして「収入を減らしたくない」という理由が挙げられますが、この点については、やり方次第でかなり払拭できるのはご存知でしょうか?
出生児育児休業(産後パパ育休)では、休職中は無給となり、条件を満たせば育児休業給付金が支給されます。いただけるのは標準報酬月額2/3相当です。これだけでは厳しいという方も多いと思いますが、そんな時狙いたいのは、社会保険料の免除についてです。
休業スケジュールが以下2点のうち、いずれかを満たせば、休業している月の社会保険料が免除となります。
社会保険料とは5つの社会保険(健康保険・介護保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険)にかかる保険料のこと。
① その月の末日が育児休業期間中である場合
② 令和4年10月以降は ①に加えて、同一月内で育児休業を取得(開始・終了)し、その日数が14日以上の場合
出生時育児休業は1度だけ分割取得できるのがミソ。この時、ふた月分の月末が休業となるようにスケジュールを組みます。
例えば2/10に出産、出生時育児休業を2/21〜2/29、3/21〜3/29と分割で取得すれば、2月、3月の社会保険料を免除にできるのです。年収にもよりますが、正社員でしたら合計10万円上は免除になるという方も多いのではないでしょうか。
これを踏まえて試算すると、出生時育児休業を取得した場合でも、手取り給与の8割〜9割を実現でき、給与への影響を最小限に抑えられます。
子供の貴重な変化を見逃さない
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さてノウハウ的な話は置いておいて、出生時育児休業(育休)を取得して良かったことについて、改めてまとめてみたいと思います。
まず何と言っても大きいのは、日々の子供の成長を見逃さないということです。子供が産まれてすぐ2週間ほどは、初めての育児で余裕がなく、怒涛の勢いで過ぎていきました。
少しずつ変化はあるのですが、子供の変化が大きく感じられるようになってきたのは、1ヶ月を過ぎたあたりからでしょうか。
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何かを伝えようとおしゃべり?したり、物を目で追えるようになったり、まつ毛が生えてきたり、ささやかな変化を感じることができました。四六時中、我が子と接していることもあり、小さな変化は感動と幸せの連続です。
そしてそれを夫婦ですぐ共有し、家族での思い出が増えていくことが、出生時育児休業(育休)をとった何よりのご褒美だと思っています。
気苦労の度合いがまったく違う
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出生時育児休業(育休)を分割して取得したため、1回目と2回目の間に、仕事をしながらの育児を経験したのですが、気苦労は全然違い、夫婦での小さな喧嘩もたびたび起こってしまいました。
フレックスを採用している会社に勤めているため、始業終業時間を変更し、1日の休憩時間を2時間取っているのですが、やはり上手くいかないこともありました。
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打ち合わせが長引いてしまったり、突発対応が来たり、突然長電話に巻き込まれたり。。。仕事が大事ではありますが、夫の気持ちとしては育児を手伝いたいけど手伝えない。我が子のコンデションによっては、一人で対応している奥さんも疲れがドッときているという状況。
互いに疲弊している中で、立場の違いもあり、コミュニケーション上での梯子の掛け違えも多々起きたかなと思います。
もちろん仕事をしながら工夫しつつ、育児を行うというやり方はありますが、やはり専念するには出生時育児休業(育休)を取得するのが一番だと改めて感じました。
任せられることに時間が取れる
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夫婦2人揃っていないと対応が難しいということでない限り、対応できる方に任せることになってしまいがちです。
仕事をしている方は、おむつ替えやミルク授乳など必須の育児だけでなく、お散歩や機嫌が良い時の子供を見守るといったことなど、育児の中でもプラスαのところに携わる機会が減ってしまいます。
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育休を取ったことある方なら、特に共感いただけると思いますが、このプラスαのところにも、育児ならではの幸せが詰まっていますよね!
フレックスや在宅ワークが可能な環境でも、サボることなく仕事を稼働しているのなら、働きながらプラスαのところも含めた"育児の全体に関わる"のは、相当難しいでしょう。
出生時育児休業(育休)中に育児全体に関わったという経験は、パパとしての幸せを語る際に欠かせないものです。そしてこの経験は、育児の担い手という当事者意識を高めてくれただけでなく、子供に関することは何でも関わっていこうという基本姿勢を養ってくれた気がします。
どんどん出てくる必要なことに対応できる
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育児に関するお話ばかりでしたが、それに付随する手続きについても意外と手間がかかります。例えば、出生後すぐに対応が必要になる、出生届や児童手当、扶養申請、育児休業給付金の申請などです。
市役所に足を運ばないといけないほか、いろいろ調べものをしたり、必要書類を全て揃えるのは、中々工数がかかり面倒です。
また例えば、里帰り出産&育児をしている場合、印鑑などを自宅に忘れてきた場合は、取りに行かなければいけません。(うちは奥さんがしっかりしているので大丈夫でしたが…笑)
また育児がひと段落ついてくると、子供の銀行口座はどうするか?や、里帰りで持ってきている荷物をどのように持ち帰るか?など、色々な事柄が出てきます。出生時育児休業(育休)取得中は、どんどん出てくる必要なことに、すぐ物理的に対応できるのがポイントです。
出生時育児休業(育休)が終わったら、4月からは週3稼働で家庭と本業、複業の3つをバランスとっていく生活が待っています。こうした働き方ができる年も稀有なので、楽しみながら挑戦していきたいです。