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プロ野球界を外から見て感じたこと

本日の現場からは、
【プロ野球界を外から見て感じたこと】と題してお話します。

先日、北海道日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールドを訪れたので、本日はバスケットから少し離れて、久々にプロ野球の話を交えながら、プロ野球のチームトレーナーについて感じた事などを書いていきます。


プロ野球という世界


先日、元所属先だった北海道日本ハムファイターズを訪れました。
その目的は、エスコンフィールドの見学と旧友に会う事でした。
 
エスコンフィールドは現時点では日本一の野球場といっても過言ではないと思います。
 
トレーナールームや、トレーニングルーム、ジャグジーのほか、ナップルームと呼ばれる仮眠部屋があったり、ビジターにもトレーニングルームが設置されているなど、本当に素晴らしい施設でした。
 
と、このままではスタジアムツアーの方と同じ感想になってしまうので、プロ野球というものを外から見て自分なりに感じた気づきを置き換えてみました。

1.憧れる空間(場所)だった

当然真新しい施設だからというのはあるかもしれませんが、あちこちがいちいちカッコ良くて、純粋にこの場所で働きたいなーと思わせてくれる場所でした。

2.恵まれた環境(ソフト&ハード)

リハビリ設備をはじめとした、トレーナールームやトレーニングルールなどのハード面は本当に恵まれた施設と環境でした。
またソフト面では、プロ野球(トレーナー)という一定数の方が目指す場所には、それ相応の人が集まっているなーと感じました。
ファイターズ在籍時に時間を共にしたトレーナーの方々から、私は沢山のことを学びました。このような志が高い仲間と共に日々過ごせることはお金では買えない価値がある事だと改めて思いました。

3.責任と使命

選手とも会う事ができ、久々に話す事ができましたが、彼らの緊張や責任、使命は言葉では表すことが出来ないものがあったなーと懐かしく思い出しました。
一投一打で数万人の心を動かし、感動させることが出来るプロ野球選手は本当に尊いし、大変な仕事だと思います。そんな彼らをサポートするのがプロ野球のチームトレーナーな訳で、そこに身を置く以上、中途半端なことは出来ないし、常に学び続ける必要があるなーと思いました。
もちろん相手が誰であろうと、全力で対峙するのがプロフェッショナルだと思いますが。

プロ野球トレーナー(メディカル)のリアル


エスコンを訪れた際に、最強のパス(どこでも入れる)を出してくれたトレーナーは、かれこれ20年以上ファイターズでトレーナーを務める大ベテランのトレーナーさんです。
私も一軍帯同時は沢山の事を教えて頂き、大変お世話になりました。
 
試合前の忙しい時間にも関わらず、丁寧に隅から隅まで案内してくれて、最後には立ち話でしたが今のリアルについて話す時間がありました。
 
そこで感じたことを少しだけ。
 
良いも悪いもプロ野球のチームトレーナーは定期的に入れ替わりがあります。
最近ではよく公募も出てますよね。
これ自体は素晴らしい事だと思います。

そんな人材について色々と話ましたが、(ここでは話せない内容はカット)結局は〝やっぱり人だよねー〟となったのですが、

もう一つ。
 
単純に〝揉める〟人が減ってきているとのことでした。
 
履歴書や面接の際も、How-toや様々なスキル(分かりやすく仮の例で言うと、FMSとか○○メソッドとか)をアピールされる事が多くなってきているとのこと。

コロナ禍も追い風に、オンラインでインプットする機会が増え、様々なスキルを持ち合わせた人が増えたと思います。
当然、新しい知識や技術を学ぶ事は大切だと思います。

しかし、そのメソッド(How-to)だけに走ってしまい、目の前の現象を深く考える機会や思考のルートを持たない人にしばしばでくわします。
(○○の時はAの方法みたいな感じで間の思考をぶっ飛ばしている)
 
先程あえて〝揉める〟という表現を使いましたが、これには賛否あるはずです。
 
当然、トレーナーに頼りっきりになったり、何も言わずベッドに寝るような選手を創ってはいけません。
選手のリテラシーを向上させ、選手自身の成長をサポートする事もチームトレーナーにとっては大切な仕事の一つだと思っています。
 
しかしながら、〝揉める〟というのは、プロ野球現場では重宝される技術であることもまたリアルだと感じました。

もちろん、選手が張っていると訴える部位をただただ闇雲にコネコネするような事(思考停止)は必要ないと思います。

しかし一方で、浪越徳治郎さんのこの言葉に込められた思いも大切な事だと思っています。

指圧の心は母ごころ押せば生命の泉湧く

浪越徳治郎

肉体的だけでなく、精神的なことも考慮すると〝揉める〟ということも大切なツールの一つであると思います。

この辺りに関しては、ちょっと見落としていたなーと思う気づきだったので書いてみました。
 
それぞれの目指す形や理想形はあるとして、リアルな情報として〝揉める〟人材は重宝されるということ。
 
これから目指す人にとっては、意外とその他の人が疎かにしているブルーオーシャンかなーとも思いました。

私は、学生時代から整形外科でバイトをしたり、ひたすら様々な身体を触ってきました。
とにかく、より多くの身体を触り、タイプや特徴、皮膚の状態などを注意深く観察してきました。
その経験で得た事は、今でも自分を支える技術の礎となっています。
(上手い人は軽擦だけで違いを感じる事が出来ますよね)

というわけで、
【プロ野球界を外から見て感じたこと】と題して、お話させて頂きました。
本日も、最後まで読んで頂きありがとうございました。
気づきのキッカケになった方は、いいねやフォロー、シェアなどを宜しくお願いします。

 
それでは、この後も心身ともに充実した時間をお過ごしください。
 
以上、現場の竹田祐平からでした。

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