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「横須賀」を巡る一日

インスタグラムで「美術館を中心とした街巡り」を発信している
ひとりで巡る美術館のムトウです。

今回は「横須賀」で過ごす一日の楽しみ方を紹介します。

【本日の目的】

①横須賀美術館の「猪熊弦一郎」展(企画展)を観にいくこと
②近代の軍事遺産を観ること
③横須賀を一日で巡り、楽しみ方を開拓すること

一日のスケジュール


8:30~9:10 電車で移動(横浜駅から浦賀駅)
9:15~9:45 浦賀駅付近のシェアサイクルを利用し、横須賀美術館まで移動 10:00~11:40 横須賀美術館
12:00~12:30 アクアマーレ(お昼)
12:45~13:20 観音埼灯台
14:20~14:35 Bagel cafe nico.(カフェ)
14:45~15:20 記念艦三笠(戦艦)
15:30~15:40 フェリーで猿島へ移動
15:40~17:00 猿島
17:00~17:10 フェリーで横須賀へ戻る
17:10~17:30 横須賀中央駅の近くにあるシェアサイクルスポットで返却


移動手段

シェアサイクル(電動自転車)

公共交通機関の移動だと、一日で横須賀を観光することが難しいため、
シェアサイクル(電動自転車)を一日利用して、巡ることにした。

移動範囲は広いが、電動自転車のため、疲労感もなく容易に移動ができる。

1.横須賀美術館(10:00~11:40)

横須賀美術館の正面

評価(0~5)


企画展の内容:★★★★★
所蔵展の内容:★★★★
建築物:★★★★
空間:★★★★
ロケーション:★★★★★
公共交通機関でのアクセス:★★


基本情報

□企画展名:開館15周年:生誕120年 猪熊弦一郎展
□期間:2022/9/17~2022/11/6
□場所:神奈川県横須賀市鴨居4丁目1
□アクセス:浦賀駅からシェアサイクル(電動自転車)で約25分
□開館時間:10:00~18:00
□定休日:毎週第1月曜日
□入館料(企画展の料金)
 一般:1,300円
 高校生・大学生・65歳以上:1,100円
 市内在住または在学の高校生・中学生以下:無料
□撮影に関して:一部のみ、写真撮影OK(企画展と所蔵展は全て撮影NG)
□巡るのにかかった時間:約100分ほど
□設計:山本理顕設計工場
□構造:鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造 地下2階地上2階
□敷地面積:約22,000㎡
□延床面積:約12,000㎡

人生で2回目の横須賀美術館。
海と森が見れる環境で、魅力的な企画展と横須賀ゆかりの作品が観られる。

横須賀美術館から見た海。船の通り道。

美術館内は1階に企画展。地下1~2階に所蔵展(コレクション展)がある。
ちなみに館内は撮影NG。残念。

まずは気になっていた「猪熊弦一郎」展へ

20世紀の日本を代表する画家の企画展。

企画展の展示内容は章ごとに分かれているため、
猪熊弦一郎さんを知らない方でもわかりやすい展示になっている。

展示内容


【日本時代】
香川県生まれ。
東京美術学校(現東京藝術大学)で藤島武二(洋画家)に師事した。

この時代に描かれた作品は写実的(写真のようにリアル)な印象がある。

【フランスパリ時代】
当時のパリは世界中から画家が集まる最先端の芸術都市で、
アンリ・マティスパブロ・ピカソもパリで活動していた。

アンリ・マティスのフォーヴィスム(色の強い色彩表現)の画風に
大きな影響を受けたことがわかる。

【戦中戦後時代】
フランスから帰国後、戦時関連の視察で中国の南京、
フィリピン、ビルマ(ベトナム)に派遣された。

アンリ・マティスのフォーヴィスムっぽい画風がいまだに残っている。

【ニューヨーク時代】
ニューヨークに移り住んでからは
マーク・ロスコ(抽象画の巨匠)との交流があったことから、
画風が具像から抽象画に変化する。

今までの作品にはなかった新しい画風に挑戦したことがわかる。
抽象画の画風そのものが、
アメリカの華やかさと自由の国であることを象徴している気がした。

【ハワイ時代】
ニューヨークから帰国し、冬はハワイに暮らし、
残りの季節は日本で暮らすようになる。

ニューヨークの時よりも色彩が鮮やかな気がする。
僕はこの時代に描かれた作品が一番好き。

特に気になった作品は1981年の「太陽が待っている」。
この作品はどこか岡本太郎っぽさがあって、
もしかすると二人は交流があったのかもしれない。

猪熊弦一郎さんの抽象画に岡本太郎っぽさが混ざった作品なので、好き。

所蔵展


横須賀ゆかりの作品が楽しめるコレクション。
普段出会わない作家の作品が楽しめる。

建築物


屋上広場から撮った建築物の様子

ガラスと鉄板の二重で囲われた構造になっている。
特殊な構造になっているからこそ、
この美術館ならではの独特の空間が広がる。

屋外広場


屋外広場の写真

晴れた日の横須賀美術館は本当に美しい。

まとめ


【企画展】
猪熊弦一郎さんは常に新しい画風に挑戦してきた画家。
展示内容もわかりやすく、いろんな画風の作品が楽しめる。
2022年の中でベスト10に入る面白い企画展。

【建築物】
海と森が調和するように作られた建築物。
晴れの日に合わせて行かれるのがオススメ!

2.横須賀アクアマーレ(12:00~12:30)

評価(0~5)


料理の味:★★★
居心地の良さ:★★★
公共交通機関でのアクセス:★★


基本情報

□場所:神奈川県横須賀市鴨居4丁目1 横須賀美術館
□アクセス:横須賀美術館内にあるため、0分
□営業時間:10:00~21:30
□定休日:年末年始の12/29~1/3

横須賀美術館内に併設されたイタリアンレストラン。
「アクアパッツァ」の総料理長を務める日高良実シェフがプロデュースしたお店。

ちなみに僕は高校生の時からトマトソースから作るパスタが趣味なので、
日高シェフのYouTube動画はよく観ていた。

本格的なパスタ料理がわかりやすく知れるので、
パスタ好きにはオススメの動画。
https://youtu.be/QSzGq_vsqEM

注文したメニュー

パスタランチセット(1,400円)

ナスとトマトのスパゲッティ

このパスタは美味しくもなく、不味くもない、普通の味。
トマトソースがもう少し美味しいとパスタも美味しくなる気がする。

サラダ

ニンジンのラペ(酢とオリーブオイルで漬けたやつ)と
イタリアンドレッシングがかかった野菜がシャキシャキして美味しい!

ジンジャエール

市販のジンジャエール。たまに飲みたくなる。

まとめ


横須賀美術館の付近には飲食店がほとんどないので、
横須賀アクアマーレでお昼を食べるのがオススメ。

お昼時になるとかなり混雑するので、
11時ぐらいに行かれると待ち時間なく、入店できやすい。
ちなみに予約もできるとのこと。

3.観音埼灯台(12:45~13:20)


観音埼灯台と展示室の建物

評価(0~5)


建築:★★★★
歴史:★★★★
ロケーション:★★★★★
公共交通機関でのアクセス:★★


基本情報

□場所:神奈川県横須賀市鴨居4丁目1187
□アクセス:横須賀アクアマーレからシェアサイクルで約10分
□開館時間:
 平日:9:00~16:00
 土日祝:8:30~16:00
□定休日:不定休
□入館料:300円
□撮影に関して:撮影OK

明治2年(1869年)1月に造られた、日本最初の洋式灯台。
現在は大正14年(1925年)6月に再建された3代目の灯台。
日本では16ヶ所しかない貴重な登れる灯台

観音崎灯台の正面からの写真

地上から灯火までの高さが約15mほどある。
アーチ状の階段を上り、屋上に着くと、海が一望できる。

灯台の屋上から見た景色

ちなみにこの日はかなりの強風(体感だと約18mぐらい)が吹いていたので、風に飛ばされそうな恐怖感があったが、
展望台の屋上からは東京湾と千葉の房総半島が見渡せ、絶景が見られる。

まとめ


日本で最初の西洋灯台登れる灯台
海を一望できる素敵な場所。

4.観音崎砲台・北門第一砲台跡

評価(0~5)


歴史:★★★★
ロケーション:★★
公共交通機関でのアクセス:★★


基本情報

□場所:神奈川県横須賀市鴨居4丁目3 神奈川県立観音崎公園
□アクセス:観音埼灯台から徒歩で約2分

日本で最初に建設された西洋式の砲台の跡地。

明治時代に造られ、赤レンガの建物が弾薬庫として使われていた。
ちなみにこの赤レンガの積み方をフランス積みという。

観音崎砲台・北門第一砲台跡の写真

明治時代の軍事遺産と木々の雰囲気がどこかジブリっぽさを象徴する。

ジブリ映画「天空の城ラピュタ」が好きで子供の頃に観ていたが、
それと似たようなニュアンスを感じる場所。

とても歴史のある場所なのにあまり観光地化されていないのが、勿体無い。

まとめ


今なお残り続けている軍事遺産。
廃墟のような独特な雰囲気が楽しめる場所。

5.Bagel cafe nico.(14:20~14:35)

評価(0~5)


ベーグルの味:★★★★
コーヒーの味:★★★
店内の空間:★★★
居心地の良さ:★★★★
公共交通機関でのアクセス:★★★★


基本情報

□場所:神奈川県横須賀市深田台34
□アクセス:観音崎砲台・北門第一砲台跡からシェアサイクルで約45分
□営業時間:11:30~19:00(カフェスペースの利用は13:00~17:00)
□カフェスペース:5席
□定休日:月・日曜日

創作ベーグルのカフェ。
駄菓子屋さんと学校を掛け合わせたような懐かしさのある空間が広がる。

定番商品はハチミツベーグルチーズベーグル

注文したもの

プレーンベーグル(160円)とハチミツベーグル(180円)

店内で食べると、ベーグルを食べやすい大きさにカットしてもらえ、
温め直してくれる。

外はカリッと、中はふわっとしたベーグル生地。

はちみつベーグルは中にハチミツの塊が入っていて、
素朴な味のベーグルに甘さのあるハチミツがとても美味しい。

水出しコーヒー(420円)

深煎りのコーヒーで苦味があるが、
割とあっさりとした、飲みやすい美味しいコーヒー。

まとめ


お店の居心地も良く、
懐かしさを感じる空間で美味しいベーグルとコーヒーが楽しめるカフェ。

横須賀中央駅からは坂道を上る場所にあるが、おすすめのカフェ。

6.記念艦三笠(14:45~15:20)

正面からの写真

評価(0~5)


歴史:★★★★
展示内容:★★★
ロケーション:★★★★★
公共交通機関でのアクセス:★★★


基本情報

□場所:神奈川県横須賀市稲岡町82−19
□アクセス:bagelcafenico(カフェ)からシェアサイクルで約8分
□営業時間:11:30~19:00(カフェスペースの利用は13:00~17:00)
□撮影に関して:撮影OK
□開館時間:
 4月~9月:9:00~17:30
 11月~2月:9:00~16:30
 3月・10月:9:00~17:00
□定休日:12/28〜12/31
□入館料:
 一般:600円
 シニア(65歳以上):500円
 高校生:300円
 中学生以下:無料

日露戦争でロシアの艦隊「バルチック艦隊」を破り、勝利した戦艦。
戦艦「三笠」を復元し、世界三大記念艦の一つを楽しむことができる。

僕自身は軍事用の機械に全く興味がないのだが、
横須賀ならではの場所なので、戦艦を見に行った。

戦艦内の写真

近くで見ると迫力がある。

舵やコンパスがある部屋の写真

航海士の部屋や船長の部屋なども観られる。

まとめ


当時の戦艦内の様子が知れ、内部は迷路のように広々とした空間が広がる。
横須賀ならではの記念艦なので、わざわざ見る価値がある。

7.猿島(15:40~17:00)

猿島の写真(全体像)

評価(0~5)


歴史:★★★★
ロケーション:★★★★★
公共交通機関でのアクセス:★★★


基本情報

□場所:神奈川県横須賀市猿島
□アクセス:
 記念艦三笠から猿島ビジターセンター(フェリー乗り場)まで徒歩で約2分  猿島ビジターセンターから猿島まではフェリーで約10分
□撮影に関して:撮影OK
□営業時間:
 3/1~10/31:9:30~17:00
 11/1~2/28:9:30~16:00
□定休日:なし
□猿島公園入園料:
【横須賀市外在住の方】
 一般:500円
 小・中学生:250円
 小学生未満:無料
【横須賀市民の方】
 一般:250円
 小・中学生:130円
 小学生未満:無料 
□乗船料(往復):
【横須賀市外在住の方】
 一般・中学生:1500円
 小学生:750円
 小学生未満:無料
【横須賀市民の方】
 一般・中学生:750円
 小学生:370円
 小学生未満:無料

東京湾唯一の無人島。
軍事遺産としての歴史の跡が色濃く残り、
ここでしか観られない唯一無二の景色が広がる。

フェリーで片道約10分ほどで行ける島。

フェリーの運航時刻表

ジブリ映画「天空の城ラピュタ」ででてきそうな島。
人生で初めて無人島に行ったのだが、観光地化が進んでいるため、観光客が多くいた。
島には大砲代の跡地やレンガの建物の中に火薬庫などがある。
フランス積みのレンガのトンネル
大砲の跡地
島の中央には展望台がある

まとめ


異世界にいるかのような風景が楽しめるので、
横須賀に来たら必須でオススメの場所。

巡ったルート(Googleマップ)

最後に


横須賀を一日で巡ったが、
美術館から軍事関連の遺産などのいろんな要素が詰まった街。

ここでしか観られない風景が存在するので、
興味ある方は行ってみてください!

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139字

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