【寄り添いレポート6 ~ちょっと年上のお兄さんお姉さんという存在~】

通信制の高校にて、料理教室をしたときのこと。

過去に不登校を経験した女子高生がいて。

緊張しながら初めてのオムライスに挑戦。

緊張をほぐそうと
「ちょろいっしょ?」
と聞くと、苦笑い。

すべる玉ねぎを難しそうに刻んだり
包丁の扱いに工夫のいるお肉を切ったり
重たいのをがんばってフライ返ししたり
ご飯の味付けどうしよう、と
おそるおそるケチャップをかけてみたり
卵がとろけるように弱火でじっくりやってみたり

何かするたびに「大丈夫かな…」という表情を見せる彼女。

でも大学生のお姉さんが

「大丈夫!できるよ!」
「え、これ私もやったことない…どうしよう(笑)」
「やばー!失敗したー!隠せー!(笑)」

って声をかけながら
姉妹のように隣にずっと寄り添ってくれて。

さっきまで緊張してこわばっていた彼女も
もう最後のほうには

生徒「どばっしー!!!!!!!」
土橋「いやおい、こっちは年上だわ!!」
生徒「あ、そっか。たしかに、おじさ…」
土橋「待て待て待て!!!まだお兄さんだ!!まだいけるはずだ!」

一緒に声をあげて笑った。
テーブルを囲んで
一瞬フライパンの火も忘れて
みんなで声をあげて笑った。

そう。笑うということ。
余計なことを考えず
不安を感じず
年上年下関係なく
きょうだいのように隣にいて
一緒に苦労して
一緒に解決策を練って
一緒に楽しんで
一緒に笑う。

人に不信感を持ったことのある彼ら。
大人に、社会に
突き放された感覚になったことのある彼らには
ちょっと年上のお兄さんお姉さんのような存在が必要。

心を許した人たちと、声をあげて笑う
そんな経験が必要です。

#僕らにできること
#不登校は不幸じゃない

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