【コラム】「怒り」という感情について
ちょっと前だけど「怒り」という映画を観まして(記事はこちら)、怒りという感情を少し考えてみようかと思いました。
皆様は怒ることありますでしょうか?
僕は元々「仏」ですので、そういった怒るということは、ほとんどないように思います。(と言うよりも、その行為自体が面倒だと思っているだけかもしれませんが……)
「怒り」。あまり良い印象は受けませんね。
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キレるなんて言葉があります。
あれは得てして「我を忘れる」ということでしょう。ということは既に「怒り」という概念を超えているような気になるのです。
ということは、「怒り」というのは、”冷静な激情”ってことになりますかね。それって何だかキレるより怖いです。我を忘れて犯してしまう犯罪よりも、冷静に行われた犯罪の方が身の毛がよだつ、……というか。
だから今回の「怒り」という映画は、自分に向けての「怒り」が描かれていて、その「怒り」ってのは正にこれのことなんじゃないかって思うんです。他者に向けるものではなく、自己に向ける”激情”、それが「怒り」ってやつなんじゃないかって。
他者に向ける「怒り」ってのはきっと、「嫉妬」とか「恥」とか、「妬み」とか「自分の滑稽さに対して」とか(ちょっと被ってるか?)、そんな部分でないのかと思う。
つまり「怒り」という感情はネガティブなものではないんじゃないか。前向きに考えれば、自己の犯した過ちを、もうどーしようもないくらい”素直に”認めた結果なんじゃないかって気がするのです。
それだけ”素直”に認めたんですから、きっと怒りが齎す代償も小さなものではないと思います。
だからいいんですよ。
常に冷静でいようなんて思う必要はないんじゃないですか?
ねえ、皆さん。怒りましょうよ。
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