新天地にて
2021年の弊社代表の決意表明です。
高い品質基準ゆえに、日の目を見ることができなかった製品たち。
この時以来、yuhaku 全社を挙げて、社内に眠るそういったアイテムと本格的に向き合うこととなりました。
そして社内のストックには、製品になる前、素材の状態のものも多くありました。
サンプルとして制作した革や、シリーズ生産終了にともない残ってしまった革。
今回ご紹介するコレクションは、そんなさまざまな理由で眠っていた革が、アートという命を得て生まれ変わったものです。
その名も「abstract -再命」
一枚の革をキャンバスに、代表仲垣が1枚1枚ペイントを施しました。
感性のままに筆を走らせ生まれたアートワークは、現在11種類に及びます。
それらを少しずつ分かち、スタイリッシュなバッグに仕立て上げました。
革の裏側「床面」にも加工を施したことにより、裏地を必要としない1枚革でのデザインが可能になりました。
同じアートワークでもすべて柄の出方が異なるこのコレクションは、その特性上量産もむずかしく、わずかずつの入荷となります。
先日yuhaku Ginza Gallery にも久しぶりに入荷いたしましたので、現在ご覧いただけるアイテムをご紹介します。
ショルダーバッグ Lサイズ
迸(ほとばしり)
11種類の中で、いちばん躍動感にあふれる色彩。
それでいてどこか落ち着きも感じさせ、ネオンカラーを品よくコーディネートできるバッグです。
ナイロンのストラップに、留め具は開閉しやすいマグネットタイプ。底面は革を二重にすることで、重心を安定させるとともに、内側でも彩りを楽しめます。
ショルダーバッグ Mサイズ
趨勢(すうせい)
趨勢とは、物事がこれからどうなってゆくかという、ありさまや成り行きを表す言葉です。
移りゆくのは自分か、それとも…
目にする方が置かれた状況によって、感じ方が変わりそうなアートです。
少し灰がかったブルーは、普段色物を持たない方でも取り入れやすいのではないでしょうか。
かなり小ぶりですが、二つ折り財布、文庫本がしっかり収納できるサイズです。
巾着バッグ Lサイズ
漸次(ぜんじ)
漸次は、「しだいに」「だんだん」「徐々に」といった意味。
一見、黒のようですが、目をこらすとほのかに変化の兆しを感じ取れます。
巾着バッグは女性のファッションでは今や定番、男性のトレンドにも浸透しつつありますね。
新鮮でありながら肩のこらない自然体なスタイリングが、現代のムードにもぴったり。
ストラップはシンプルで、さらりと手首に通したり、サコッシュのようにななめ掛けにしたりと、装いに合わせて幅広く活用できます。
ただいま在庫のないものも、入荷次第SNSなどでお知らせいたします。
また直営各店舗それぞれ在庫が異なりますが、郵送販売(国内配送)やお取り寄せも承っております。
お目当てのアイテムがある方は、最寄りの店舗にお問い合わせくださいね。
長く日の目を見ることのなかった革が生まれ変わり、どなたかの日々を彩ると想像すると、とても暖かい気持ちになります。
身に着けるアートとしても楽しめるこちらのコレクション、ぜひご覧になってみてください。
yuhaku Ginza Gallery でお待ちしています。