夢日記#1 エコバイク
元気な人は半袖、そうでない人は長袖を着る季節。
平屋で、茶色で、私より低い背丈の壁で囲われている施設。
靴箱が多くて、食堂が広くて、どうやらここで大勢で泊まっているらしい。
今日はここから、少し離れたところに行く予定だ。
てっきり、皆でバスを貸し切って行くと思っていたけれど、我々を待っていたのは大量のバイク。バイセコー。
近所の大学に通う学生さんのアルバイトで、バイクの後ろに乗せてもらって移動するらしい。
1台に付き3人の学生さんが付いている。これなら、バスの方がいいんじゃないか。
それにしても変なバイクだ。
頭の部分は、仮面ライダーのそれのような装飾が付いている。
黒い稲妻が幾重にも重なっているデザイン。
だけれども、座る部分は通常にバイクより長く、ここにたくさん人を乗せるようだ。定員は5名。
それはまぁいいとして、問題はペダルが付いている。
だから学生さんが3人なのか。
変な納得をして、それから、自転車部に所属していたちぃちゃんを思い出し、あの子もこの変なバイクでアルバイトしてたのかな、今度ぜひ聞いてみないと、と考えた。
仲間と5人で乗り込み、私は一番後ろを担当した。
私は昔から全体が見える一番後ろが好きだった。
何かベルトのようなものが付いているわけではないので、前の人の腰にぎゅっと掴まるしかない。
二人乗りって捕まるんだったかなとぼんやり考えていたら、ノロノロと出発した。やはり漕ぐようだ。
しかも、漕いでるのは一人で、あとの二人は横でスマホを見ながら歩いている。まだ歩いて追いつけるスピードなのだ。
この無駄な感じに、大学生らしいなと思った。
徐々にスピードを上げつつ、バイクはカーブに差し掛かった。