見出し画像

『夢みるミドルリーダーのWell‐Beingな職場づくり』 プロジェクトをほんの少しかじってきました

日曜日の夜ですが、「Well-Beingの講座ミドルリーダー研修」に参加しました。この研修では、学校というコミュニティがどのように「Well-Being」を高められるか、さまざまな視点から深く掘り下げる時間を共有しました。参加者や講師の方々の発言には、実践のヒントが詰まっており、ここでその学びを振り返りたいと思います。


学校のトライアングルとWell-Being

加藤智博さんから提示された「子供、親、教員のトライアングル」は、学校コミュニティのWell-Beingを象徴するフレームワークとして印象的でした。しかし、このトライアングルは、子どもの幸せを願うあまり、教員が疲弊することで歪んでしまうこともあるとのこと。これを防ぐためには、コーチング、脳科学、マインドフルネス、ポジティブ心理学、組織開発など、多角的なアプローチが必要です。一見バラバラに見えるこれらの要素が、実は繋がりを持つという視点には、目から鱗が落ちる思いでした。


ミドルリーダーとしての役割と視座

「ミドルリーダー」の立場は、先輩とも後輩とも程よい距離感を持つポジション。中縦浩太さんは、「現場で苦しむ先生を助けたい」という熱い想いを語りながら、「理想の職場デザイン」の重要性を強調しました。特に、視野を広げ、視座を高く持つことで、「ある」ものに目を向けられるようになるという考え方は、多くの気づきを与えてくれました。

理想の職場は、「多様性を尊重しつつ目指すべき方向がはっきりしている場」。その中で、個人の良いアイデアを活かし、共に歩んでいく足並みを揃えることが必要です。


コーチングとポジティブ心理学

研修の中では、コーチングについても学びました。ティーチングとは異なり、コーチングは相手の中にある答えを引き出すもの。信頼関係を土台に、質問や傾聴を通して気づきを促し、そこから行動へ繋げていくプロセスが紹介されました。このアプローチは、理想の職場やWell-Beingなコミュニティづくりに直結する考え方だと感じました。

また、「ポジティブ心理学」についても誤解が多いという話題がありました。決して「常に前向きでいなくてはならない」というものではなく、科学的な根拠に基づいて「よい状態を築く」ためのアプローチです。日立製作所の矢野和男さんが提唱した「FINE」の因子(Flat, Non-verbal, Improvised, Equal)には、データに基づく説得力があり、職場改善の大きなヒントを得られました。データって共通言語になるので、自分自身がもっと勉強しないとなあとつくづく思います。


理想を描き、プロセスを大切にする

「理想と目標は違う」という考え方も心に響きました。理想は達成するものではなく、そのプロセスを楽しみ、学びを深めることに価値があります。だからこそ、職場をデザインする際には、短期的な対処ではなく、遠くを見据えた視点を持つことが大切です。ついつい目の前のことに意識が行きがちですが、遠くであればみんなで見ることができます。これを語る場が必要だよねというのが私がいたブレイクアウトルームで出てきた話題でした。


実践に向けて:Well-Beingな職場を創るプログラム

研修の締めくくりには、12月から始まる新年度に向けた実践プログラムの案内がありました。「自己軸」「チームの強み」「リーダーシップ」などをテーマに、Well-Beingな職場づくりを具体的に進める内容です。理論と実践を行き来しながら伴走するプロセスは、多様な学校現場に応用可能なフレームワークとなりそうです。


最後に

この研修を通じて、自分の職場でWell-Beingをどう育むか、多くのヒントを得ることができました。理想を描きつつ、その過程で人と人が繋がり、支え合い、そして個人の強みを活かせる場をつくること。それが、教員一人ひとりが自分らしく輝き、子どもたちの幸せへと繋がる道だと強く感じました。

次回の実践版プログラム、日曜の夜というのがネックなのですが、もう少し悩んでみようと思います。日曜夜って平日に向けて睡眠を取りたいんだよな。。。困った!というレベルにいい講座でした。皆さんもよき週になりますように。

あ、そうだ。

オーガニックラーニングでは年末年始に恒例の破壊力更新講座を準備中です。またお会いできるのを楽しみにしています。ちなみに今はパステルxはなうたおてがみです。


いいなと思ったら応援しよう!

江藤 由布(ゆう)
いただいたサポートで参加者がハッピーになる仕掛けを増やします^^