ChatGPTは授業にどこまで使えるのか
少し前に書いた記事で、ChatGPTのような人工知能ツールの登場で教師の役割が変わるのではということをお話ししました。
英語界隈ではかなり使えるということで話題になっていますね。他の教科ではどうでしょう。今日は、noteのパワーブロガーでもある吉川さんと話しました。一万人近いフォロワーのいる吉川さん。企業とのコラボレーションプロジェクトや探究学習など多方面で活躍されています。
ぶっちゃけ世界史では?
そう、ChatGPTってざっくりと説明してくれるのはいいのですが、しれっと嘘をつくんです。英語でも文法などに関して聞くと適当な答えを返してくることがあります。世界史や日本史ではちょっとおかしいことをさも分かったかのように返してくるので、実際のところあまり使えないのではないかというお話でした。
人工知能ツールが教育に入ってきたら?
今までの知識詰め込み型の授業がさらに不要になってくるのは間違いありません。では、教師の役割はどう変わるでしょうか。
それは2017年のラーニングスプラッシュが目指した世界観に近いと考えています。
このイベントのペライチで書いていることがまさに私のイメージです。
例えば、人間の代わりに小さなロボットが代わりに働いてくれるとしたら?人間は創造的な営みや人との関わりをもっと大切にするようになるでしょう。むしろ、他にすることがなくなってしまうとも言えます。
いわゆるAIによる学習アプリとも違う
学校ではAIというと一般的にドリル学習をイメージする人が多いようです。生徒が間違えた問題を学習して、自動的に復習しながら理解を深められるように問題が提示されます。
しかし、ここでいうAIとChatGPTのようなツールは違います。AIが得意なのはドリル学習をさせることだけではありません。ものを調べたりまとめたり書いたり発信するところまで人工知能ツール全て担ってくれるようになれば、さらに人間にしかできないことが限定されてくるはずです。それがほんのすぐそこまで来ているわけです。
授業でどう使うのか
AIドリルも塾や放課後学習でよく使われていますが、学習効果を上げるには人が寄り添ってコーチングすることが効果的です。またChatGPTのようなお節介な人工知能ツールが話をしながら資料を集めてくれたり、見通しを立ててくれるようになれば、それを前提としてさらに深い学び、幅広い学びを進めることができるようになります。さらに、例えば自分が書いたものに対して上手なフィードバック を無限に得られます。DeepLであっさり訳してしまうのもいいのですが、フィードバック をもらいながら表現をブラッシュアップしていくことがはるかに学びになりますよね。
この流れを止めることはできないわけですし、変化は常に押し寄せてくるでしょう。それならば、人工知能があるという前提で学びのデザインをすればいいわけです。アナログなもの、人と人とのもの、創造的なもの。イメージするだけでもワクワクしますね!
さいごに
吉川さんとは今後またコラボする予定です。オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。登録していただくと、新しい講座が出るたびにあなたの元へ案内をお持ちします。
いつかお会いできるのを楽しみにしています。
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