e-education 10th anniversary:途上国の教育を変えた青年たちに会いに行って起こったこと
三輪 開人を知っていますか?友人から聞かれたとき、何のことやら?という感じでした。特例認定NPO法人 e-Educationの代表である三輪さん。Youtubeでのプレゼンテーションのやり方を教える動画を見ると面白かったのと、途上国支援について知りたかったのもあって10周年記念イベントに参加してきました。
残念ながら最後までいられなかったのですが、途上国の教育支援の内情や、NPO法人のぶっちゃくトークで大爆笑に泣き笑い。やはり一次情報は本当に価値があると感じました。今日は心に残ったことをいくつかシェアしたいと思います。(そこ?みたいなのもあると思いますがご勘弁を!)
お兄さんの学費を稼ぐために弟がバーレーンへ
衝撃を受けたのは、カンボジアの地元の生徒が大学進学をすることが決まった時、学費はもちろん親は出せず、奨学金もない。そこで当時まだローティーンだった弟が単身バーレーンへ渡って学費を稼いだのだそうです。
今はその弟さんも一橋大学で学んでいます。街灯の下で夜な夜な勉強していた人が大学へ。そのチャンスの掴み方も、やってきた日本人を捕まえて質問責めにするというのがきっかけだそうです。とはいえ、苦労など感じさせない底抜けに明るいお兄さんでした。
ビデオ授業で偏差値28から早稲田大学へ
三輪 開人さんは実は2代目。実は初代は税所 篤快さん。高校時代のテストは零点スレスレで全く勉強はできなかったそう。それがビデオ講義でもう勉強したら早稲田大学に合格してしまった。
この体験が元となり、先生不足の途上国で良質な授業動画を届けるという活動が始まったそうです。実際にその動画講義で貧しい地域から毎年のように国のトップ校へ合格者が出ているそうです。
これ、喜ぶべきことなのですが、実は日本でも本当はこうした個人の学力に合う動画を使って個人の進度で学ぶ方が成果が出る可能性があるのに、潰してしまっているとも感じました。うーん、ちょっと耳が痛い。日本は思い切ったことができない弱さがあります。
100回哲学を連呼するよりも、一回の哲学的アクション
どなたがおっしゃったか覚えていないのですが、言い得て妙だと思いませんか?口に出すのは簡単だけど、チームを引っ張って行くにはさっさと行動に移すことが大事。それこそ、現実社会とかけ離れた学びをしている学校は、学んだことを応用する場がもっともっと必要です。
ほんとに社会を変えたいからこそお金の話は必要だ
ここには書けないぶっちゃけトークが繰り広げられました。マザーハウスやレディラバ、かものはしプロジェクトなど、誰もが一度は聞いたことがある団体の代表がそれぞれのお財布事情を話します。中でも高速トークながら、論理的でものすごくわかりやすかったのがレディラバの安部 敏樹さん。
ガチで活動するときに、途中で支払いがあれこれ滞ればそれどころではありません。お金をどう調達するのか。その算段をどのくらいの時間をかけて取り組んでいくのか。億単位のお金が動いていること自体びっくりしました。そのくらいでないと確かに変化は起こせません。
あとは、代表はいくらもらっているのか(笑)考え方や方法は全員違いましたが、新しく団体を起こすならこのような情報は貴重です。
さいごに:自分が動けば世界が変わる
今回のイベントへの参加を決めたのは結構ギリギリでした。ところが、参加を決めた瞬間にセレンディピティが起こります。まず、主催者に近いところで共通の友人を探すと、かつての教え子がヒット。4年ぶりに会えました!彼女の上司も登壇されていたとのこと。
さらに、午後の登壇者ひかるちゃんは、同世代の女友達で最も尊敬している人の一人。残念ながら参加できなかったので、残念でした。(前回は二人とも黄色の服、今回はなぜか白というのも宇宙の采配!)
ここで行くことを決心したからこそ、たくさんの方にお会いできました。
会いたい人に偶然会える時は自分を生きている時
誰かが言ってたっけな。出会い、つながり、学びを大切に、思い切って動いていきたい。
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