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破壊力-道-Do,始まりました。モヤって帰るってどうなの?
Day oneのディスカッションでのことです。もう、盛大にモヤモヤして終わってしまった!というお声をいただき、思い出したことがありました。それは、5年ほど前のこと。高校1年生が、外部の中学生を集めてワークショップをしたいと言い出しました。彼らはその内容を決めるために教室にいたのですが、覗きに行くと争い勃発。盛大に口論しているではありませんか。
モヤモヤして帰ってもらうのか、すっきりして帰ってもらうのか
ワークショップの出口について議論していたのです。なんとまあ、初めてのワークショップだというのに、こんな次元からのスタートかと思って驚愕しました。あまりにもいいところをついていると思いませんか?
確かに、すっきりして帰ったら気分はいいかもしれません。でも、参加者が継続して考えるのはどちらかといえば、もやったまま終わった方ではないでしょうか?
まさに、今日の講座は大半の方がモヤモヤを持ち帰られました。そしてそのテーマとは。
If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.
経験や事例を踏まえて言語化してもらおうというもの。これは、アフリカの格言です。こちらのブログでチラッと触れていますね。
生徒を主語にして、遠くへ行くのは生徒だとお話しされた方がおられました。確かに、常に主語は生徒であるべきです。
みんなで、とは?
遠く、とは?
共有とは?
と、定義を考えられた方もおられました。そう、そもそもどういうこと?っていうIB的な発想は議論を始める上でとても大事です。
また、みんなでと言っても意地悪な人と同じは嫌だなあという心の声を言語化していただいた方も。愚痴と取れるようなことであっても、江藤はそれを吐露してくださったことに感謝します。
変わりたい?変わりたくない?
人間って、変わりたいかっていうと基本的には前例踏襲が好きです。もちろん毎日ラーメンを食べ続けるなんていうのは嫌ですが、大きく変わることは自分の生存を危うくするリスクがあります。原始時代の記憶がどこかにあるそうです。
そうなると、変わらない今の生活を維持することの方が崖から飛び降りるよりずっと大事です。だから、周りの人を無理やり変える必要なんかないし、そんなの不可能です。自分を無理やり変える必要もありません。
大事なのはきっと、それを話せる場を持つこと。学校の中で、一人話せる人がいたらいいし、それが数名なら仲間になるし、学校としてプロジェクトチームを作れるならそれも楽しそう。
結果的にいい方向に変わったなと年度末に思えたらそれは幸せなこと。変わらなかったなと思ったら、また話題にすればいい。呑気だと思われるかもしれませんが、江藤はまずそのくらいでスタートした方が物事うまく進むと思っています。
さいごに
今日も初めての参加者が来られて、「思い切って来てよかった」と言っていただきました。わたしも多様性のある場こそ豊かな対話が生まれると信じているので、嬉しかったです。いつメンも初めてさんも、みんなで。安心して対話のできる場だと感じることができました。
オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。いつかお会いできるのを楽しみにしています。
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