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安心してください、最初から聞いてませんから

Twitterで中原先生の痛快な一言を目にしてしまった。『オンライン授業だと学生が集中せず、話を聞かないからケシカランって?あのー、…』

アクティブラーニングを取り入れた授業をしていると同じような言葉をいやというほど聞かされました。例えば、文法授業を動画アウトプットで共有知を作るところからスタートしていた頃。見学に来られた他校の先生からの質問にはざっくりこの3つが多かったです。

それ、間違っていたらどうするんですか?

この真上の記事の英語も実は間違っています。toではなくforが正解です。そして回折動画の例文も生徒が考えている以上、多少のミスはありました。正解ばかりを追いかけている先生たちは、このミスが気になって仕方がない。

だけど、文法授業の目的を考えれば小さなミスを気にするのは馬鹿げているとすぐに気づくはずです。

仮定法なら仮定法の世界観を共有すること

例えば8チームが論文やネット上の解説を読み、文法書も参考にしながらクリエィティブな動画を作り、キーノートで発表する。その中でミスがいくつかあったとしても、ターゲットとなる項目の世界観はざっくり共有できるはずです。問題を解くのはテスト前だけ。

授業で行っていることの目的や意図を生徒が理解していればそれでよいのです。

フリーライダーにはどう対処してますか?

フリーライダーってなんなんでしょうか。参加していないように見える生徒がいると先生たちはなぜあんなに気にするのでしょうか。

認知特性だけでも、視覚・聴覚・言語があるわけです。それらをバランスよく取り入れているでしょうか?Multiple Intelligenceなら8つ。

何もしていないのではなく、たまたま目をやったとき手が止まっていただけかもしれません。大抵、動画でのアウトプットをしていると、家で音声を吹き込んでくる生徒、演じるのを中心にする生徒、編集をする生徒、音楽を作る生徒、そして進捗状況を管理する生徒など、様々な役割分担を自然にしています。また、何ヶ月か経ってからスイッチが入る場合もよくあることです。

生徒がフリーライダーを気にする場合は、大抵授業デザインのミスか、教師側がそれを恐れすぎて生徒に感情が移っているだけです。

やる気のない生徒が出てきたら?

授業中、大して内容のない一斉授業で板書を写すだけのことをさせていたとして、何割の生徒の脳味噌が動いているか考えてみる。目を開けて寝ている思考停止の生徒は少なからずいるはず。

中原先生の「そもそも授業がショボイ。以上、証明終わり」が全てを表しています。

やる気のない生徒がアクティブラーニングやオンラインの授業で出てくるということは、普段の授業でそれだけの生徒がつまらないなと思いながら座って時間の過ぎるのを待っていたということです。

オンライン化で一番大事なこと

まずはやってみること。この記事の中にあるように、何歳でも始められます。板書を説明するぬいぐるみがいる。それだけでも生徒のSNSで話題になったとか。何もしてくれない先生より百倍素敵です。

ポイントは、大まかに言うと、できるだけ細切れにする、小テストを挟む。Quizletなどすでにあるサービスを使う。生徒が選べるように工夫する。何より、

生徒の学び方から学ぶ

12歳の長男を見ていると、信じられないくらい自力で学びます。主に使っているのはYouTubeです。自分で動画を作るより、TryItなどの無料コンテンツを使う方が遥かに効率が良いのでオススメです。

さいごに

生徒が興味を持ってくれなくてガッカリするのはわたしにもよくあります。でもそれはオンラインだからというだけではありません。生徒だからと言うのでもありません。大人向けのコンテンツでも見向きもされないと言う経験を嫌と言うほどしています(笑)実力が露呈した、学んだな、それでOK。

これを機会に、オンラインで使える教材ややり方を研究し、少しでもいいのでやってみる。そうすれば、リアルで授業をする時にもサブで使える教材が活躍します。

私も4月から授業を受け持ちます。どんなことができるのか、この1週間で考えて、またシェアしますね!


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江藤 由布(ゆう)
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