若者構文とエイジハラスメント|世代間の隔たり
昨晩、テレビを見ていて思ったのですが、若者たちが「おじさん構文」や「おばさん構文」として中高年のメールをからかう風潮には、なんとも不思議な矛盾を感じます。
今の時代は、パワハラやコンプライアンスの問題に敏感で、ちょっとした発言でもすぐに炎上してしまいますが、こうしたエイジハラスメントは意外と見過ごされているようです。おじさんやおばさんのメールをネットでさらし者にして「これがウケる!」と盛り上がる様子は、まるでお宝を見つけた探検隊のように見えます。
おじいさんやおばあさんが季節の挨拶から始める手紙は、どこか尊敬の気持ちをもって受け入れられていますよね。それなのに、少しだけ年下の世代に対しては冷たい目が向けられるのは、なぜなのでしょうか。
考えてみると、若者の世界は「スマホの画面」で形成されていて、異質なものに対する反応がすぐに攻撃的になるのは、もしかしたら生物的本能の一部なのかもしれません。違和感を覚えるものに対する、自己防衛的な反応なのでしょう。
他人からの攻撃に敏感であるはずの若者たちが、何のためらいもなく中高年を傷つける様子には、どうにも納得がいきません。彼らは10年後、20年後の自分自身に向かって石を投げているのではないかと、強い違和感を覚えずにはいられなかったのです。
しかし、私たちもまた、かつては若者でした。若者の頃に感じた高揚感や新しいものに対する抵抗感、そして変化への戸惑い。これらの感情は、世代を超えて普遍的なものなのかもしれません。
若者たちが中高年のメールを揶揄する背景には、このような社会の変化が大きく関わっています。しかし、一方で、私たちもまた、彼らが抱えるコミュニケーションの違和感に目を向ける必要があるのかもしれません。
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