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【エンジニア採用】 「非エンジニアだけど、エンジニア採用成功させたいし、エンジニアと仲良くなりたい」って僕みたいな人には、”採用用のエンジニアリング知識”が良いんじゃないかと思うんです。
ども、スタートアップで働くなかしま(@nakashimayugo)です。
この記事ではタイトルの通り、"採用用のエンジニアリング知識"が学べる記事やコンテンツをまとめてみました。
ここで言う”採用用のエンジニアリング知識”はコードを書けるようになる事ではなく、採用時によく使う用語がちゃんと分かるようになる、です。
Linux, バックエンド, AWS, GitHub, アーキテクチャ, Python, QA, Java, JavaScript, Node.js, ライブラリ, iOS, スクラム, SQL, 低レイヤー・・・とか
区別したいのは、リクルートメントマーケティングやスカウトメールの書き方といったHowやTipsの話しではないこと。
まとめに入る前に少しだけWhyを書かせてください。
エンジニア採用の為に、人事もエンジニアリングを勉強すべきか?
そもそも論として採用担当者(人事)に"採用用のエンジニアリング知識"は必要なのでしょうか?
エンジニアの求人倍率は今8倍程度となっており、採用施策はエージェントや求人掲載といった受動型からスカウトや採用広報といった能動型にシフトしてきています。そしてこれらの施策はよりエンジニアリング知識が必要です。そうなるとエンジニアと人事の両方の歩み寄りが必要になってくるわけです。
余談ですが、人事がエンジニアリング・プログラミングを学ぶということは、個人的には英語の勉強に似ていると思っています。
海外旅行の際、英語をネイティブに話す必要はないけれど、標識やメニューを理解できて、簡単な会話ができるようになれば、行きたい所、やりたいことができるようになり、頑張れば現地の人とも仲良くなれるかもしれない、というニュアンス。これって、個人的にはすごくワクワクします。
そんな市場背景なので、言わずもがな今後エンジニア採用ができる人事の方の市場価値は鰻登りに高くなります。スキルとして認められ年収アップすることは間違いありません。引っ張りだこになるはずです。(もしかしたら近いうちに「エンジニア採用力検定」なんてものができるかも、と思えるほどです)
そして、人事の方のニーズもやっぱり大きい!
この人事エンジニアリング勉強会、10名枠だったのがたった2日で50名近い応募がありました(Twitter告知のみ)
— Yugo Nakashima (@nakashimayugo) August 28, 2019
熱いコメントも多く、想定よりずっとニーズは大きかったんだなと再発見
コードがかける必要はなくて"人事に必要な知識"を学べる環境と、それが可視化・証明される仕組みを作っていきたい! https://t.co/xaQe3fp2P4
それなのに・・・
"採用用のエンジニアリング知識"が学べるコンテンツはめっっっちゃ少ない。
ということで、おすすめの学習順序に沿って「これめっちゃ分かりやすいやん!」というコンテンツを紹介していこうと思います!
----------------------- 追記 -----------------------
本記事の内容を含めた採用担当者向けの技術用語本を発売しました。
こちらもぜひ見てみてください。
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STEP①ポジション名や技術名など、代表的な用語で全体感を俯瞰する
Takahiro Tsuchiyaさんのこの資料は本当に分かりやすいです。エンジニア採用を始める非エンジニアの方には必ず紹介する資料です。
こちらは社内勉強会で、インターン生がメモとして残してくれたもの。よくまとまっているので紹介です。
クックパッドさんのとても分かりやすい勉強会資料
STEP②各用語に背景・周辺情報を重ねて覚えていく
よく使う用語の全体感を把握した後は、それぞれの用語の類義語は?包括関係にあるものは?と色々な軸に沿って知識を膨らましていくことがおすすめです。その際に、時代・歴史に沿って見ていくと理解が進みやすいと思います。
まずは大まかな歴史を、言語の開発過程、主要なサービスや会社の創業、通信やデバイス環境から掴みます。これらの記事でまずはざっくりと前後関係を理解するのがおすすめ。
また歴史を振り返った後は、最近の開発言語のトレンドをキャッチアップするのがおすすめ。
全ての言語や技術の歴史を一気に勉強することはできませんが、JavaScriptは採用文脈で本当に多く出現しますし、この数年での変化も早くまずはざっくり知っておきましょう。
同じ用に、歴史的な紹介の中で出てきたキーワードの中でも「OSS」は様々なところに派生する根本的なワードですのでまずは理解しましょう。OSSと開発言語やOSの関係は?
そして基礎的なカテゴリとしてフレームワークとは?開発言語名・フレームワーク名と、それ以外の単語なのかで区別できるだけでもより細かい所が見れるようになります。
上記のような記事でざっくり掴んだ後は、一冊本を読んでみるのもおすすめ。この本は、タイトルは難しそうですが網羅性があり時代背景も一緒に教えてくれるのでおすすめです。
STEP③自社の採用ポジションの情報を深堀りする
「エンジニア」と一言で言っても様々なポジション・役割があるわけで、ここからは自分が仲良くなりたいエンジニアさんに合わせて深堀りをしていく必要があります。
ここではコンテンツの紹介ではなく方法論の紹介になりますが、Twitterで界隈のエンジニア・自社社員がフォローしているエンジニアをフォローして情報を得るという方法をおすすめします。
各ポジションの詳細な技術内容や用語を覚える事よりも、ここからはそのポジションの人の仕事内容や興味関心・考え方の情報をインプットする方がおすすめ。
例えばこういった投稿は、レベル感を判断する上ですごく勉強になります。
私が思う自然言語処理チョットデキル人
— ぬるぱぁ / まつの (@yontiki) September 1, 2019
・計算ライブラリ自作
・NLPツール自作
・注釈付きコーパス自作
・著作権・個人情報保護に明るい
・英語論文書ける
またこういった投稿を見ると「複数言語が触れるから」というスカウトではなく、もう一歩踏み込んだ言及が必要なのかもしれないなと勉強になります。
Javaチョットできる
— くわっちょ@社畜犬 (@kuwaccho0711) August 31, 2019
PHPチョットできる
Rubyチョットできる
Pythonチョットできる
Goチョットできる
JavaScriptチョットできる
Oracleチョットできる
MySQLチョットできる
PostgeSQLチョットできる
Windowsチョットできる
Linuxチョットできる
AWSチョットできる
経歴が犬時間2年超えると大体こうなる https://t.co/aZmCMSrqsF
とにかく多くのシステムを作りなさい。
— いけしん@ジジイ(無資格無認可システム屋) (@_ikeshin) September 3, 2019
なるべく色んな業種を網羅したほうが良い。
そうすればその後の仕事が格段に楽にそして早くなる。
多くの言語に精通するよりも多くの業種に精通する方がいい。
言語を操る奴は多いが、業種に精通してる奴は少ない。
負けない勝負をするなら、これだ。
STEP④エンジニアが使うサービスを味方に付ける
用語の検索などをしていると、様々なプラットフォームサービスに出くわします。最初はそれが何か理解せずとも一コンテンツとして見れば良いと思いますが、そのサービス自体が何なのかを理解することで、更に深堀りが可能です。土台知識として理解しておく事がおすすめ。
GitHub
Qiita
connpass
teratail
※例えばQiitaを見る癖がつくと、こういったまとめ記事に出会えます。
STEP⑤自分でも少し書いてみたり、興味のある本を探して「エンジニアとの会話のネタ」を作る
自分で勉強するのも良いですが、やっぱりエンジニアに聞くのが一番です。そのためには手ぶらで「教えて」と行くのではなく、少し触ってみたり興味のある話をネタとして準備して行くことをおすすめします。
もちろんこれはスカウトメールや面談時にも有効です。
この本ではOSSの親玉みたいなLinuxについての本なのでネタとしてのカバー範囲が広く、何よりとにかく読みやすくサクサク進むのでオススメ。また筆者の解説の中でこれまでの時代背景なども学べて勉強になります。
これは個人的な嗜好ですが、この本にはコードは書いておらず日常の中でのエンジニアリング・アルゴリズムを教えてくれ、すごく楽しい本なのでおすすめ。
更に本格的に触ってみたい人はこういった初学者向けのプログラミングコンテンツもおすすめです。
僕自身実際にこれで勉強させていただきました。
番外編
用語は検索すると色んなサイトで詳しく書いていますが、基本的にはエンジニア向けの情報なのでやっぱり難しいですよね。そんな時はこのサイトがおススメ。
なんとなく輪郭を掴みたい時の神サイトです。(知らない人はいないと思いますが・・・)
目指したい世界観をちょっとだけ
僕は仕事柄、エンジニア採用の人事の方ともエンジニアの方ともたくさんお会いするのですが、両者に壁がある企業が多いように感じます。お互い歩み寄れず、そのまま双方退職しちゃった、というケースもいくつか見ました。
例えばterateilというエンジニアさんが利用するコードQ&Aサイトでこのような質問があったのですが、僕はこれすごくいいと思っていて、質問の内容もそうですがこういう場所で聞くのってすごく良いんじゃないかと。
なので、terateilやstackoverflowで人事がエンジニアに質問をしたり、Qiitaでエンジニアが人事向けに記事を書いてあげたりして、人事が技術について聞けて、エンジニアからは人事に採用についてちゃんと聞くことが、社内だけでなく世の中にできればいいなと思っています。
もしかするとエンジニアさんからは「そんなことで私達のテリトリーを汚すな!」と言われてしまうかもしれないですが、個人的にそっちの世界の方が素敵だなと思っているので、いろいろな方法で歩み寄れるよう頑張りたいなと思っています!