人間とは弱い生き物である。
先日、昨年度まで私の在学する大学の学部長として勤めていた先生と、ご飯を食べながらお話をする機会がありました。選手としては輝かしい経歴の持ち主であり、指導者としては数々の選手を育ててきた先生の言葉は、とても熱く重たく、心に響くものばかりでした。今日は、そんな先生のとても貴重な時間、そして貴重なお話を無駄にしないためにも、noteに書き残しておこうと思います。
先生が1番大切にしていることは、「継続」だと教えてくれました。一度にたくさん頑張る必要はない、コツコツとやり続けることで成果が出る。しかし、実はそれが1番難しいことなんだ、と伝えてくれました。人間とは、弱い生きもので楽な方へと逃げていってしまいます。そのことを理解した上で、「継続」できるかどうかが他人との差を作る秘訣であり、先生がたくさんの功績を残せた理由だと感じました。
「継続」が大切だということは誰もがわかっていることだと思います。しかし、どうしても頑張れない日があり、一度そこで休んでしまうと、それが二日三日と増えていき、続かなくなってしまいます。今でも毎日コツコツと積み重ね続ける先生は、「今日ぐらい良いか」と妥協してしまう日はないのですか?という質問に対して、そういう日は「今日だけやろう」という考え方をするようにしていると教えてくれました。頑張れない日ほど、休みたい日ほど、「今日だけ」と思うそうです。頑張れない理由や休む理由を見つけるのは、簡単なことです。逆に頑張る理由や続ける理由を見つけるのは、段々と難しくなっていきます。その時に「今日だけ」と思えるかどうか。その時に一歩踏ん張れるかどうか。人生が豊かになる人とそうでない人の差はこれだと思います。
そして、先生は「変わり者」になれ。とも伝えてくれました。競技者として、大会などで成績を残したい人が周りの人と同じことをしていても、その人たちに勝つことはできない。なぜなら周り人たちも同じだけの努力をしているし、勝ちたいという気持ちはみんな同じだからだと教えてくれました。「変わり者」になるということは、周りの人たちと群れずに、自分自身の限界を打ち破っていくことであり、決して簡単なことではないと思います。しかし、群れの中から抜け出せた人にしか見ることのできない景色があるのだと思います。そして、先生はその景色を知っている一人なのだと思います。
正直、私にとって先生は、今まで指導者の1人という見方しかしていなかったです。しかし話せば話すほど、心の中では情熱的な感情を持っている一方で、それを表に出すことはなく、いつでも優しく愛情を持って接してくれる人だと感じました。私が卒業後のことで相談をした際にも、親身になって話を聞いてくださり、たくさんの選択肢を与えてくれました。そして、その上でどの選択肢が1番私の理想に近いのかを教えてくださりました。私はそんな先生のおかげで、卒業後のことがより一層明確になり、目的地へと近づくことができそうです。
先生は選手としてだけでなく、指導者としても、そして人としても、まるで鏡のような人だと思います。私も先生のような愛のある、そして懐の深い人間になりたいです。貴重な機会をありがとうございました。この機会を無駄にしないように、これからも自分のできることをコツコツと続けていきたいと思います。
晋佑、貴重な機会を作ってくれてありがとう。俺たちも立派になろうな。✌️