フォロワーシップ
前回の記事ではリーダーとして「完璧を求めすぎずスピード感を持ち取り組む」ことの重要性について書いた。だが、良いリーダーがいれば絶対良いチーム、結果が出たりするわけではない。リーダーの言葉、行動にリアクションし、賛同する゛フォロワーシップ゛が良いチームを作ると思う。そこには自主性と率先力が必要。
自主性
リーダーの意見や提案に賛同を示すことでリーダーをフォローできる。リーダーや一番初めに意見や考え、新しいことに取り組むときのは不安が多い。「受け入れてもらえるか」「非難されないか」「嫌われないか」など。
僕自身大学生のころキャプテンになった時、週5練習から週6練習に変更する提案をしたときは凄く不安だった。今までのチームの歴史で週5が当たり前であり、学生で皆遊びたい、バイトしたい思いがあるのを理解していたからこそ受け入れられないのではないかと感じていた。
また、今のチームでは新しい作戦をチームに浸透させるべくリーダーとして話している。育った環境が違う、日本よりサッカーIQが低いからこそ、経験が無い、経験が無い事には苦手意識があり、賛同されないのでは?そんな風に感じていた。
どちらの例もフォロワーシップを示す選手がいてくれた。そこで自信になったし迷いなく進めた経験がある。そんな彼らはただのイエスマンではなく、提案を理解してくれ、実現のために自分で賛同し周りを巻き込む努力をしてくれた。リーダーが必要としてくれることを考えて自主的に動くことがとても大切。
率先力
リーダーの意見に賛同することは、リーダーと同じくらい勇気のいる行動だと思う。でもこの賛同が無ければチームが変わらない。
今のチームでは守備の意識を変えようとしている。プレスのかけ方、ボールの取りどころ、守備がはがされた場合の対処法など。日本では当たり前レベルのことに取り組んでいる。当たり前に僕一人じゃチームは勝てないし、ピッチにいる全員が意図を汲み取り、取り組む必要がある。
プレスをかけ始めたタイミングで、意図を汲み取りアクションを起こす2人目の選手がいるからこそチームが連動して、チームで守備が出来る。
率先してフォロワーシップを見せる、それがチームへと連動し浸透する。
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リーダーシップと同じくらいフォロワーシップもチームが変わるためには必要な要素。ただのイエスマンにならず自主性と率先力を持つことが、新しい課題発見、その先に成長があり、本質の「良いチーム」に繋がる。分かっていても実際行動に移すことは勇気がいる。素直さを大切にし、小さな賛同から始めてみようと思う。