転職における「可能性を広げましょう」の可能性とは何なのか?
転職活動をはじめて、転職エージェントの人と相談していると必ず言われること。
「ご自身の可能性を広げるためにも営業職を」
「市場価値を高めていきましょう」
いや、まあ、わかる。
この先転職するときの会社の選択肢を増やすとか、年収をあげていくためにまずはこの仕事を3年やりましょう、とか。
転職エージェントの皆さんの言う可能性とはそういうことなのだろう、というのは察しています。
わかるのですが、ピンとこないのです。
市場価値を高めた先に、私の望む暮らしがあるのか。
私が求める暮らしは、高い年収をもらって都内近郊の広めの家に住んで、おいしいものを食べる、ではないのです。
こういった暮らしを望む人は、少しでも年収をあげていけるようにキャリアアップをした方がいいよね。
でも私は、どちらかと言うと山に囲まれた東北の田舎で、役場とかに勤めながら、あるいは自分のお店を営んだりしながら、休みの日は野菜を育てたり山菜を取りに行ったり山でボーッとしたりして、近所の方に野菜などおすそわけをいただき、近隣のコミュニティに参加しながら暮らしたい。
そういった感じの未来を描いているので、転職エージェントの方のいう可能性と私の広げたい可能性がマッチしていない気がするのです。
この前相談した方にも、
「その広がった可能性のなかにあなたのやりたいことはあるの? ないなら好きなことやってた方がいいんじゃない?」
と言われ、たしかに、と思いました。
スキルも得意なこともないけど、えいやっと田舎に行っちゃおうかしら、と悶々とする日々です。