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居候と老神主

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2019年6月の記事一覧

居候と老神主 3-1

 年明けの慌ただしさも落ち着いたある平日の午後。
 ブチは柔らかな陽射しに温められた宝物殿の裏にいた。けして多くはないが、途切れなく参拝客がいるのはいつものことだ。けれど一応立ち入り禁止になっているこの辺りに人が来ることは滅多にない。思い出したように近くの木の枝から飛び立つ鳥が音を立てる程度で、昼寝を決め込むのに最高の環境だった。
 午前中もこの場所でのんびりと過ごしていた彼は、昼の時間帯を挟んで

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