指す将順位戦9th 5~8回戦
8回戦終わったあたりでまた書きたいね、と言ってちゃんと書けました。えらい。前回に引き続いて指す順の振り返り記事です。リーグ戦の中盤5~8回戦の将棋をそれぞれ軽く振り返る感じで書いていきます。
5回戦 KIDさん戦
5回戦は全勝のKIDさんとの対局でした。これまで時間切れ以外で勝ったことがありません。受けの強さが特長の振り飛車党で、四間を指していることが多いという印象です。
前回のnoteでは、こんな意気込みを書きました。
私の先手で、戦型は予想通り対四間飛車
序盤の駒組のミスを咎められて普通に良いところなく負け。
YUGEN1262さん、次回は激戦で終盤に入れると良いですね(笑)
以上です。
6回戦 たそがれジャムさん戦
6回戦は前期A1から上がってきたたそがれジャムさん。今期は苦戦しているようですが、A1も強い人が集まっているところなので、気を抜ける相手ではありません。
戦型は私の後手で角換わり。たそがれジャムさんは右玉に構えてきました。ちなみにフリー対局で24棋譜に残っていないため、本局のスクリーンショットはShogiGUIのものになります。
図は先手が▲8四歩と垂らしてきたところ。取ると▲6六角~▲4四銀のような筋があるので嫌な感じです。じゃあ銀を追い払うか、と△5四歩には▲同銀△同銀▲7二角で、以下△6三角▲8一角成△同角は飛車を打ち込まれて桂か香くらい取り返されるので自信なし。
というわけで他の手で何か攻め合い…といきたいところですが、手駒も無ければ敵陣に隙もないので、4分考えて本譜は結局△5四歩になりました。上述の手順に進んでから△8一同角▲7一飛以下▲7一飛△6三角▲7三飛成△3五歩▲同歩で下図↓。
私の対局中の形勢判断に反してこの局面の評価値はこちらが良いみたいです。本当かよと思って検討したところ、ここでは△4三銀と引けたとのこと。▲5五桂△5四角▲43桂成△同金▲5五歩などで角をいじめられて全然だめだと思ったのですが、以下△6五角や△1八銀で食らいついていけばやれるということみたいです。似たような将棋はどこかで出てきそうですしいずれ活かせそう。
本譜は銀を引かずに△1五歩からごちゃごちゃやっていくことになりましたが、それは自分の思っていた通りやや無理気味だったようです。以降も割と形勢は揺れていたようですが、結果としては勝利することができました。個人的には▲7一竜と一段目に竜が潜ってくるのに対して△5一歩の底歩が効いたことが大きかったように思います。私くらいのアマチュア、特に秒読みではやっぱり堅さは正義なのかなという気持ちになりました。
7回戦 あかつきさん戦
7回戦の相手はこれまたA1から上がってきたあかつきさん。こちらも今期苦戦されているようですが、個人的には結構苦手な棋風の方なので初白星をプレゼントしてしまうのではと怯えながら対局に臨みました。
私の後手で、戦型は対三間飛車。
図の局面はこちらの穴熊は未完成だし、▲8六歩に△同歩とは取りづらいというところでかなり失敗した気でいましたが、ソフトにかけてみると全く互角のようです。強い人の猿真似で穴熊を指しているのでこの辺の大局観が全然無いというのは我ながら結構深刻な弱点です。まあ今回は悪いと思ったら互角だったというものなので被害が少ないですが、逆に良いと思ったら普通に互角でした、というのは結構酷いミスにつながりやすいイメージなので、修正していきたいところ。
この後飛車交換が行われ、印象に残っているのがこの局面↓
今先手が9一の香車を補充したところですが、ここで①相手玉と竜の位置関係が悪いので△3六桂+△5五角の初心者に教える美濃崩しのアレを絡めていけそう→②△6五桂▲6六角△5六歩▲3三角成△同銀と決戦した図で先手からの攻めは▲2五桂の筋が最速だけど、桂を渡しにくいならそれは脅威ではない、というところまで見切って指せたのは良かったと思います。ちなみに相手の端が伸びていると普通に▲2五桂は痛い気がするので、そうでないのはラッキーでした。
以下は読み通りの格好で攻め合いとなって1手勝ち。指す順放送局で穴熊の利を活かせていた的な内容で褒めてもらえたのが嬉しかったです。
8回戦 トミエルさん戦
8回戦は2年前に一緒にA1から上がったトミエルさん。今気づきましたが、今回の振り返りの相手全員元A1ですね。KIDさんがA1スタートだったのはややウケますが。
トミエルさんは中飛車党で、もうそれだけで嫌な相手です。とりあえず最近は先手中飛車に対して指す戦法が無くて困っているので、後手を引かないよう祈るところからスタートしました。
祈りが通じて私の先手で、当然対中飛車に。
図は後手が△3二飛と回ったところ。先手の6七の金が守っている5筋ではなく、▲4六銀と△4四銀がにらみ合っている3筋に飛車を足して攻めていこうという狙いがあると同時に、△5二金左~△6三金と高美濃に組む順も見ています。
ただ、この局面は結構ありそうなだけに少しだけ調べたことがありました。
その順というのが△3二飛に▲8六角△4二角▲7八金△3五歩▲2四歩△同歩▲6五歩という仕掛け(本譜)。
似たような将棋が女流棋戦で1局あり、それをベースにこの仕掛けへの対応を数通り調べたことがありました。やや軽すぎる感もあるし先手玉のこびんも開くので「本当にこれ良いのか?」と今でも思っているのですが、なんか評価値が良い感じ(+200くらい)なので、一回実戦で試してみたいと思っていたところでした。
しかし当然ながら私はソフトではないのでそう上手く手を作ることはできず、この後は悪いかは分からないけど仕掛けた割に戦果が上がったのか上がってないのか分からない微妙な感じになってしまいました。このへんは研究課題という感じでしょう。
難解な中盤を指し進めて迎えた下図↓
後手が△1九角成としてきた局面。代えて△5二飛とかで良く分からないなと思っていましたが、本譜はここで▲3四歩と打てて手ごたえを感じました。以下△5二飛と当て返して来れば▲7二馬~▲3三歩成と二枚替えできるので△同金ですが、以下▲4三馬△3三飛▲2一馬△2九馬▲1一馬△4七馬に▲4九香と銀を助ける手が間に合い、さらに以下△2九馬と逃げる手に対し▲3五歩がぴったりで(長手数進めたので下に局面図を置いておきます)、ここで形勢が良くなったのを感じました。
これ以降はやや寄せでもたついた感もありましたが、大きなミスなく差を広げて勝ち切ることができました。
8回戦まで終えて
リーグ表
(成績順に並び替えています)
現在順位
開始時順位が3位で、成績順に並べなおしてみても3位。ちなみに今日(9/16)時点でS級の8回戦は2局しか行われていませんが、前期順位の関係で8回戦全局終了時点の順位は3位で(たぶん)確定しています。成績としては6勝2敗。結構頑張ってると思います。
今後(挑戦とか降級とか)
まず降級に関してはもう入れ替え戦含めてなくなりました。失格とか辞退とかで最下位になったら別ですが…。
挑戦はわずかに目があります。私が残り全勝してKIDさんがひまわりさんに勝ってKID11-0(わかりやすいから11-0で考えてるけどここは8-3以上なら2位以内)、ひまわり8-3、私9-2とかって感じになればここの順位差をひっくり返せます。これは正直私の全勝がまず想像できなさすぎるので、期待しないほうが良さそうです。
個人的な目標としては、次勝つと7勝目で前期の6勝を超えられるので、まずはこれを目標に頑張りたいです。
それから、降級をかけて戦ってる人にはA1で指したことがあって今期再会した人や、リアルで会ったことのある人などがいるので、みんな頑張れと言った面持ちです(まあ結局全員は助からないのですが)。
ここまできてとうとう書くことが浮かばくなってきたのでこの辺りで突然終わりとします。
読んでいただきありがとうございました。