時間は戻らない

先日、親友が電話をしてきた。弟みたいな存在のやつ。

すぐに、普通じゃないことに気づいた。

泣いていて、聞き取りにくかったけど「息子が死んじゃった」

その言葉を理解するのに少し時間がかかった。

その場に泣き崩れてしまった。

まだ、15歳。早すぎるわ。

今年から、高校に進学して、将来はお母さんの仕事を一緒にするって言ってたやん。

0歳のころから知ってる子。風呂も一緒に入ったし、おむつも替えたし、旅行も行った。

ここ何年もあってなかったけど、去年久々にあったら身長もぐんと伸びて
すっかり青年になってた。

なにがあったんや。

なんでそんなに早く逝くんや。

子供をおくらないといけないなんて、辛すぎる。

とにかく、いてもたってもいられなくて、車で1時間の親友の家に向かった。

運転してても涙で、前が見えなくなった。

数分ごとに、悲しみがドッとこみ上げてくる。

親友の家について、彼の顔を見たら、抑えていたものが外れて涙が止まらなかった。

一緒に泣くことしかできなかった。

生きてたら、嫌なこともつらいことも、全部投げ出したくなることもあるよ。

でも、これから、人生が面白くなるのに。

月曜日の朝に、飛び降りた。

顔から落ちたみたいで、親友が確認してもわからないくらい。

でも、前日に一緒に買い物に行って買った靴と服を着ていた。

体を見たら、どうみても彼の息子だった。

何で、そんな痛いことするねん。

痛かったやろ。


悔しい。

どうやっても時間は戻らない。

今日、通夜に行ってきます。

好きだったガーナチョコレートを沢山買っていこう。






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