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動画作りと配信の手間

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
今日は動画作りの手間と、配信の手間と言うことでお話致します。

たまに配信者同士の話で、「動画投稿の方が大変か?配信の方が大変か?」と言うことが議論されることがあります。
私は動画投稿と配信は半々でやっていましたので、私の実例を基に、そのことについて書き記したいと思います。

先に結論を言っておくと、動画投稿の方が大変です。
それについて、順を追って説明していきましょう。

■動画作成

私は活動初期からずっと作り続けている兵法講座と言う動画があります。
下のものは比較的最近のもので、4分ほどの動画です。


私が動画を作る時は皆さんが短い時間で学べるように、5分前後にまとめるようにしていますので、今回は5分の動画を作る想定で話を進めます。

動画投稿をする場合の作業は、台本作成→収録→編集の三段階に分かれます。
編集については、さらに「収録した動画のつなぎ合わせ」と「字幕入れ」の作業に分かれます。
それぞれがどれぐらい時間がかかるかを、ざっと計算してみました。

1.台本作り(90分前後)
     ↓
2.収録作業(60分前後)
     ↓
3.使用音源選別(60~90分程度)
     ↓
4.動画のつなぎ合わせ(150分前後)
     ↓
5.字幕入れ(60~90分程度)

6.その他のサムネ作り、画像作り、各段階でのチェック(90分程度)

全部を合わせると、概ね9時間~10時間程度が一つの動画に費やす作業時間となります。

それぞれの工程について簡単に説明しましょう。

1.台本作り
お話する話題選びから始まり、実際の台本を作り上げる作業です。
話の大半の部分は私の頭の中に入っていますので、Wordで書き出して実際に読み上げる文章を作っていきます。
話の内容に間違いが無いように兵法書の原本を確認したり、一度書き上げた後は本番の収録日まで毎晩一通り読み、分かりやすい平素な言葉に直す所はないか?などと考えながら文章を整えていきます。
この作業をトータルすると90分前後かかっています。

2.収録作業
先にワードに書き出した文章を読み上げながら収録します。
私は発音や滑舌が悪いので、聞き取りづらい部分が必ずあります。
その為、全体を5~6個に小分けし、さらにその小分けした段落ごとに何回か同じように読み上げ、聞き取りづらい部分があれば2回目や3回目に読み上げたものに差し替えられるように用意しておきます。
実際には5分程度の動画でも、この収録作業に60分程度かかっています。

3.使用音源選別
前の工程で収録した音源を、一つずつ聞いて使う音源を決めていきます。
大抵の場合は、各段落ごとにベースになる音源を選び、そのベース音源の中で音飛びしている部分や滑舌が悪くて聞き取りづらい部分を、他の同じ段落を読み上げた別の音源に差し替えらるようにして音源を選びます。

4.動画のつなぎ合わせ
一番手間のかかる作業です。
使用すると決めた各段落ごとのベースとなる音源を選んで、違和感なく一つの動画になるように編集していきます。
全体の流れが定まったところで、各段落の聞き取りづらい部分を単語単位で差し替える作業をしていきます。
かなり細かい作業で、昼から始めて一通り終えたら夕食前となるぐらい時間がかかります。

5.字幕入れ
段落ごとに分かれていた音源を繋ぎ合わせて出来た動画に、さらに字幕を入れていきます。
これも字幕が出るタイミングがずれないように、一つ一つ丁寧に行っていきます。
必要に応じて、兵法書の原文の画像なども追加して行きます。

6.その他の作業
これは上記の流れ最後に限らず、必要に応じて途中で画像を作ったり、音源をつなぎ合わせた動画が出来た後など必要に応じてチェックを行います。
作業中には気が付かなくても、通しで聞くと音量がおかしかったり、単語単位で音源の差し替えをすると雑音が出たりすることがあるので、何度も聞いて不快な部分が無いかをチェックします。
これらの作業を全部まとめると、意外と時間が取られています。

作業時間に関しては慣れや、もっと早く作業を出来る人もいるかもしれませんが、私の場合はこれぐらい時間がかかって、ようやく5分程度の動画が完成します。
単純計算すると、動画1分に対して2時間ほどかかることになりますので、時間効率としては悪いと思います。

■配信

配信に関しては配信の台本と必要な画像の用意、実際の配信時間に必要時間として見て行きましょう。

配信の台本作りに関しては、その内容により大きく差が出ます。
普段の雑談のようなものであれば、話したい内容を箇条書きにし、間違いがあったら困る数字や日時、地名などをメモしたものを用意する程度です。
画像も2つ3つ用意するだけなので、全部合わせた準備時間は1時間かかるかどうか程度です。


性癖ラジオのような私の趣味全開のものは、台本には語りたいキャラの名前やゲームのタイトルをメモしている程度なので、台本自体は数行程度と言う場合もあります。
ただ、キャラを紹介する為の画像を沢山用意する必要があるので、ここに時間を取られる場合もあります。
パンスト大好きパンス党の時のように20キャラ程度紹介した時は、画像を用意するのに2時間近くかかった時もあります。
ただこれは、自分でも楽しみながらやっているので辛くはないです。


正確な情報と解説の為に膨大なデータが入った画像を用意する必要がある、軍事学講座の場合は、調べものをしながら台本を作るので、台本作りに2時間程度かかる場合も稀にあります
画像を作成するのにも1時間近くかける場合がありますので、その時は準備に合わせて3時間程度かかることになります。


極端に時間がかかる場合もありますが、普段の配信の準備時間としては、台本の用意と画像作成で1時間程度もあれば十分です。
配信サムネの作成でたまに悩むこともありますが、これは動画の方も同じで30分もあれば完成します。

私の配信は30~40分程度のものが一番多く、記念日や特に長時間の解説が必要となる軍事学の話でも1時間程度となっています。
準備時間と配信時間を多めに見積もっても、1時間配信するために2時間も準備時間を取ればお釣りが来るぐらいとなっています。

■まとめ

以上の話を整理しますと、私は5分の動画を作るために10時間近く作業をし、1時間の配信アーカイブを作るには(配信時間を含めて)2時間少々の時間を必要とします。

たった5分の動画ために10時間を費やし、1時間配信をするために1時間を費やす。
単純に時間配分だけを見るなら、私の場合は動画を一つ作る間に3回配信できることになります。
もし仮に私を応援してくれる人が、動画も配信も必ず1度は最後まで全部見てくれるとした場合、単純に視聴時間を増やすだけなら、動画を作らずに配信した方が楽で得をすると言うことになります。
Youtubeには収益化と言うものがあり、その条件の一つに再生(視聴)時間と言うものがあります。
もし利益を優先し、単純に再生時間を延ばしたいのであれば、動画を作るよりものその時間で配信した方が有利であると言えます。
ただ私の場合は、利益ではなく兵法を広めることの方が重要なので、手間暇をかけた上で再生時間が短くても、必要な知識を必要としている人へ届ける動画作成を優先しています。

人によっては配信の方が準備に時間がかかると言うこともあるでしょうが、私の場合は動画投稿の方が手間がかかり、配信の方が少し楽だと言う風に考えています。


本日のお話はここまでとなります。
ここに書かれた内容と同じようなことを配信でもお話しましたので、最後に載せておきます。
お暇がある時に見て頂けると、より私の言いたい事が伝わると思います。
それではまた、次回お会い致しましょう。



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