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自己責任の考えは大事

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
今日は少し「自分」に厳しいお話です。

近年よく耳にする「自己責任」と言う言葉についてです。
原則として「自分で判断してやったことに関する結果は、全て自分で受け止める(責任を取る)」と言う考えです。
中には「こう言う考えは個人に負担を強いるだけでよろしくない」と言う意見もあるようですが、私はこの考え方はとても大事だと思います。

細かい話をすると長くなりますので簡潔にお話しますが、明らかな他者の意思がある場合、もしくは自分の意志が殆ど反映されない場合を除き、自分の身の回りで起きたことは自分で受け止めるべきと言うのが私の考えです。

例えば強盗に遭った時に「お前(被害者)がその時間にその場に居たのが悪い。失った金も怪我をしたのも自分で何とかしろ」と言うのは余りにも酷です。
何故ならば、そこには「この場所を誰かが通ったら、そいつを襲って金を奪ってやろう。反抗すれば怪我をさせても良い」と言う、明らかな他人(犯人)の意志があるからです。
この場合は、そう言う意志を持った者(犯人)がその結果に対する補償と言う責任を負うべきでしょう。

もう一つ、自分の意志が殆ど反映されない場合とは、他人が起こした事故がこれに当たるでしょう。
工事現場の近くを歩いていたら、上から物が落ちて来て怪我をした。
この場合は工事現場に居た誰かが、明確な意思を持って貴方を狙ったわけではありません。
しかしながら、その物を落としてしまった作業員はその現場で自分の意志を十分に持てたこと、逆にただ近くを歩いていただけの貴方が自分の意志を介入させることは殆ど不可能である場合には、より自分の意志をもって行動できた事故を起こした者に責任を負わせるできです。(実際には現場の長にも責任が及びますが・・・)

上記の場合以外には、自分の意志で判断した結果の責任は、全て自分で負うのが当然なのです。
例えば仕事の給料が良いも悪いも、自分の選択の結果です。
自分の能力と働ける場所を、自分の意志で選んだ結果が今なのです。
もし現状に不満があるならば、転職と言う行為を自分の意志で選べわけですから、現状を自分の責任として受け止めなければいけません。
投資と言うものも自分の責任です。
自分の金を自分の意志で動かすのが投資です。
その動かしたお金を一時的に他人が自由に動かすこともあるかもしれませんが、その行為も含めて了承してお金を動かしたわけですから、その投資の結果大金持ちになろうが無一文になろうが、自分の責任と言えます。
病気は自分の意志と関係無いように思えるかもしれませんが、病気になる原因自分の生活の中にあり、それは自分の意志で選んだ普段の生活の積み重ねの結果です。
趣味・友人関係・家族関係、その他沢山のことに関しても、あるものは一時の自分の意志で、またあるものは自分の意志の積み重ねによって現在があるわけですから、全て自分の責任と言えます


以上のようなわけで、自分の身の回りの出来事、そして現状と言うのは自分の責任で招いた結果と言う心構えを持つことが大事です。
このように考えることによって、自分の意志で決めたり変えられることが数多くあることを知り、未来を自分の望む方向に進めることができるのです。
この事をご理解頂ければと思います。

このような話をすると、「弓削は自己責任肯定論者か。自己責任と言って他人を見捨てるのか」と思う方もいるかもしれませんが、もう一つ伝えたい大事なことがあります。

それは、今お話した自己責任の考え方は自分にだけ向けるものであり、他人に向けるべきものでは無いと言うことです。
自己責任とは、自分自身で「自分の身の周りのことは、自分の判断と行動の積み重ねの結果だ」と考え、自身の判断と行動を省みると言うことです。
この考えを他人に強要し、これを武器にして他人を斬り付けても良いと言う訳ではありません。
ここを勘違いすると、「自己責任」と言う言葉が他人を傷つける刃となってしまうので注意が必要です。


前に下の記事で、「無知は罪なり」は誰に対する罪か?と言うお話をしました。

この記事では、無知で居ることで一番困るのは自分自身であるから、無知とは自分に対する罪だと言うお話をしました。
今回の自己責任の話も、自分の今の現状は自分で決めたことの結果であるから、それを変えたいならば自分の責任と思って自ら行動しなければいけないよと言うことですので、かなり共通する部分があると思います。
ぜひ皆さまには私の考えをご理解頂き、自分の事は自分で決めて全部責任を負うと言う覚悟を持って頂きたいと思っています。
そうすることで、新しい道が開けると私は信じています。


以上が私なりの「自己責任」に対する考えです。
自己責任と言う言葉は他人を攻撃するための言葉ではなく、自らを省みて自らを律するための言葉だと言うお話でした。
それではまた、次回の記事でお会い致しましょう。



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