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「能力の輪」の考え方

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
今日は「能力の輪」と言う考え方をお話したいと思います。
この能力の輪と言う考え方は、Thinkclearly(シンク・クリアリー)と言う自己啓発本から学んだ知識です。
この本は「究極の幸せを求めるのではなく、不幸になる原因を取り除くことで少なくとも不幸せではない」と言う状態を作ることで、結果として幸福になろうと言う本です。
能力の輪を一言で説明すると得手・不得手と言う話になりますが、詳しい話は動画の方をご覧ください。


ここでは簡単に概要だけをお伝えしましょう。


1.能力の輪とは何か?
人間誰でも得手・不得手と言うものがあり、得意なことであれば人の倍以上に上手くでき、不得意なことは人の半分も出来ないと言う事があります。
そこで自分の得意な分野を見極めて、「ここまでは人より上手くやれる。これ以上は他人の方が得意だ」と言う境界線を引き、この自分の得意とする分野の範囲を能力の輪と呼んでいます。
そしてこの能力の輪の範囲内で活動している限りは、人より上手く事が運べるので幸せに過ごせると言う考え方になります。

例えばお医者様でも、内科の専門も居れば外科の専門も居ます。
このような自分の専門分野を明確にする(能力の輪の境界線を引く)ことで、不得意な分野の仕事をする時間のを減らし、得意な分野で世の中に貢献すると言うことです。

能力の輪のイメージはこんな感じです。

輪の図解


2.能力の輪を作ったらどうするか?
自分の得意分野を見つけて能力の輪を作った後は、その中で自分の能力を高めていきます。
一昔前の社会では一通りどの仕事でも出来るようにする、「広く浅く」と言う考えも多かったですが、これからは「狭く深く」が幸せになる近道になります。
そして自分の設定した能力の輪の中で一番になる事を目指します。
自分の得意分野で一番であれば、当然仕事の報酬も一番良い条件を用意して貰えますし、一番得意な事をするのですからストレスも少なくて済みます。
これがこの本の目指す「少なくとも不幸ではない」状態です。

具体的な例を挙げますと、お医者様の中には一番の心臓外科医と呼ばれテレビにも出るような有名な方が居ます。
そこまで自分の「得意」を突き詰めれば、当然報酬は一番良くなりますし、自分の一番得意な事で人の役に立つことが出来るので人生も充実します。

ここで一つ疑問が出てきます。
自分の決めた能力の輪の中に、自分より優秀な人が飛び込んできた場合はどうするのか?
作者は「この場合は能力の輪を狭めても良い。とにかく自分の設定した範囲で一番になる方が良い」と言っています。
上の心臓外科医の話を繋げますと、今まで日本で一番の心臓外科医だったけれど、優秀な若手のお医者様が出てきて「日本で一番」の名を譲ることになったとしましょう。
その時は下手に対抗せずに、「西日本で一番」とか「〇〇県で一番」と言う風に範囲を狭めてもいいのです。
どれほど優秀な人でも、同時に違う場所で違う人の心臓の手術をすることはできません。
自分の身近な出来る範囲の場所で一番になり、そこで貢献し続ければ良いのです。
これが自分の能力の輪の中でやるべき事です。


3.能力の輪の外に出ない
実はこれが一番重要な項目です。
自分の能力の輪を作り、その中で活動してひとまず成功する。
そうすると人間は欲が出て、自分の能力の輪を広げたくなったり、新しい能力の輪を作りたくなるのですが、作者はそれをやってはいけないと戒めています。
理由の一つは、自分の能力の輪の外側は、他の誰かの能力の輪の内側であると言う事。
もう一つは、どれほど素晴らしい能力でも他には転用が出来ないからです。

またお医者様の話ですが、日本で一番と言われる腕の良いお医者様でも、病院の経営が得意かと言えばそうではありません。
院長になって経営に携わると、全くの素人で全然ダメと言う事が多々あります。
ましてや、全然関係の無い仕事に就いてしまえば医者としての知識も技術も活かせないですし、極端な話をすれば、どれほどの名医でも音楽の才能は全く無しと言う方が多いでしょう。
一つの分野で優秀だからと言って、その優秀さは他の分野では発揮できないのです。

完全に音楽が趣味で、下手でも楽器を演奏できていれば満足と言う具合なら構いませんが、何かを勘違いして音楽の分野でもやって行こうと思い始めたら危険信号です。

最初に説明した通り、能力の輪の内側は自分の得意分野です。
同じことをするにしても、人の何十倍・何百倍上手くやることが出来ます。
逆に能力の外側は良くて普通程度、当然不得手な事も沢山あるのですから、どれほど頑張っても結果が出ないことがあります。
例えるなら、能力の輪の内側はゲームや漫画の世界で出て来る自分の固有結界みたいなものです。
その中に居る間は何でも上手くやれますが、そこから出てしまえば普通程度と言う事です。


・まとめ
自分の得意な分野を見つけ出し、それを中心に能力の輪を作る。
能力の輪の境界線は明確な方が良いが、若い内はまだ自分の得手・不得手が分からない事もあるだろうから、徐々に明確にしていけば良い。

能力の輪の範囲を決めたら、そこを深く掘る。
そうすることで自分の能力は高まり、その能力の輪の中で一番になれる。
例え小さな輪であってもその中で一番であれば、報酬と言う実利的な面でも、精神的な面でも安定する。

そして欲張らないこと。
自分の能力の輪の外側は、誰かの能力の輪の内側。
能力は他の分野に転用できるものではないのだから、無理に外側に出ようとしたり、輪の範囲を広げるようなことはしない

これらの事を気を付ければ、世界中が羨む幸運に恵まれた人生とまではいかなくとも、不幸せでない幸福な生き方が出来ます。
もしこの「能力の輪」の話が気になる方は、元ネタであるThinkclearly(シンク・クリアリー)を読んでみてください。
本を読み知識を蓄えることは、良い人生を送るための助けになります。


では本日はここまでです。
それではまた、次の話でお会い致しましょう。



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