見出し画像

オタク、死ねない!

皆さまこんばんは、軍師の弓削彼方です。
今回は「オタクは死ねない」と言う話です。
死ねないと言っても不老不死とか、殺しても死なないとか言う特異現象のお話ではありません。

オタクと言うものは、次々に「生きる理由」が沸いてくる生き物なのです。
だからこそ、人生で嫌なことがあったり辛い時期があっても生き続けます。
例えば、あと数か月で大好きだったゲームシリーズの新作が出るとなれば、そのゲームの発売日まで死ぬことはできません。
どうしてもその新作ゲームをやりたいからです。
もう少し先の話であっても、来年に好きな漫画やゲームがアニメ化すると決まっていれば、それを目にするまで、少なくとも来年までは生き続けなければいけません。
もっともっと先、この漫画(ゲームやアニメも)の結末を見るまでは死ねないとも思っています。
これらはほんの一例ですが、今週末のゲームのリアルイベントであったり、次に開催されるコミケだったり、予定ではそろそろ出るはずのあのゲームの続編だったりを楽しみにしているので、生き続けなければいけません。

なるほど、人生には辛いことも多いでしょう。
学校がつまらなかったり、仕事が好きになれなかったり、家族との仲が悪かったり、恋人に振られてこの世の終わりを感じたり、その他もろもろ人生には苦難と苦痛が待っています
ですが、それを上回る希望がオタクには待っています
それが上に挙げた数々の楽しみです。
人生の苦難と苦痛も、オタクにとっては楽しみへの通過点でしかない。
だからそれに耐えかねて「死にたい」などと思うことはなく、「生き続けなければ」と言う思いしかないのです。

そして「死ねない」「生き続けたい」と思えば思うほど、生きることに本気にならなければなりません。
二昔ほど前のMMOが流行った時代などは、冗談で「自分はゲームの世界に生きていて、この生活を続けるためにリアルには出稼ぎに来ている」などと言ったものですが、好きなだけ遊び続けるために仕事も頑張ったのです。
ゲームの発売日や楽しみにしてた映画の公開日が近づけば、風邪をひいて台無しにしないように生活習慣に気を付け、万が一の事故で死なないためにもいつもより行動が慎重になり、危険なものを避けるようになります。
それぐらい生きることに必死になります。

私的な話になりますが、この記事を公開した翌週には楽しみにしているモンスターハンターワイルズが発売になります。
ずっと楽しみにしていましたが、ここ数日はただ生きているだけで発売日に近づいていることが楽しいです。
その次はプレイしているソシャゲで夏頃に水着キャラが実装されるでしょうから、その日まで生きなければなりません。
来年にはソシャゲの次の周年イベントが待っていますし、その後にはモンハンでは恒例のマスター級(昔のG級)の有料大型アプデ来るはずなので、またまたそこまで生き続けなければなりません。
とにかく数週間・数か月置きに楽しみにしている何かがあるので、それを見届けるまでは死ねないの状況です。

たまにニュースなどで自ら命を絶つような事件を耳にしますが、大半のオタクから見れば理解できない行動だと思います。
何故なら今までに述べた通り、オタクには生きる理由があり過ぎるので、自ら命を絶つなどと言う選択肢すら出てこないからです。

オタクが死ねない理由を分かっていただけたでしょうか?
当然人による部分もありますが、オタクとは少し先に待つささやかな楽しみを、自分が生きるための燃料にすることが出来ます。
これは皆さんが週末の旅行やコンサートを楽しみに、今週の辛い仕事を乗り越えるのと同じです。
ただオタクは、その楽しみの頻度が多いのです。
それは好き勝手にやっているというわけではなく、ささやかな楽しみもイベントの一つと捉えて同じように楽しむからです。

皆さまがオタクの全部を見習う必要はありませんが、このオタクの生き方、とにかく生き続けるコツである「常に少し先に楽しみを持ち続ける」と言う部分は、参考にしてもよいのではないかなと思います。



いいなと思ったら応援しよう!