ネタ話

「無能」と「役立たず」と言う言葉

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
本日はタイトル通り、「無能」「役立たず」と言う言葉について語りたいと思います。

私は「無能」と言う言葉は嫌いですし、無能な人間は居ないと思っています。
しかしながら、例えば仕事などで「役に立たない」と言う事はあり得ると思っています。
まずは、この二つの言葉について説明致しましょう。


■「無能」な人間は居ない
皆さまは、自分の得意な事や誇れる技能・才能は思い浮かびますか?
走るのが早い人、話が上手な人、料理が得意な人、絵が上手い人、力持ちな人・・・・・他にも色々と得意な事や誇れる技能はあると思いますし、それは人それぞれでしょう。
そう考えますと「全く能が無い」人間、つまり「無能」な人間は誰一人として居ないと言えます。
人生経験の不足により、自分でも自分の得意な事や誇れる技能・才能をしっかりと把握してない人は結構いるかもしれません。
時には自分ではこれぐらいは出来て普通だと思っていて気にも留めず、他人もそれを知らないので気付かない事もあります。
例えば、一度見た風景(看板の内容までも)は絶対に忘れないとかですね。
ですので、繰り返しになりますが、無能な人間と言うものは居ないのです。

ドラマや漫画、そして残念ですが現実で上司が部下を叱る時に「無能」と言う場面を目にすることがありますが、これは大きな間違いとなります。
もう一度言いますが、世の中に無能な人間など居ないのです。


■役立たずと言う事はありえる
無能は居ないと言いましたが、仕事などの話になると「役に立たない」と言う事はあり得ると思います。
料理人の仕事を、絵が上手な人に任せても良い料理は出てこないでしょう。
これは「絵を描く技能は、料理の仕事に直接は役に立たない」からです。
走るのが早いからと言って、重い荷物を運ぶ仕事を選んでも倍の量を運べるわけではありません。
走るのは早くても力が弱いせいで重い荷物を持てず、時間内に運びきれなかったと言う事もありえるでしょう。
こういう場合は、仕事を与える側の「こなして貰いたかった分の仕事量」より少ない成果しか出せないので、「この人はこの仕事では必要量をこなす為には役に立たない」と言う事なります。
回りくどい言い方ですが、「この人の技能・才能はこの仕事では役に立たない」です。
これが俗に言う「役立たず」であり、無能とはまた別です。

人はある程度経験を積めば、今までやったことのない作業でも一定の成果を、俗に言う人並み程度の成果を出せるようになります。
ただ、時にはその分野の仕事は不得意で、人並み程度の成果も出せない時があります。
こういう場合に人は自分を「無能」と考えてしまいますが、それは無能とは呼ばずに「不得手」と呼びます。
人は何か得意な分野がある分、別な所で不得手な分野もあります。
人間は決して万能の神ではないのです。


■まとめ
以上のような訳で、私は無能と言う言葉は好きではありませんし、この言葉は嘘だと思っています。
特定の分野の技能・才能が著しく低いことを敢えて言葉にするならば、それは不得手です。
ただし、仕事などで「役に立たない」と言う事があり得ると言うのは、上で説明した通りです。

もし仕事などで失敗をした時に、自分を無能だと考えてしまう人が居れば、このお話で無能な人間は居ないと思い直して頂ければと思います。
たまたま貴方の持つ技能が、今の仕事では「役に立たなかった」だけです。
そんな時は一度自分を見つめ直して、自分の本当の技能・才能を考えてみると良いかもしれません。

また別の機会に、自分の本当の才能・技能の見つけ方の話も致しましょう。



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