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さらば遠き日、にじさんじ

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
今回は少し昔話をしましょう。
自分語りを含めた長い話になるので、暇な方だけお付き合い下さい。

この記事は遠い昔を思い出しながら、私の心の変化を綴っていくものです。
話に出て来る配信者やグループが良いとか悪いとか、そう言う類の話ではないことをご了承下さい。


※関連動画


1.出会いは突然に

私は元々、動画とか配信を見る人間ではありませんでした。
たまにニコニコ動画を開いて、面白動画を見る程度でした。
そんなある日、古くから付き合いのある人が「にじさんじの緑仙と言う子が面白い。ぜひ皆も見てくれ」と言うお勧めがありまして、ものは試しと言うことで見たのが最初です。

これがにじさんじのSEEDs一期生(種一期生)と言われる面々が活動を始めてから、2月ほど経過した頃でした。
丁度SEEDs24時の頃ですね。
私はこれが切っ掛けで、配信を見ることにがっつりハマったわけです。
緑仙くんから始まって、種一期生を中心に見るようになりました。
特に私が惹かれたのが、八朔ゆずちゃんです。
ゆずちゃんの配信は欠かさず見るようになりました。
あと「おなえどし」と呼ばれた3人も頻繁に見ていました。

あの当時は、初めて見るようになった生配信が楽しくて仕方がなかった
彼ら彼女らの雑談も面白かったし、マイクラしながら深夜の長時間雑談、ゲームの実況(当時は壺が流行)、時には歌の動画ありました。
あと、人によっては彼ら彼女らの人となりを知ることができる、過去と現在を行き来する劇場型配信なんて言うのもあって、それを見て時には喜び、時には涙して非常に充実した時間を過ごしていました。

配信と言うものは楽しく、また何かを伝える手段でもあると知りました
だからこそ、私も配信と動画投稿をやってみようと思ったわけです。
彼ら彼女らには遠く及ばないにしても、私の専門である兵法の分野で、世に何かを残せればと思ったのが活動を始めた理由の一つでした。

ただ、残念ながら、幸せな日々は長くは続きませんでした・・・

2.失われた果実

にじさんじの活動を見て影響を受け、自分も配信と動画投稿をやろうと思い、準備を整え、そしてようやく活動を開始したのは、皆さまの暦で言うところの2019年の4月25日でした。
自分が活動すると同時に、まだまだにじさんじの配信、特に種一期生には今後も楽しませて貰える。
そう思っていた時期が私にもありました。
ただ、この時間は余りにも短く、私が活動を開始してからたったの2週間で失われてしまいました。

私の中では「八朔ゆず事変」と言っている、八朔ゆずちゃんの引退です。
一番好きだった子が居なくなってしまう。
この悲しみ、嘆きは言葉で表現しきれません。
いつか終わりがあるとしても、まだ続くと思っていた幸せな時間と言う甘い果実が急に失われてしまったのです。
その後の1年ほどの間、私はこのゆずちゃんが居なくなった心のダメージを引きずります。
ただ、それとは別に私にはやるべき事があります。
まだ活動を開始したばかりなので、いくらゆずちゃんを失ったショックがあるとは言えど、何もしないわけにはいきません。
私はゆずちゃんを失ったショックと戦いながら、自分の活動を進めて行かなければなりませんでした。

私を支えて下さる方々のおかげで、いきなり活動を止めることなく続けられたのはありがいことでした
同じぐらい、当時のにじさんじには勇気づけられていました。
確かに一番大好きだった八朔ゆずちゃんはにじさんじから居なくなりましたが、他の種一期生を始め多くの配信者が集うにじさんじです。
彼ら彼女らの配信を見ることで、何度も楽しませて貰いました。
そうして時の流れの助けもあって、1年が経った頃には心の傷も癒え、ほぼ元通りになっていました。

この間にも私個人、私が見ていたにじさんじにも色々ありましたが、今回はその話は省きましょう。

3.要石

八朔ゆず事変から1年が過ぎ、大過なく過ごせる日々が続いていました。
私の活動も順調で、活動の中心である兵法講座の動画投稿も、夏を迎える頃には一区切りである初級編の終わりが見えていました。
夏が終わり秋に入る頃、また一つの事件が起きます。
にじさんじの出雲霞ちゃんの引退です。

出雲霞と言うのは不思議な子で、しっかり活動は続けていたものの、余り主張するタイプの子ではありませんでした。
その理由は本人が引退する時に告げていましたが、そう言うこともあって、私も見てはいるものの特に積極的に応援すると言うほどの熱量はありませんでした。
ただ、長く見ていた子の一人だったので、引退の話を聞いた時はショックでした。
しかもその引退発表が誕生日配信の最後だったので、なおショックだったというのもあります。

霞ちゃんは引退発表から半月後に引退しましたが、その影響は思っていた以上に私にとっては大きかったのです。
にじさんじの中では配信者の一人が辞めた程度でしょうが、私の中ではこれを切っ掛けに急ににじさんじの配信、他の人の配信、そう言うものへの興味が失せてしまいました。
まるで要石を失ったかのように、一気に何かが音も立てずに崩れいった感じでした。
ですので、霞ちゃんが引退した10月の末からは、にじさんじを含めて配信と言うものを極端に見なくなりました
そう考えると霞ちゃんは、ゆずちゃんが居なくなった後に私の心を支えていたものの一つだったのではないかと、今になって思います。

4.価値の見出せないもの

上記の通り、にじさんじに限らず他の配信者の配信というものを見なくなり、配信自体に価値を見出せなくなりました。
前は誰々の新衣装だと聞けば見に行き、ゲームを初見プレイすると聞けば見に行き、誰かと誰かがコラボすると聞けば見に行って「てぇてぇ・・」と言っていた気がします。
そう言うものに興味が無くなってしまい、全くの0とは言いませんが月に数えるほどしか見なくなってしまいました。

勘違いしないで欲しいのは、私が価値を見出せないからと言って、それが本当に無価値と言う訳では無いことです。
他の人はかつての私と同じく、楽しんだり元気づけられたりすることもあるでしょう。
ゲームのプレイ配信のようなものも、凄く技術の高い人がやっているなら、それはそのゲームをプレイする人にとっては技術とノウハウが詰まった宝箱のような配信であるかもしれません。
誰かと誰かのコラボも、同じグループ内であれ他のグループの人が集まるのであれ、仲の良さを見て微笑ましさとてぇてぇを感じるかもしれません。
私は、もうそう言うものを感じられなくなったと言う話です。

もしかしたら単純に「飽きた」と言う言葉の一言で片づけられるものかもしれません。
ただ、そうとも言い切れない部分もあります。
一つに、何より私自身が配信もするし動画の投稿もしていると言うこと。
完全に配信とか動画投稿と言うものを無価値だと思うなら、自分自身もそんなことはしないはずです。
でも、私は今も続けている。
だから心のどこかで何かの価値を求めていると言うこと。
そして実際に少しだけではありますが、今でも他の配信者の配信や動画を見ることがあるからです。
最近見るのは自分で作曲をしているとか、自分でアニメを作っているとか、そう言う何かを作り上げている人のものを見る場合が多いです。
無から有を作り出だした成果やその過程、土台は先人が作ったものかもしれないが、その上に作られるものがその人のオリジナルなもの
そう言うものの方に、価値を感じるようになった気がします。

先ほど例に挙げたゲーム配信も、ただプレイ画面を垂れ流すものにはあまり価値を感じません。
ただ、ランキング上位の人の動きを見て学べる配信であるとか、そう言う人がプレイのコツに解説を付けた動画であるとか、そう言うものには価値を感じます。
歌動画も大元の曲は別な人が作ったものかもしれませんが、歌い方や感情の込め方、そこから想いを汲み取れるようなもの。
そう言うものには価値を感じます。
もしかしたら長年人様の配信や動画を見ている中で、私の中の価値観が変わったと言うこともあるのかもしれません

5.さらば遠き日

きっとですが私は昔のように、にじさんじの配信を頻繁に見て楽しむと言うことは、もうないだろうと思います。
「にじさんじに飽きたのなら、ホロライブはどうだい?」っとオススメする方もいました。
配信者個人を見ればホロライブにも好きな方は居ますが、ホロライブの配信のノリと言うのでしょうか、言葉での説明は難しいのですが、あの雰囲気は私にはあまり合いませんでした。

私の心の変化が成長なのか劣化なのか?
そんな大層なものではなくて、単純に好きだった子、見ていた子の引退が原因で飽きてしまったのか?
自分でも分からない部分があります。
そしてこれは後付けの理由かもしれませんが、ささやかながら私自身も配信や動画投稿をしている身です。
自分の動画作りなどに時間を取られて、他のことが面倒になったのかもしれません。
また、私が自分の活動で扱うのは兵法と言う少し特殊な分野です。
なかなか人様の理解を得るのが難しい分野ですので、自分でも気付かないうちに不貞腐れていて、他人の輝かしい活動から目を背けたいだけかもしれません
ただ確かなのはあの頃のように、にじさんじの配信を純粋に楽しんでいた自分はもう居ないということです。
だからあの日々は、もう遠い日の思い出になってしまったと言うお話です。


大分長い話になってしまいましたので、ここらで終わりと致しましょう。
誰かに何かを伝えたい半分、こう書きだすことで自分の心の中を整理する半分、おまけ分でただ聞いて欲しかったみたいな感じですかね。

にじさんじやホロライブなど、企業がしっかりと運営をしているグループの配信者さんであれば、配信が面白く楽しいのは間違いないので、生配信を見るならば俗に言う企業勢の配信を見る事をお勧めします。
個人は良くも悪くもクセが強い人が多いので、皆さま自身のお好みでと言うところで、本日の話はおしまいです。

お付き合い頂き、ありがとうございました。




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