自分の恋など参考にもならん
小説のジャンルって沢山あるけど、私が主に読むのはヒューマンドラマらしい。本棚アプリを見たらそうだった。恋愛系もっと読んでると思ったけどそうじゃなくてびっくり。でも最近書いてるの恋愛ものなんだよ。どうりで書き方わかんないわけだよ。
今まで書いた長編三本も、恋愛はそのうちの一本だけだし(だけ、という感覚)まだお近づきにはなれていない印象。
恋愛小説の書き方。そもそも視点からしてわからず。好き勝手書いてるので、恋心が大きい方を視点にしてしまう。これはもうただの好み。片思いの心情を書きたい。
プロットを立てていないので展開も「出会って仲良くなってちゅっちゅすればええんやろぐへへ」の感じで書いていたらやっぱりなんか違うんだよな。書いていくとだんだんキャラたちが「俺何でこいつのこと好きなんだ?」「何かあいつのここムカつくな」とか意思を持ち始めるんだよ。
それをまた整理して辻褄合わせて自分が書きたかったものを振り返って……そういう考える時間がめちゃめちゃ大事だなってオモイマシタ。
あと心理描写も情景描写も風景描写も繊細に書きたい(願望)。ミクロとマクロの視点を使いこなしたい。風景は練習すればできそうじゃん。心理、情景が難しいよ。でも恋愛ってそこが多分一番大事にしないといけないところだと思う。読み手をどこまで感情移入させられるか、きゅんきゅんさせられるかじゃん。振り返るとこれまでの作品で私はそのへんあっさりと書いてきたのだと思う。お友達にもそう言われたことがあるし、でも自覚ってないんだよね。恋愛を書いてる今ならそれがよくわかる。し。心理、情景描写が上手な作家さんすげーってなってる。すげー繊細。それ!みたいな。まだ正解はわかんないけど、「こう書きたい」の幅が広げられたのはよかったかな。
何でもないストーリーを鮮やかに彩れるような描写が書けるようになりたいなあ。自分なりにストーリーで悩むことは多かったの。大した話にはならないくせに工程の中で一番考えてた。最近プロット無しで書いていて、確かにストーリーに一貫性は無くてガタガタなんだけど、それは仕方ないとして、やっぱり気になるのは文章なんだよね。いい機会なのかも。今まで気にしていなかったことにフォーカスして修行するの。これ好きだなーって自分で思えるかどうかってわかりやすいしね。
恋愛小説って簡単そうなのに全然簡単じゃない。
そりゃそうだ。現実の恋愛だって一筋縄ではいかないんだから。
同性を選んだ卑怯さもセフレに嵌った気の迷いも夫の優しさにつけ込んだ狡さも、私だけの罪悪だし後悔だし幸福だ。共感をされたり糾弾されたり見放されたりするだろう。しかしこういう経験と感情を、「人には色々な恋愛があるんだな」と作品として思ってもらえたらいいのかなと思う。
恋は盲目。容易に理性を掻き消す麻薬。滑稽で愚かの極み。
そのとき主人公はどう思ったの?何がどう見えたの?心に響いたものは何?これからどうするの?
深く書けたらいいなあ。人への愛憎って広さも深さもよくわかんないから、そこ。書きたい。かな。
愛情と劣情に塗れた脳みその解剖生理。
おべんきょおべんきょ。