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驚いたこと


最近、凄く仕事が忙しくて、
自分ルールが守れていない。

無償残業は18時まで…と、決めているのに、
18時なんて、あっという間に過ぎ、
私のエンプティタイマーは、なりっぱなしだ。

帰って、家事を終わらせ、再び仕事の続きをする。
気がつくと2時になっている。

そんな一週間。

昨日は
「チョット来てみ。いいから早く。月見てみて。」
と、呼ばれ、
「月?」
と、言いながら外に出ると、
薄目を開けた猫の目の様な月が見えた。
「わ〜! 猫の目みたい。そのうちピカって目を開けるね。」
と、下弦の月なんて珍しいなぁと思いながら、
そう返事をしながら家に入った。

洗濯物を干しながら外を見て、ようやく気付いた。

今日は月蝕だったんだ…。


月の頭の先っちょだけが欠けていた。

天体ショーに気付かずに過ごしたのは、
生まれて初めてだった。
天体ショーを見ることに照準を合わせて生きて来たくらいなのに。

って言うか、
天体ショー観察のために生まれてきたくらい。

そんな私に、月蝕が始まっている事を知らせてくれたのに
私は、テキトーにあしらって、やり過ごしてしまった。

だから、そそくさと家に入る私に、
寂しそうに笑ったんだと気付く。

私にとって大切なものを、
次々、取りこぼしたみたいで、
心のない、こんな生活は止めよう思った。
こんな、雑な生き方はしたくない。

自分が睡眠時間削って何かを頑張ったとしても、
取りこぼしが多かったら、全然意味ない。

丁寧に生きるって、無理して頑張る事じゃないもんね。

でも、月が欠けてる事を教えてくれたから、
チョットだけど、月蝕が見られた。

とりあえず、
「一緒に月蝕、眺めなくてごめんね」と
「教えてくれてありがとう」を、
伝えなくちゃ。

こんな風に、雑に生きれる自分に驚いてしまった。

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