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ツンデレなあの娘と遊んだ日
前回、GWに会った時は、
「大好きだよ❗️ゆうくん。また、遊ぼうね😃」
そう大声でそう言い残して、別れを惜しんだ息子より半年上のお姉さん。
夏休みもまた会えることになって、息子は大喜び。
しかし、再び再開したお友だちは、
「おはよう!」
そう声をかけても、プイッと顔を背けてしまった。
「一緒に手を繋いで、公園まで行ったら?」
その提案にも、
「ママがいい。」
そう言って、又もやプイッ。
息子は、そんな対応にもめげることなく一緒に遊びたいビームを送り続ける。
持ってきたビーチボールで遊んでいる内に、少しずつツンが和らいできた。
お昼になったし、外も暑いし、汗だくだし、そろそろ帰りましょうか?となると息子は、いやだぁ~とグズる。
そんな姿をお友だちは、可笑しそうに眺めていた。
そして、帰りは嫌がることなく楽しそうに手を繋いでスキップしながら駅まで行った。
電車に乗るはっぱ達を駅まで見送ってくれていたお友だち。
「ゆうくん❗️大好きだよ💕」
背中越しに大きな声で叫ぶ、可愛らしい声が聞こえた。
その声に答えるように振り返って手を振る息子。
このやり取りを3回程繰り返して、改札へと入った。
土曜日の正午、駅で愛を叫ぶ4歳児。
行き交う人々の耳を擽っていたことだろう。
正にツンデレとは彼女の事を比喩する言葉。
ツンデレのあの娘は、強烈な印象を残した。
再び会う時には、またツンであろう。
しかし、デレを知っているはっぱと息子には、そのツンが可愛らしくも思えるのだった。
一夜明けると、昨日遊んだビーチボールが何故か特別な物へと変わっていた。
思い出とは、摩訶不思議な物だ。
空っぽの箱の中に、形のない彩りを入れると、世界に1つしかない素敵な宝箱に変身する。
お土産に貰った可愛らしい南部せんべいを頂きながら、ホッコリした気分に浸る。
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