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【ドラマ】主題歌とリンクした巻き込み形作品

主題歌ありきの朝ドラだったなぁ。

虎に翼の最終話を見終わって、つくづくそう思った。

最初は、この主題歌の歌詞に少し違和感を覚えていたが、観れば見るほど作品とピッタリリンクして、最終話のエンディングは今までの登場人物の姿に拍手喝采してしまう。

『さよーならまたいつか!』の歌詞の中で、このフレーズがとても好きだ。

人が宣う地獄の先こそ わたしは春を見る

こんな言葉をあのメロディにのせる米津玄師さんは、世の中の全てを悟っているかの様で、どこか違う場所からこの世界を観ている人なのだろう、と思ってしまう。

思っていることを的確に言葉にするって、とても難しい事なのに、それをスルスルと巧みに操って、こっちこっちと手招きしている様だ。

虎に翼のキャラクターは、皆ブレずに描かれている。

よねさんは虐待、轟さんは同性愛、寅子は男女差別、ヒョンちゃんは国籍、梅子さんは夫婦問題、その他にも少年犯罪や戦争など、現代にも通じるテーマが所狭しと並べられていて、その都度、法律が何かを問いかけてくる。

法律が先ではない。

人間有りきの法律なのだと、その世界にいる人々には伝わったのだろうか?

神様が考えた法ならば絶対だけれど、人間が考えた法律は絶対ではない。

美位子の様に、理不尽な法に縛られて苦しむ人々がいるのならば、上書きをしていかなければならない。

この人間社会にいる以上、最低限の法律は知っておくに越したことはない。

そんな事も思い、簡単に分かる法律の本を調べたりしてみる。

『アンチヒーロー』とも通じるものはあるなぁと思ってしまう。

虎に翼を一線外れたら、アンチヒーローになるよなぁ、的な。

結局は裁判に勝てば良い、そんな絵面が無くならないのも事実だから。

理想じゃ現実は変えられないけれど、変えようと藻掻くことにも意味があるのだと教えてくれたドラマでした。

脚本家の吉田恵里香さんを調べていたら、誕生日が1日違いだった。

仲良くなれそう、、勝手にそんな事を思った2024/9/27。


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