「ECサイト作る前から勝負が決まっているのかも」EC立ち上げ専門家が考える戦略思考法
コロナ禍が続く中、実店舗以外にも顧客と接点をもつことができる場としてECサイトを立ち上げる事業者が増えてきているなと感じています。
2022年8月に経済産業省が公開した調査結果によると2021年における国内のEC化率*はBtoBは35.6%、BtoCは8.78%だそうです。
一方で、多額の資金を投入してECサイトを作ったもののほとんど収益につながらずECサイトをクローズしてしまう事例が数多くあることも肌身で感じております…
私自身もEC事業立ち上げを経験しており、運営の大変さや売上を伸ばしていくことの難しさは身にしみて承知しています。
とはいっても、実店舗に比べて少ない投資で大きな利益を得られる可能性がある業態がECです。消費者側もECサイトで購入することが当たり前になってきている今、EC化は避けて通れないのかなと考えています。
そこで、ここでは「はじめてのEC立ち上げ専門家として」EC支援を行ってきた経験から、ECサイト立ち上げ前から考えておきたい戦略思考法を解説します。
ECサイト立ち上げを考えているがすごく不安
ECサイト立ち上げ前に何から手をつけたら良いか分からない
できるだけコストを抑えてEC立ち上げをしたい
これらのうちどれかに当てはまるという方は、ぜひお読みください。
読んでいただくことで、EC事業立ち上げ前に考えておかなければいけないことを幅広く理解できる内容です。また、できるだけコストを抑えてECサイト制作できる手段についても最後にご紹介しています。
このnoteをご覧になって頂いているEC事業担当者の方限定で、EC立ち上げについての無料相談会も実施しております。ご希望される方はメールやDMでお問い合わせください。
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ECサイト「作っただけ」では売上UPにつながらない?
売上UPと新規顧客の獲得が課題
「自社ECサイトの課題」Webアンケート※によれば、自社ECサイトを運用するうえで、47.0%の方が「売上拡大」を、43.5%の方が「新規顧客獲得」を主要な課題と感じています。
つまりWeb上のお店とはいえ、実店舗と同じように集客ができないことや売り上げがあがらないという悩みを多くの方が持っているのです。
さて、オンライン上で店舗(=EC)を持つ場合、実店舗とは違う特別な売上の伸ばし方があるのでは、と思われがちですが
ECの売上を伸ばすことの基本は、すでに皆様が実店舗でやられていることとあまり変わりません。
小売り実店舗の売上の方程式は「売上=客単価×客数(新規客+リピーター)」ですよね。
そのためには
見込み客を集める
商品やサービスを購入してもらう(顧客となってもらう)
リピートしてもらう
ことが大切です。
ECも同様の考え方です。
WEB上の指標に置き換えると「売上=IMP×CTR×CVR×LTV」です。
IMP×CTR(=見込み客を集める)
CVR(=商品やサービスを購入してもらう(顧客となってもらう)
LTV(=リピートしてもらう)
言っていることはあまり変わりません。
ECの売上を伸ばすための公式
見込み客を集める
くどくなりますが…ECサイトを立ち上げただけではお客様はあなたのお店の存在にすら気付くことはありません…
ネットという大海原にポツンと店舗を構えているようなもんなので。
ECサイト立ち上げ期でまず大切なのは「あなたのお店の存在を知ってもらい、来店してもらうことです(※上記IMP×CTR)」ことです。
せっかくECサイトを立ち上げたのに何もしなければ、将来出会うであろう常連客を手放しているようなもんです。まずはあなたのお店に興味を持ちそうな見込み客に対して積極的にアピールしていくことをおすすめします。
実店舗を新オープンする時にも、少しでも知ってもらうためにチラシを配ったりのぼり立てたり、近隣の店舗にクーポン置いてもらったりしていると思います。ECも考え方はほぼ一緒です。
代表的な集客(IMP×CTR)向上施策例です。
顧客となってもらう
あなたのお店興味がありそうな見込み客を呼ぶことができたら、次に目指すのは「そのお客様に商品を買ってもらう」ことです。
お客様が来店しても、まったく興味がない商品が陳列していたりあなたから買う理由が伝わらなかったりしたら購買にはつながりません。
よほどお目当ての商品を事前に知っていて、「買うぞ!」と決めてその商品がある棚に直行する以外のお客さんは
おそらく店内を見て回り、いくつかの商品を手に取り吟味するかと思います。
また、ほとんどのお客様はモノを買う時は”なんとなく”だったりするので、どんなに店舗を充実させても、その時の気分に左右されて購入まで繋がらない可能性も十分に考えられます。
日本でもユーザー数トップクラスの楽天市場でも購入率は2〜3%と言われていたりします。
「そんな力を入れてECサイト作らなくてもいいの?」となりそうですが、そうではないです。
大切なのはあなたのECサイトに来てくれるお客様を具体的にイメージし、そのお客さんが求めているモノやコト等は何かをしっかり把握し、そのうえであなたの商品の魅力をアピールすることができる売り場づくりをするのです。
「売れるECサイト」にするためには、あなたの商品を購入するお客様の姿を精一杯イメージして少しでも購入率(CVR)を高める努力をする必要があります。
代表的な購入率(CVR)向上施策例です。
リピートしてもらう
EC立ち上げ当初は、すべてのお客さんが新規顧客です。そのためリピーターのことを考える余裕はないかもしれません。しかしECサイトの売上を伸ばし利益を積み上げ、「儲かる事業」にしていくためには新規顧客にリピートしてもらうことが重要です。
実店舗でいうところのお得意さまですかね。そのお店や店主のファンになることで何度も何度も足を運んでくれるし、そのお得意さまがまた新しいお客さんを連れてきてくれるようになる可能性もありますよね。
ECでいうとその商品に関する好意的なレビューや口コミです。良いレビューや口コミは、そのまま次の新規顧客を獲得するための宣伝としても機能するため、リピーターが新規顧客を呼び寄せる可能性が生まれます。
EC関連のWEBメディアのインターネット調査によると、カスタマーレビューや口コミを参考にして購入する商品を決めている人は60%を超えているそうです。
立ち上げ前から一度購入してくれた方とコミュニケーションをとることができる手段を考えておき、ひとりのお客様が繰り返し店舗に来て購入してくれるようにしていきましょう。
リピーターを増やすための施策には、SNSとの連携や会員登録、クーポン発行、また商品に手書きのメッセージを同梱するなどさまざまなものがあります。
EC立ち上げ前に考えることは山ほどある
EC立ち上げ前に最低限考えておきたいこと
実店舗を出店しようと考えるときには店舗周辺にはどんな人がいるか?お店の立地や内装外装はどうするか?オペレーションはどうするか?などなど
開店前から考えることは山ほどあるかと思います。
実店舗経営と同じく、ECサイト立ち上げ前に「どうしたらお店に来てくれるか」「どうしたらお店に来た人が購入してくれるか」「どうしたら何度も購入してもらえるか」など、EC立ち上げ前に考えるべきことは多くあります。
それは突き詰めれば最低限考えておくことは「いつ」「どこで」「誰が」「誰に」「何を」「なぜ」「どのように」「いくらで」提供するのか、といった6W2Hを明確に言語化していくことにほかなりません。
こちらを言語化するだけでもかなり事業に対する解像度が上がるはずです。
ここで言いたいことは事業オーナーがしっかりと仮説をもっておくことが大切だと考えています。仮説なしには検証ができません。
下記「EC立ち上げ前に取り組んでおくと良いこと」も実はあくまで仮説を立てるためのフレームワークにすぎません。
仮説を立てた上で施策実行することで実像との差を埋める作業になります。
最良なスタートをするためには下記のようなフレームワークを活用し仮説を立てておくことをおすすめします。
EC立ち上げ前に取り組んでおくと良いこと
一つ一つ解説していったら膨大な量となりますので
今回は私が立ち上げ前に一番最初に取り組む「市場・競合調査」のみ深掘りできたらと思います。
調査方法
まず「市場・競合調査」をするにあたって実施する目的を決める必要があります。
その商品の市場規模は?競合の強みは?を知って終わるのでは意味がありません。その調査をした事柄をしっかり活用できるようにすることが大切です。
私が調査する上でゴールにしているのは「"見込み客にとって"の自社商品の魅力や強みを言語化する」ことです。
お客さんは常に選択肢の多さに圧倒されているので、あなたの商品が他とどう違うのかをすぐに知りたいと思っています。あなたとあなたの商品の魅力を正しく伝えられる(訴求軸)ようにすることを意識しながら調査を進めていきます。
「"見込み客にとって"の自社商品の魅力や強み言語化する」
ために以下3つの観点で調査を進めていきます。
Company(自社・自社の商品)
Customer(顧客・市場)
Competitor(競合)
「自社」「顧客・市場」「競合」という3つの観点から分析し、自社の魅力や強みを見つけ出していきます。
「顧客・市場」や「競合」を分析することで外部環境を把握するとともに、自社の強みと弱みを知れば、自社が成功できる要因が見えてきます。
その外部環境と自社の状況を客観的に把握することで、自社がとるべき戦略
が見えてきます。
個人的には立ち上げ期に特に力を入れて欲しい要素としては
「顧客・市場」です。(もちろん他要素も取り組んだ方が良い前提)
まずは目の前の確実な顧客ニーズを把握した方がいいと思っています。
では実際に各要素どのようにして調査を進めればいいのか、簡単にご紹介します。
主には定量調査と定性調査になります。
■定量調査
▽概要
・実際の数字のデータ(定量的数値)を集計し、分析する
・数値で表せるものを信頼性の高いデータとして集計・分析するためにはある一定量以上のデータが必要
▽調査方法
・WEBアンケート調査
・会場調査
・電話調査
・街頭調査
など
■定性調査
▽概要
・顧客に1対1で向き合うことでデータには現れにくい顧客の行動や感情などを把握する
・ターゲット顧客の意向を読み取る「消費者理解」をする
・質問の回答を深堀りして数値やデータ化しにくい部分を汲み取ったり、消費者本人も自覚していないようなニーズを掴んだりする
▽調査方法
・デプス調査(1対1や1対2で集中的に1時間〜2時間、お客様にインタビュー)
・グループ調査(5人〜6人のお客様のグループにファシリテーションがファシリテーターとして入ってグループインタビュー)
上記2つの調査方法の中でも定性調査は自らが実施した方が良いと思っています。
自らが顧客インタビューを行い、顧客ニーズや課題の把握をするというのは顧客の解像度を上げるという意味でも重要な取り組みです。
当然、顧客によってその商品の価値を感じるポイントは様々なので
いくつかの顧客パターンを自身で持っておくことで伝え方(訴求軸)の仮説検証をしやすくなります。
調査結果の活用方法
冒頭にある通り「"見込み客にとって"の自社商品の魅力や強みを言語化する」ことを調査の目的にしているので
最後に「誰に」「何を」伝えるかまで言語化しておきたいです。
STEP1
自社商品×顧客
顧客によってその商品の価値を感じるポイントは様々なので
何人かの顧客をピックアップし、各顧客にとって商品の特徴のどれが最も刺さるかを一覧表にする
例)※最近の駒井の悩みでもありますw
・奥さんに「お腹・・」と言われて下っ腹を気にし始めた人→価格がお手頃で始めやすい
・すでにボディーメイクにかなりお金を費やしている人→最先端の筋トレ法や綺麗なボディーを叶えるプロテインをあつかっている
STEP2
顧客×競合
STEP1で一覧にした顧客を取り巻く競合はどこかを顧客ごとにピックアップする。そして競合を下記4パターンに分類してメイン競合を選定する
STEP3
自社商品×競合
STEP1顧客別特徴とSTEP2で上げた顧客毎競合を比較する
顧客別特徴が「競合に言えなくて自社商品に言えるか?」「競合商品よりも優れているか」を○×で判断
ここで○がついたものの
・「顧客」→「誰に」と設定
・「特徴」→「何を」と設定
※複数○が付いた場合
より顧客タイプの母数が多い方から優先順位をつける
ECサイト立ち上げ前から専門家に相談してみよう
ECサイトをつくるなら、とにかく立ち上げ前からしっかり仮説を言語化しておくことが大切です。ですが、実店舗経営をしていると「考えている暇もない」「挫折しそう」と思う方も少なくはないはずです。
そのためにもEC事業立ち上げたいと思ったら専門家に相談してみること
も一つの手段です。
専門家に相談したからといってECで大成功できる訳ではありませんが、早い段階で専門家に相談することで、ECに関する専門知識を持ち合わせていない方でも、「考えるべきこと」についてフェーズに応じたアドバイスを受けられて、よりよい選択ができるからです。
また、ECサイトで失敗してしまうケースには共通点が多いということがあります。多数の事例を見てきている専門家は、どのようにしたら落とし穴を踏まずに事業を進められるかがある程度わかっていますので、それを知ることができるのも大きなメリットです。
ECサイト立ち上げ前からお客様に買ってもらう状況づくりに成功!飲食ECの成功事例
ここでは弊社がEC立ち上げの支援をさせていただき、補助金やクラウドファウンディングを活用しリスクを抑えながらECサイトを立ち上げ、店舗やECにてファンを増やしながら順調に運用している好事例を紹介します。
無添加・無化学調味料・砂糖不使用・グルテンフリーの【無添加カレー専門店 昼飯屋】
元々店舗のみで営業をしていた「昼飯屋」さん。コロナ禍になりお客様がカレーを食べに来る機会が減っていっている現状もあり「全国の人に昼飯屋のカレーを食べてもらうには?」とEC事業の立ち上げを考えました。
EC立ち上げまでには多くの課題
しかしいざ具体的にECの開設について考えてみると、いろいろと乗り越えなければならない困難があることがわかります。
まずは商品開発のハードル。実店舗で昼飯屋が提供しつづけているカレーは無化学調味料・砂糖不使用・グルテンフリー、二次原料まで無添加というこだわりが詰まっています。
無添加材料にこだわりながら、美味しい。 そして日々キッチンに立つ人の負担を少しでも減らすためのレトルトパック化。その実現にはものすごい(どんな?)手間がかかります。
次にWebサイト制作。昼飯屋が大切にする原材料の心くばりや、家族の健康や社会の健康への想いを全国の人へ伝えるためには、Webサイトもこだわりのあるものにしなければなりません。そのためにもかなりの予算が必要です。
また、最初に昼飯屋のカレーを味わってもらうためにどうしたらよいか。飲食ECは「まず食べてもらう」ことが大事です。美味しさの信頼があれば、リピーターとなってくれるほか、プレゼント利用や紹介にもつながります。
成功すればこれらの課題をクリアすることができる、またネット上でお店の認知も高められる、ということでクラウドファウンディングに挑戦することを決めたのです。
クラウドファウンディングで支援者数360人・支援総額326万円を達成
「身体にやさしいスパイスカレーを全国に」の思いが届き、支援受付開始1日目で目標の100万円を達成。その後も支援者はどんどん増えていき、最終日には支援者数は360人、支援総額は326万円にもなりました。
クラウドファウンディングの成功で「妥協のないこだわりの商品開発」「昼飯屋ブランドの想いを伝えるためのECサイトづくり」の実現に大きく近づけたこと。
そして何よりも360名もの方に支援に対するリターン品として昼飯屋カレーを食べてもらうことができる、という状況をEC立ち上げ前に作ることができたという事実はECをやっていくうえで大きな自信になりました。
IT導入補助金も活用し理想の商品開発・ECサイト開設を実現
クラウドファウンディングで得られた資金、さらにIT導入補助金も活用し、ECサイトを制作し、EC販売用の昼飯屋カレーの開発も実現。ECサイトも設計・制作を経て開設に至ります。
クラウドファウンディングで資金調達ができただけではなく、ECサイト立ち上げ前からたくさんの人に昼飯屋カレーを知ってもらったことは、その後のEC事業に大きなプラスとなりました。
ECサイト開設後は、SNS(LINEやインスタグラムなど)からキャンペーンのカレンダーをお客様へ送ったり、SNSから口コミを集めるなどして、実店舗とECサイトとSNSをうまく連携、集客・売上アップに効果的につなげています。
昼飯屋ECサイトは立ち上げのコストやリスクを最大限抑えながらスタートできた好例です。私も大好きな昼飯屋カレー、ぜひECサイトを訪れてみてください。
ECサイト制作費用をできるだけ抑える手段も検討しよう
EC事業で売上を伸ばすための全ての要素にふんだんにお金をかけることができればそれに越したことはないのですが、そうもいかないですよね。
私はEC立ち上げ期は特に見込み客を集めることに重点的にお金や人的リソースをかけるべきだと考えています。
大前提、売り場であるECサイトを軽視しているわけではありません。
そもそもお店にお客様が来てくれないことには先ほど立てた仮説の検証ができない場合があります。早いうちから見込み客とコミュニケーションを取っておき、顧客解像度をあげることができれば効率的に集客できる可能性があります。
集客に使う予算を増やすためにもECサイト制作費用はできるだけ抑える、ということを念頭におきながらEC立ち上げをすることをおすすめします。
費用を抑えながらECサイトを開設をするために活用したいのが国や地方自治体からでる補助金です。
ここではECサイト制作する際に活用できる「IT導入補助金」をご紹介します。
IT導入補助金とは
IT導入補助金とは、経済産業省外局の中小企業庁が実施しているITツールの導入を支援する補助金です。幅広い業界・業種の中小企業・小規模事業者が対象となっています。
IT導入補助金を活用するメリット
補助金を活用してECサイトを制作した場合、費用総額の約3分の2が補助額として交付されます。(費用総額により割合が変わります。)
実質負担約3分の1という低コストでECサイト制作が可能ということになります。
(補助対象経費の5~50万円以下部分は4分の3、50万円超~350万円部分には3分の2が補助額となります。最大350万円まで補助金が申請できます。)
IT導入支援事業者がサポート
IT導入補助金を申請・活用する際には「IT導入支援事業者」が店舗等事業者にとって売上アップ・経営コスト削減などとなる効果のあるITツールを提案し、導入、運用をサポートします。
IT導入支援事業者は煩雑になる補助金の申請業務サポートや、IT導入支援事業事務局にかわって店舗事業者の疑問に答えたりといったこともおこないます。ちなみに弊社も支援事業社となります。
補助金活用の注意点
申請通過率100%ではない
ECサイト制作のための補助金といっても、申請した事業者全てが通るわけではありません。申請時に採択されるよう、その妥当性や必要性をアピールする必要があります。
ただし、採択見送りとなってしまった場合でも、申請は何度でも可能です。
弊社(株式会社フリーアパート)では申請通過してからECサイト制作をはじめます。
その為、安心して低リスクでECサイトの立ち上げにチャレンジできます。
スケジューリングにも注意が必要
補助金を活用してのECサイト制作では交付申請・審査期間、サイト制作期間・実際の交付などのスケジュールを理解してすすめていくことが大切です。
まずは国や自治体の補助金を申請する際に必要な「gBizIDプライムアカウント」(以下GビズID)を取得しなければなりません。
GビズIDは1つのアカウントにより複数の行政サービスを利用できるようになる認証システムです。GビズIDの発行には、2週間程かかりますので早めに手続を進めることが大切です。取得していない場合はデジタル庁が運営する「jGrants」ホームページを確認のうえ取得しましょう。
IT導入補助金の申請~審査、補助金交付のスケジュール(後述)も理解して進めていきましょう。
先に制作費用を全額支払う必要あり(補助額は後払い)
IT導入補助金に限らず、国から提供される多くの補助金は後払いが基本です。
つまり補助金交付が決まっていても、事業(ECサイト制作)のために支払う費用は、いったん自社で総額を支払う必要があります。
補助金は先に出るものと勘違いし、補助金で賄えない分のみを用意して進めてしまうことの無いようにしましょう。
IT導入補助金支援事業者がサイト制作計画時からサポート
失敗しないECサイト運営のためにはECサイト制作前からの戦略を考えておくことが重要です。
EC事業をはじめると決めたら、早い段階でIT導入補助金支援事業者に相談しましょう。
補助を活用しながら自社の事業に合うECサイトを制作する事業計画、ECサイトやITツールを最大限効果的に使い、集客し、売上を伸ばす戦略をいっしょに考えてもらえるでしょう。
IT導入補助金を活用した場合のサイト制作のおおまかな流れ
「IT導入補助金でECサイトを作りたい」と思ったらまずはIT導入補助金支援事業者に問い合わせをします。その後の流れは以下のとおりです。
🔴IT導入補助金支援事業者(弊社など)が主に行う項目です
🔵事業者(御社)が主に行う項目です
公募スケジュールの確認
🔴🔵IT導入補助金は随時受付しているのではなく、申請期間が細かく区切られており、それぞれ締め切り日が決まっています。まずはスケジュールを確認しましょう。
事業計画設計
🔴🔵補助金やECサイトについて理解を深め、事業計画を立てます。
申請・交付決定
🔴立てた事業計画を元に補助金の申請をします。
その後1ヶ月ほどして補助金の交付決定が通知されます。
🔵採択に至らなかった場合にはECサイト制作をキャンセルする、再申請にチャレンジする、全額負担でECサイト制作をするのいずれかを選択しましょう。
事業の実施
🔴ECサイトの設計・制作・開設します。運用後は操作や更新をサポートします。
🔵ECサイトの運用をスタートします。
事業実施報告
🔴申請のとおりに事業が実施されたことを示す実績報告書を作成し提出します。
確定検査
IT導入支援事業事務局が申請のとおりに事業が実施されたかどうか審査します。
補助金額確定
交付される補助金額が決定されます。
補助金交付
補助金が入金されます。
事業実施効果報告
🔴ツール導入後継続的に活用していることを書類等で報告します。
さらに流れについて詳しく知りたい方は「経済産業省 中小企業庁補助金・総合支援サイト・ミラサポplus」を確認してください。
【IT導入補助金Q&A】
Q.IT導入支援事業者の支援は必須なの?
自分(店舗事業者)だけでも申請できそうだけど…
A.必須です
中小企業・小規模事業者がIT導入補助金制度を利用する場合は、必ずIT導入支援事業者とともに申請や事業計画の策定等をすすめる必要があります。
Q.確定検査の後に、交付が取り消されることもある?
「確定審査」の後に「補助金額確定・交付」となっているけれど審査結果によっては運用した後に交付が取り消される場合もあるということ?
A.申請内容に沿って開設・運営していれば交付が取り消されることはありません
「確定審査」はECサイト開設など事業の開始後、申請内容どおりに補助金が正しく使われたか、採択した事業が計画通り進んでいるのか、予定との大きな乖離はないかなどを事務局が確認するものです。
実績報告書の内容をチェックされ、必要に応じて現地調査やヒアリングが行われます。
計画していた事業を実施していないなどの場合は、補助金の交付取り消しとなりますが、目標値が未達だった場合などで補助金の交付が取り消されることはありません。(達成できるよう事業を進めることは求められます。)
フリーアパートなら補助金申請からサイト制作・運営サポートまでワンストップで対応
補助金を活用したECサイト立ち上げを得意としている会社です
弊社「株式会社フリーアパート」は、IT導入支援事業事務局が提示する要件を満たすIT導入支援事業者です。
IT補助金申請・採択についても豊富な実績があり、補助金を使ったECサイト立ち上げを特に得意としています。
IT導入補助金事務局「IT導入支援事業者・ITツール検索」ページより
営業エリア「東京」 法人名「株式会社FREE APART」で検索可能です。
低リスク低コストでECサイト立ち上げ支援します
フリーアパートなら、申請費用無料でIT導入補助金申請をサポート。申請後、補助金が交付されることが決まってから、ECサイトの制作にとりかかっていますので「審査の結果、不採択だったから補助金なしで制作費用総額を全て支払わなければならない…」ということがありません。ノーリスクで安心してECサイト事業にとりかかっていただけます。
立ち上げ前から一気通貫でサポート
EC事業をやってみたい、と思い立ったなら、まだ何も決まっていない状態でもぜひご相談ください。立ち上げ前の戦略から一緒に考え、アドバイスできます。例えば下記のようなサポートが可能です。
事業計画・戦略アドバイス
・どのようなお客さんに買ってもらうか
・店舗に人を呼ぶ集客戦略とは?
・どのようなECサイトをつくればいいのか
ECサイト設計・制作
・見た目のデザインが良いだけではない、お客様の動きや心情を想定した「買ってもらえる」ECサイトを制作します。
操作・運用サポート
ECサイトを制作し、納品したらそれきりという制作会社もありますが、私たちはECサイトを開設・運用がはじまってからもしっかりサポートしています。
ECサイトは立ち上げ後の商品の追加や入れ替え、商品説明の書き換え、会社のニュースを伝えたりといった更新業務も大切な仕事です。
株式会社フリーアパートでは、ECサイト開設後の日々の運用に加え、画像の交換や更新作業などのレクチャーもおこないます。業務拡大時のカスタマイズの依頼にもお応えが可能です。
まずは無料相談をご利用ください
ご自身の事業がIT導入補助金の対象になるかわからない場合も、お問い合わせいただければ無料相談でお伝えできます。
すでにECサイトの構想が出来ている方だけでなく、はじめてECサイトに興味を持たれた方、ECやインターネットの知識がない方もぜひご相談ください。専門用語を使わずにわかりやすく説明します。
ECサイト制作のこともIT導入補助金のこともお任せください。フリーアパートがECサイト制作の不安を払拭します。
IT導入補助金の公募〆切や、採択までの時間、ECサイト制作期間を踏まえて、早めのスタートをおすすめします。
下記リンクからECサイト制作事例もご覧いただけます。
お電話でのご相談も受付けていますので、お気軽にお問合せください
TEL 050-3155-1747
MAIL:support01@freeapart.jp
営業時間:10:00~19:00(土日祝日を除く)
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