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耳を澄ませば地響きが聞こえる本

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うなる本を読むと記録に残したくなる その時の自分なりの記録として
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#ハングル

言葉のラビリンスを巡るエトセトラ

言葉のラビリンスを巡るエトセトラ

先日1/12に開催した対談イベント「言語からの応答 野間秀樹&辻野裕紀」は大好評であった。

この度、期間限定で動画アーカイブを購入できるようになったので、進行役兼読者代表質問者としてお二人の一番近くで聴いていた私が、この対談のエッセンスをチラリと紹介したい。

言語学者のお二人の含蓄あるお言葉を素人のおまえが紹介していいのかなんて声も聞こえてきそうだが、いいんです、言葉はそもそも伝わらないものな

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王が起こした革命

王が起こした革命

『[新版]ハングルの誕生 人間にとって文字とは何か』野間秀樹著(平凡社ライブラリー)

この大層な副題のついた名著を紹介する前に、私自身のハングルとに関わりと、そのもどかしさについて書いておきたい。

80年代
今ほど韓国が身近にない中高生の頃からNHK講座などでハングルにふれいて、ずいぶんとやさしい言葉だなと感じていた。大学に入ると先輩が韓国の貿易会社に就職し、バイトの斡旋などをしてもらったが、

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