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【技術知見】【Windows11 24H2】【Nvidia GPU】様々な3DゲームやVRChatの安定性を高めたりFPSブーストする方法。嫌なほど悪評があるWindows11上で実行しているのにStutter(カクつき)やJitter(揺らぎ)すらない、まるでバターのような動作で動かす。
また記事書きましたのでよろしかったらこちらもどうぞ。
結論: Windowsと違って余計なプロセスが背後で動いていないLinuxOS上でゲームをプレイすると特に低スペックPCや、グラボが無いPCは特に何もいじらず最低限グラフィック設定を落とすだけでバターのように動作します。(今度、検証動画作ってきます。)以下、Windows上で自ら進んで苦しんでそれらを再現しようとしたメモ書きです。
ChatGPTになんとなく聞いてみたのがきっかけで、結構PC調整の沼にはまった感じなのでまとめていこうと思います。Copilotは時々マニアックなTweak(調整)すら拾ってくるのでちょっとAIについて考えを改めることになりました。(それでもAIはやや苦手感あるけど…
※いつものようにこれらの手順を実行するのは自己責任です。何らかのトラブルが起きても私は一切責任を負いません。
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◆Windows11をRufus経由でクリーンインストールして24H2にアップグレードする。
24H2にするとゲームパフォーマンスが向上するそうです。詳しくは下記動画で。ちなみに22H2、23H2から蓄積アップデートをして24H2にした場合、過去記事でも書いてますが、自分の環境ではシステムにかなり酷い不調があったため、Tweak(調整)してアップデートを阻止する方法を記事で書きましたが、今回Rufus経由でクリーンインストールするとそれが直りました。完全に快適です。
Rufusを経由するとWndows11のisoをUSBに焼き付ける時、Windows11が動作する上で余計なものを消してくれるので楽です。
パーティション構成はGPTとMBRが選べますが、ドライブに対応したものを選択してください。用途に応じてドライブの属性を相互変換することも可能です。
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確認方法はスタートメニューからコンピュータの管理、ディスク管理タブを選んでOSをインストールしたいドライブのディスク nの部分を右クリックしてプロパティ、ボリュームタブからパーティションのスタイルで今の状態を確認できます。
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2. オンライン接続の要求(Microsoft Accountサインイン)を消します。(後でサインインは可能
3. データ収集を無効化します(プライバシーの質問をスキップ)
4. ローカルアカウントをこのユーザー名と同じにします(チェックを入れるとユーザー名を入力)
5. このユーザーと同じ値を使用して地域オプションを設定します
私は全部にチェックを入れました。
Windows 11 のインストール メディアを作成する、でisoを作成できます。公式ソフトでUSBメディア作成は非推奨です。Rufusを経由してUSBブートメディアを作ってみてください。
22H2、23H2、24H2パフォーマンス比較動画。
◆適応しただけで、パフォーマンスにすごい効果があった2つを紹介。
▼DXCPL
まず、DXCPLというツールをRedditから拾ってきます。ウィルススキャンかけたんですが、安全なファイルだったので心配しないでください。
ファイルのダウンロード先、SFgamer003さんがシェアしている一番目のURLがそれです。ダウンロードします。
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WHAT the HELL is DXCpl??? WHERE do i find it??? - reddit
https://www.reddit.com/r/techsupport/comments/142s8oi/what_the_hell_is_dxcpl_where_do_i_find_it/
EXPERIMENTAL - Force DirectX 12 games to use DirectX 11 in Crossover
https://www.reddit.com/r/macgaming/comments/11ayw20/experimental_force_directx_12_games_to_use/
続いて二番目のURLの通りに、DXCpl.exeを以下の2つのフォルダにコピーします。
C:\Windows\System32\DXCpl.exe
C:\Windows\SysWOW64\DXCpl.exe
実行するときはこちらのフォルダの物を使うので右クリックからショートカットを作成してアクセスしやすい好きな位置に置いてください。
C:\Windows\SysWOW64\DXCpl.exe.
DXCpl.exeを指定の場所で実行したら、まずEdit Listをクリックします。

何らかの理由でWindows11からは削除されているようです。
MSのCopilotがそれを拾うのも大概ですが…
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SteamVRに関しては様々な数の実行ファイルがあるので、全部指定してみました。
VRChat.exeも忘れずに指定。
実行ファイルを選択するのに、いちいちWinodwsのGUIを操作してフォルダまで移動していたら、時間がかかるのでSteamライブラリの調整したいゲームを右クリックしてプロパティ、インストール済みファイルタブから「参照」ボタンを押してインストールフォルダまで移動します。
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フォルダが現れたらファイルパスの部分をコピー。それをDXCplの[…]を押したら出てくるファイル選択画面で上部のところにペーストして、入力して実行ファイルのフォルダまでショートカットできます。


調整したいゲームの実行ファイルがDXCplのリストに載ったらOKを押して閉じます。
最後に「他は何もいじらずに」「Disable Feature Level Upgrade」にチェックを入れて「適応」を押してTweak(調整)完了です。
ゲームの動作をチェックしてみるといいかもしれません。
自分の環境で実行したDiablo4には明らかに何もしてない時より差異がありました。
▼Game Booster Toolsを使う(無料)
この辺から拾ってくる。私のおすすめは企業の規模がでかいので適切なサポートが受けられるRazer Cortexです。(ゲーム起動毎にフレームレート表とか自動で計測してくれるので結構楽です。)
▼有料のゲームブースターを使う(定価 3600円)
Razer CortexだけでDiablo4の様子を見ても、あきらかに時々カクつくんですが…Driver Boosterのブースターモード(有料)をオンにすると、確かにバターのような動作になります。組み合わせて使うことも推奨できるでしょう。
ただし、スキャンモードについては様々な不具合が発生する可能性があるのでこのソフトでドライバーの更新を一括で上げるのは避けてください。ブースター機能のみ使います。
見かけたレビューに面白いのがあって、「Driver Boosterは(不評のレビューも多いけど好評の人からすれば)まるで秘密結社のようなものです」って英語で書かれてなるほどな、となりました。
▼その他: 技術オタクには一般論的なTweak(調整)
当然ですが、Nvidiaのドライバーは最新にしておいてください。
Nvidiaコントロールパネルから「3D設定の管理」をクリックしてグローバル設定(すべてのゲームの設定)から以下のスクリーンショットのように設定します。すべてのゲームの設定を変更したくない場合は、プログラム設定タブから個別に調整してください。
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最後に適応を押して設定を完了します。
▼Park Control
CPUのコアをParkすることで、ゲームのパフォーマンスを向上させることができます。無料で使えますが、生涯(Lifetime)ライセンスは結構お求めやすいです。余裕がある方はぜひ。
実行して「バランス: 最大パフォーマンス オーバーレイ」を選択したらMake Activeにしてプランを有効化します。Parkingの使用率を99%にセット、Freq Scalingの使用率を99%にセットして適応を押してOKを押したらタスクトレイに格納され、これらは画面から閉じます。
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ParkControl boosted my FPS when the Windows' "High Performance" option is not doing anything. Anyone know why? - Reddit
https://www.reddit.com/r/GamingLaptops/comments/zwnazr/parkcontrol_boosted_my_fps_when_the_windows_high/
▼電源プランの詳細設定からCPU使用率を99%の上限にセット
続いてWindowsのスタートメニューから「電源プランの編集」を選択します。今選択されているプランの右の部分の「プラン設定の変更」をクリックして次の画面にいきます。
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詳細な電源設定の変更(C)をクリックして…
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プロセッサの電源管理の中の最小のプロセッサの状態をそのまま0%にして最大のプロセッサの状態の設定を100%から99%に変更します。
こうすることでCPU温度が大幅に下がってCPU寿命が延び、状態が良くなるそうです。たった1%の調整なのに不思議ですよね。
またCPUを100%使うゲームが不安定な状態になる場合もこれで対応できます。CPU100%の状態だとオーバーフローしている状態が続いてStutter(カクつき)が酷いですが、CPUを99%に調整していると、それが起きなくなるため、実はスムーズになります。
LPT: You can drastically increase the performance and decrease the temperature of some laptops running Windows by capping CPU usage at 99%. - Reddit
https://www.reddit.com/r/LifeProTips/comments/hnzliv/lpt_you_can_drastically_increase_the_performance/
▼仮想メモリの無効化/有効化
PCの搭載メモリが十分にある場合、実は仮想メモリを無効化すると3Dゲームのパフォーマンスが向上すると聞きました。ケースバイケースですが、物理メモリが16GB以上ある人は無効化設定して問題ないでしょう。ちなみにVRChatを動かすときは仮想メモリを有効にして拡張する方が良いようです。
https://pc-karuma.net/windows-10-page-file-settings/
▼QuestのVirtual DesktopのTweak
Questのアプリを実行してメニューのStreamタブからSynchronous Spacewarp(SSW)をDisableするとVRChatでフレームレートが60でキャップされていたのが解除され、更に向上するようになります。(個人的にはこの設定をEnableにしている方がVRChatの60FPSではあるものの、VR内でStutterも特になく安定しているような気がします。)
VR Framerateは120hzを推奨します。(ただしQuestのバッテリーの寿命を延ばしたい場合は、これを低めに設定します。)
必要に応じてShow Performance Overlayも有効にしてください。
(両方のサムスティックをカチっと押し込むと表示/非表示できます。)
Snapdragon Game Super Resolutionを有効にするとAMD FSRのような機能(低解像度をAIで補完してパフォーマンスを上昇させる)がVR内でも有効になります。覚えておいて損はないでしょう。
▼VRChatの現在のFPS確認方法
メニューを開いてから、歯車(設定タブ)の下部にあるDebugタブの中にあります。PIN FPS and Pingを有効にするとメニューにそれらがピン留めされるので確認が容易になります。
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以上でTweak(調整)は終わりです。
Tweak(調整)はもっとあるかもしれませんが
とりあえずこれだけでも効果は出ます。
快適なゲーミング生活を楽しんでください。
おつかれさまでした。
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