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今年初めに選んだ、本

去年の冬 年末だっただろうか。SNSのポストで、サリンジャーのナイン・ストーリーズのイベントが本屋さんである、と少し記憶の断片にあり。

帯には村上春樹氏の文が。

サリンジャーは『ライ麦畑でつかまえて』を随分と前に購入し、読み始めから..む、難しい...高校生くらいだったか。

ナイン・ストーリーズも夏に大きな書店で手に取ったまま。

それを思い出したのは、イベントに申し込んでみようかと出かけてから、時間が経っていたのだけど。

キャンセル待ちの人数では、無理があるなと、ふと、同じ翻訳者の本が目につき。

1番最初のオースター

読むのには、すごく時間がかかり。毎朝少しずつでもと、通勤時間の良い「友」となる。

読みながら、ものすごく綿密に細かく描写を表現する作家さんなのだな、また「内面からの」は、解釈をどうして良いのか、わからない。

それでもこの、膨大な知識と時々のフランス語、違う物語の主人公の特性を盛り込まれているところが魅力的だと感じて、次の一冊はニューヨーク3部作と言われる、1つ『ガラスの街』

装丁のイラスト タダ・ジュンさんの「黒」は少しずっしり感じられて、「そこがいい」とその時言われても ふぅん、くらい。

読み終えて、これは極上のミステリだと物語を何度も反芻している思考の時間も、楽しかった。

装丁のイラストにも、腑落できた。

それからまた、最初のオースターに出て来た名前が主人公の本を読み。

3代に渡る物語の、キーは「卵」とあとは、優しさ。ではないかな、とイメージしたアクセサリーを作ってみたり。

優しさ は、ふわふわのレース編み。プレナイトの石言葉も、同じく。

次の本は、せっかくだからと本屋さんのオススメをと。ちょうどその時だったか、展示会をしていた写真家さんから、この本屋の店主さんがオースターが好きな人だと聞く。だから、沢山のオースターを置いていたんだな。

次また次と、他の本との並行読みも始めながら、ラジオで募ったという実話の不思議な2冊を読み終え。

日常の言葉たち スピン は、現在進行形
不思議だけど、信じられるのは何故でしょう

自分の身の回りにも、不思議と夢...ではないような出来事が「一致」する時があるからかも。

並行読みの本を気持ち良く読みながら、またオースターが読みたくなり、3部作の2冊目を。

最大の他者は自己の中に

誰かが自分の中にいるような感覚、という事だろうか。

もう何冊目になるのかわからなくなってきているけれど、するするっと読みやすい!しばらくオースターの「小説」は読んでいなかったのに。

そして、その「中」の この表現。
これはもう、翻訳の妙であろうとつい、ポストをしてしまう。

正に、最初の本を読んだ時のよう。

読むのはあまり、早くは無いと自負しているけれど、ニューヨークの2部、まで読んでいるのだから、3部目も何だか早く読みたくなって来ている、読書の夏に、今年はじめに自分で選んだ本は
本を読むのが好きで、好きなった作家の作品は、続けて買ってしまう中高生だったと思い出させてくれている。

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