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リーちゃんと茅ヶ崎館と本居宣長

大学で1番仲良くなり、今でも時々会っているリーちゃん。
犬を連れた人とすれ違うと必ず「うわ〜!触っていいですか☺️?」とワンちゃんに吸い寄せられて行く、大の犬好き。
「ゆえかんゆえかん!私曲を作ったの!タイトルはね、"犬のあなた"✨」
と、曲まで作っちゃう位犬が好きで好きでたまらない人です😄

リーちゃんは本をよく読み、音楽や芸術への興味、探究心が深い人でもあります。私が本を読まない、色んな物事への興味、探究心がなさすぎなのもあり、そんなリーちゃんを私はとても尊敬しています。
次女の茶道を私はいつも楽しみに見学しているのですが、きっとリーちゃんの方が茶道から沢山のものを受け取るだろうな、、と、リーちゃんを見学に誘いました。
やはりリーちゃんの食いつきは凄く、茶道の先生も「そんなに興味を持っていただけて嬉しいです☺️」と言って下さいました。私は興味惹かれているリーちゃんの姿を見るのが大好き。やっぱりリーちゃんて凄い😆!!

茶道の帰りに、リーちゃんとご飯を食べながら
「日本人の精神性って素敵だよねー」なんて感じの話をしていました。
するとリーちゃんは、最近読んだ「日本を支えた12人(長部日出雄薯)」という本が面白かったと教えてくれました。
「ゆえかんと行った茅ヶ崎館の、小津安二郎監督もその中の1人に選ばれてるよ」とリーちゃんは続けました。

茅ヶ崎館は、数年前リーちゃんと行った旅館で、映画監督の小津安二郎さんがこよなく愛し、そこでいつも執筆作業をされていた事で有名な場所です。最近では是枝裕和監督、西川美和監督なども茅ヶ崎館で執筆される事があるそうです。
私は、小津監督の映画をいまだ見た事はなく、何となく凄い人なんだな位にしか知りません🙇ただのミーハー心で、私はその頃茅ヶ崎館に行ってみたいと家族にずっと話していました。でも結構敷居が高いのでは?私みたいなのが行っていい場所なのか?そんな事を気にしてなかなか行けずにいました。そしたらなんと、リーちゃんが泊まりに行くというではありませんか!(リーちゃんは私が行きたがっていた事は知りません)
私はリーちゃんに便乗して茅ヶ崎館に初めて行く事ができたのです。

旅館の入り口を開けると、年配の女性が出迎えて下さいました。
「いらっしゃい。今日は他にお客様がいないから、色んなお部屋を自由に見ていただいて大丈夫ですよ☺️」
と、その方は、まるで私達を"小さい頃から可愛がっている知ってる子"かのように、気さくに中に入れて下さいました。私は想像していた"敷居の高さ”とは真逆な出迎えに、驚きと安心感でいっぱいになりました。
中に入ると、入り口そばの部屋に小津安二郎監督の映画に関するものが沢山飾られていました。その部屋にある赤いソファは、樹木希林さんが亡くなられる2ヶ月前に座ったものだとその方は教えて下さいました。茅ヶ崎館は樹木希林さんの遺作となった映画「命短し、恋せよ乙女」の撮影にも使われました。希林さんは、大好きな先輩との思い出のある茅ヶ崎館で撮影するときいて、この映画のオファーを受けたそうです。

小津監督が出てくる本を、茅ヶ崎館に一緒に行ったリーちゃんが勧めてくれる。しかも内容は今私がこの年でやっと興味を抱きだしたことが書いてあるようだ。これは読まねば!と、私は図書館に借りに行きました。さっそく中を開くと、想像以上にとても難しい内容でした。出てくる単語がほぼ分からない😅でも読みたい。時間をかけて少しずつ読み進めていきました。難しくも、内容はとても興味深いものでした。私がどこまで理解できているのかは不明ですが、「なんか分からんけど凄いぞ!!」の連続でした。

私は特に本居宣長について書かれた章が1番面白かったです。その章の冒頭はこんなふうに始まります。

『本居宜長の生家が伊勢松阪の小津家と知った時から、同じ伊勢松阪を父祖の地とする映画監督小津安二郎にも縁があるのでは・・・・・とおもっていたが、それが事実であったことを篤実な映画ジャーナリスト石坂昌三の好著「小津安二郎と茅ヶ崎館」で知らされた。』

およよ✨!?ここで小津監督!?小津監督の章に辿り着く前に、本居宣長のとこで出てきたぞ?

で、本居宣長は何した人だっけ?

名前だけは聞いた事あるけど。

さらに先を読んでいく。

『(中略)長く解読不能であったわが国最古の古典『古事記』を、三十数年かけて克明に読み解いた本居宣長と、他のどこの国の映画にも似ていない独得の芸術的な邦画を完成し、今や映画監督として世界の最高峰と目されている小津安二郎は、同じ系譜に生れていたのである。』

ぎょええーーーーΣ( ̄。 ̄ノ)ノ✨!!

茅ヶ崎館からの小津監督からの古事記の人来たーーー!!     (←ミーハーの歓喜)

そして著者は、本居宣長が古事記を30年かけて解読した様子を沢山の研究を元に想像したり、それがその後の日本に及ぼした影響を綴っていくのですが、(←この説明で合ってるかなー💦?)茅ヶ崎館や小津監督の事を抜きにしても、この章が私には1番面白かったです。
難しいのと私の感性が乏しいのとで、私がそれを読んで理解している部分なんてほんのミジンコ程度だと思うのですが、なんかとても感動してしまったのです。端折って説明する事は私にはできません。著者が沢山の研究を重ねた結果から、ひとつひとつ、言葉を大事に大事に、1ミリも間違えた表現を使わないよう伝えてくるので、それを上手に端折ってこの感動を伝えられるのは、オリラジあっちゃんのYouTube大学位なのではないでしょうか。

あっちゃん、「日本を支えた12人」、やって下さいm(__)m





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