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崖っぷちに指1本でぶら下がる

小さい頃から、幼稚園や学校では崖の下で1人でいる気分でした。

みんなは崖の上の広い平野にいる。私もそこに行きたい。行かなきゃいけない。

そして、崖を登るように、バレーと学校の勉強だけを頑張り続けました。
気づいたらだいぶ高い所に来てしまったのですが、まだまだ上には辿り着かない。でももう高すぎて降りることもできない、、。

落ちるのが怖くて崖の途中でしがみ続ける私。
もう力尽きた、、、。手を離したい、、、。

そんな中、進路を決めなければいけなくなります。
受験?無理無理無理。こんな状態でこれ以上勉強なんて出来ないし、覚えられない。たとえ覚えてもすぐ忘れてしまう。

成績だけは良かったので大学の推薦入学という選択肢もありましたが、行きたくありませんでした。

私は舞台の裏方を学べる専門学校に行きたいと母に言いました。母は反対し、「人生の夏休みを取るつもりで、友達を作りに大学へ行け」と、推薦で行ける大学に行く事を勧めました。ノイローゼになっている私を心配し、4年間休めと言ってくれたのです。そんな目的で大学に行って良いのだろうか、、。私は母の気持ちをありがたく感じつつも悩みました。

どこへ進んでも、生きていける気がしない。
でもどこかに進まなければいけない。

私は推薦で大学に行く事にしました。
行ってどうなるのか、全く想像がつきませんでした。
進路が決まる頃には、崖の途中で指1本、ギリギリ落ちずにぶら下がっている、そんな状態でした。

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