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私にとってのサブカルチャー

ここでは、社会学や一般的に用いられているサブカルチャーとはだいぶずれた意味でサブカルチャーという言葉を用います。

 私は幼少からバレエを習っているため、私にとってのメインカルチャーはバレエ周辺の文化であり、後から知った文化、表現技法、メディアはいやでも、どれほど好ましいものだと思ったとしてもサブカルチャーとして認知される。バレエのようなハイカルチャーはしばしば良くも悪くも権威的なものであり、「バレエ以外の文化は自由の度合いが大きすぎる、新しい文化であるため伝統がなく、正統性を欠いたものだ」と子供ながらに思っていた。(バレエがそれほど芸術としての権威を得ていないということを知るのはずいぶんのちの話である。)

 サブカルチャーは一般的に大衆が好んでいる文化と対比して用いられる。現代は大衆が好む文化が多様化したために、サブカルチャーはわかりづらくなってきている、そのため、存在しないようにも見える。

 しかし、私のように幼少から親しんだ文化が確固たるものである場合にだけ、後から自ら好んで習得した文化が各々にとってのサブカルチャーがとして、目の前に現れる。

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