なぜ書店員はBLに耐性があるのか?
※こちらは以前Twitterに載せた記事に、加筆修正を加えたものになります。
なぜ、書店員にはBL耐性があるのか?
別のところでもお話させていただきましたが、書店員はアルバイトを含め『本を売ること』がお仕事なので、本を『商品』として見ています。
よって仕事に忙殺され(笑)、どのお客様がどんな本を買われていくか?体感で覚えてはいますが、いち個人は覚えていません。
大事なのは商品である本が『売れるタイトルか?売れないタイトルか?』ということ。
棚の管理をしている人は、それを細かくチェックしているので、どんなジャンルの本でも内容より数字で判断します。よってBL本だろうとビジネス書であろうと、売れるタイトルは売るし、売れないタイトルは即返品です。
よって、書籍をいち商品と捉えているわけですから、買っていかれる方がどんな雰囲気(サラリーマン層か?主婦層か?など)ということは体感で覚え、参考にしますが、一日に何百、何千というお客様のお相手をしますので、いちいち「あ、この人BL買ってる〜(((゚艸゚))クスクス💕💕」なんて思わないのです。
売れるタイトルは仲間内で話題になったりもしますが、書店員にとって(他のお仕事もそうだと推察いたしますが)売れるタイトルが大事であって、売れないタイトルは数日で返品されることも多々あります。
棚の面積は限られているのに、一日に数百近いタイトルが入荷されるので、棚に売れるタイトルを並べるだけで1日が終わる……なんて日もしょっちゅうです(笑)。
それ以外にも人気タイトルの発注や箱開け、返品。POP書き、陳列棚の整理、イベント用の飾り付け、棚の企画、出版社の営業さん対応、お客様がお求めの本の検索など……本当に目まぐるしい忙しさなので、誰がどの本を買っていったなんて、正直覚えていません。
特にBLに興味のない書店員はそれが顕著です。逆に仕事の内容柄、BL大好き(大声では言わんけど笑)という女子が集まっているというのは事実です。ですので、「この小説(漫画)、めっちゃ面白かった〜♥」と、バックヤードでやり取りする姿も頻繁に見かけますし、私もその中の1人でした(笑)。職場の雰囲気にもよると思いますが……。
よって、書店員にはBL耐性がついているので(むしろ好き!な女子も多い)、実店舗でBL本を買っても全然恥ずかしくないですよ♥最近は減りましたが、もっとエグい本を買われていくお客様も一定数いらっしゃいますので、その耐性もついてます。
本は商品です。だから大切に丁寧に扱います。
売れてるか?売れてないか?という数字も日に何度もチェックします。それに徹底する店長さんもいるほどです。ですから売れるBLは「売れてるなぁ!」と書店を喜ばせ、売れなければ棚に差してもらうこともなく「さようなら〜」されるわけです。
実店舗を存続させながら喜ばせるためにも、そして大好きな作家さんを応援するためにも、お好きなBLを取り扱っている実店舗があれば、大小関係なくご利用ください!!元書店員として、よろしくお願い申し上げます♥
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