Same Ol'から考える想起イメージと本当の意味
2020.11.18
昨日は音響バイトについて書きましたが、今日はそんなバイトの中で私が面白いなと思ったことについて書いてみようと思います。
タイトルは正直ちょっとカッコつけました。お許しください。笑
さて、私が音響のアルバイトをするときに1番大事にしていたのが「想起イメージ」、その次に「曲本来の意味」です。
その曲を聞いて世間一般大多数の人が思い浮かべるイメージはどんなものかが1番重要だと思っています。
今日のお題にしている「Same Ol'」という曲から考えてみましょう。
余計なイメージが入らないよう敢えてyoutubeではなくApple Musicを貼り付けています。
さて、この曲。
パーティーの中で使うシーンはほぼ一択でして、「景品ゲーム」の中でも決勝戦の始まりや一番良い景品を賭けて戦うゲームの始まりに流します。
私が後輩たちに音響研修をする際にこの曲のイメージを聞いてみると「強そう」「戦いそう」「なんか始まりそう」という感想をだいたいもらいます。
みなさんもそうでしょうか?
実際「自分より強いヤツを倒せ」でお馴染みのペプシ桃太郎のCMでもこの曲が使われています。
多くの人が同じようなイメージを持っていることが伺えます。
ではこの曲、本来はどんな意味の曲なのでしょうか。
個人的によくみる「およげ!対訳くん」のサイトを貼り付けさせていただきます。
どうでしょう。先ほど思い浮かべたイメージとは大きく異なるのではないでしょうか?
ものすごくざっくり解釈するとおそらく浮気でもしている彼女と別れなきゃと思うものの、いつも同じ(same ol')言い訳でいつも同じようにまたズルズルと別れられずにいる男性のお話ですよね。
「強そう」「戦い」「勝負」とは程遠い、ちょっと情けない男性のことを歌った曲です。普通に考えたらパーティーで流す曲では無いですよね。
ただこの曲をどうしてパーティー音響で使用するかというと多くの人が同じ「想起イメージ」を持ちやすい曲だからなのです。
歌詞の意味をじっくり考えることもなく、その場や音の雰囲気が全てあるパーティーという場においてはこの「想起イメージ」をできるだけ多くの人が同じものを浮かべることで、音響によって会場の雰囲気を支配しコントロールすることが可能になります。
(所謂、会場が沸くという状態ですね)
なので、私自身が音響を担当するときには必ず曲の「想起イメージ」を1番大事にしていました。
次回ももう少し音響関連のテーマで書こうと思います。
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