見出し画像

2022.8 やばい私、やばい国

私は今、主に3つ仕事をしているが、その一切の職場で男性を目にすることがほとんどない

そしてそれがはっきりいって楽である。

でもシラスを見ていて、これも異常なことなんだな、と思うようになった。。。

私は女子校育ちで、女子だけの空間には慣れており、大変ラクなのである。女性だけだとだいたい察しあえる。ラクなのだ・・・。

▼女子校時代の話・・・
https://note.com/yudetaito/n/n85af00ffdd59

でもそれは、やばい。

▼日本語学校の場合

校長先生は男性で、男性の先生が数人いる。
あとは事務の人も含め全員女性。
(学生は男女半々くらい)

そもそもこの日本語業界はほとんどがシニアと女性。
そのほとんどがボランティア。そのほとんどがシニア。

残りの給料が発生する職場で、その中の「日本語学校」に勤めている。
ほとんどの学校で女性が圧倒的に多い。

それは賃金が安いからだ。
まず男性も女性も新卒が入って来られるような給与体系ではない。私も新卒で入ろうとしてる若者がいたら一回は止める(お金の問題だけではなく、社会人経験を積んだ方が教える幅も広がると思うから)。
よって、生活に余裕のある(=もう一人稼いでくれる人がいる=既婚の)女性が多い。
次に結婚していない女性(子どもがいない=自分一人ならなんとかなる人)

業界に女性が多いのはひとえにこの理由であると思う。

先生が女性ばかりなので、留学生は男子も”女性らしい言葉”を覚えてしまう傾向があると言われている。
本当は多様な日本語に触れてほしいので、男女・年齢層がいろいろな先生がいた方がいいに決まっているのだが・・・こういう偏りがある。

勤務校の救いは、女性の「年齢」が多様であることだろうか。

▼子どもオンライン授業の場合

会社に登録して生徒を紹介してもらっている。
在宅なので一人で仕事をしている。
事務スタッフもほぼ女性で、社長ともう一人くらいが男性。
ただ会議などで分かったのだが、「同僚」の先生方も圧倒的に女性が多い。本当は生徒・男の子にも女の子にも、男性の先生が当たってもいいと思うのだが、登録しているのは時間に余裕のある主婦の方が多いためだ(これで稼いでいる人もいますが少数だと思います)。
たまに全体会議で男性の先生を見たことはあるが、それはシニアである。
この理由も日本語学校と同じ。賃金が安いからだ。会社は非常に良心的で、これ以上は上げられないとは思うが、事実として安い。

ただ、私にとってお金にかえられない経験ができるので、続けている(子どものいない私にとって子どもと話をするのは貴重な経験なので)。

▼役所バイトの場合

自分より年上のみ、という経験はこの年代になると得難いものである。
40~60代の女性のみ10人弱。
そのうち既婚は2名。そのうち子どもがいるのは1名。
残りは全員独居。

・・・私だって結婚していないし、子どももいないし、40代だが、このメンバー構成を見ていると、ここが日本の未来の縮図なのだなと思う。

この職場で私はひしひしと思うのだ。

日本やばい。
どうするんだろう。

これから私たち女性は、たった一人で年を取るのに。


▼問題

私は別になにかすごい選択をして、こうなったわけではない。

そこが「問題」なんだろうか。

私は「男性に会わずに仕事がしたくて」日本語教育業界に入ったわけではない。

たまたま興味を持った業界が、男性が少なかっただけだ。

また、一人で生きていくと決めたこともない。
一生結婚しないと決めたわけでもない。
子どもだって「絶対に産まない」と思っていたわけではない。

ただ、生きてきて、その場その場で判断していたら、こうなってしまったのだ。

かといって、今から婚活をして・・・とまでは思えない。

日本やばい。

だからといって若い人に「結婚したほうがいい!」「子どもを産んだ方がいい!」とは私は言えない。

結婚して幸せになる人もいる。子どもがいる幸せもある。しかし、結婚して不幸になる人も確実にいる。子どもを虐待する人もいる。子どもがいないからこその自由≒幸せもある。

日本がやばいのか、私がやばいのか。

そして、同じ数(もしかしたら女性より多い数)の男性が、同じ思いをしながら、1人で暮らしているのだろう。

そんなに「男性」「女性」と性別を意識して生活していること自体がおかしいのかもしれないが、ふと思ってしまったのでした。

だからなんだと言われると、別にこれから仕事を変えようとかも思ってないし、特に私にできることはないのだった。

もちろん「結婚しない選択」をしたのだ、私は。消極的にかもしれないが、誰かに強制されて独身でいたわけでもない。

・・・個人の自由が満たされたら、もう国家は衰退するしかないんだろうな。

日本では、「若い女性」にしか価値がないことは問題かもしれない。

反対に、日本は年を取った女性の幸福度が高い、とどこかで読んだ気もする。
私が考えるに、おそらく結婚制度に疲弊し抑圧されていた女性が、夫が早く亡くなることで自由を謳歌できるようになったからなのではないかと思った(根拠はないです)。

日本は全体的にミソジニーでミサンドリーな国だなと思う。

年取った女性は概して男性が好きではないと、私は受け止めている。

男性はとにかく若い女性しか見ていない。年を取ったら女じゃない。そのへんにある木や電柱と同じだ。
しかし私たち女性にとって、男性はいつまで経っても男性だ。それは「魅力的な異性」「性的パートナー」という意味ではない。「私たちに害を与える可能性がある」存在だということだ。私たちがどれだけ年を取ろうと、そして相手の男性が何歳であろうと。

▼▼▼

20年後、独身税が導入されるかもしれないと本気で思う。

それはそれで仕方ないのかなとも思う。

国家がお見合いを推奨するようになるかもしれない。
(まだ結婚しないの?と)同調圧力で結婚させられていた時代の方がもろもろ良かったのかもしれない。
私はそんな時代はいやだと思うけど(笑) その時代に生まれていたら、ぼーっと25歳くらいで見合い結婚していたのかもしれない。
「人生みんなこんなもんだから」と思いながら子どもを産んで育てていたのかもしれない。

今の方が「女性にとっていい時代だ」と、「国家は滅ぶかもしれないけど選択の自由が達成されているのだからいいのだ」と、誰が自信をもって言えるだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?