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気圧でぶっ倒れるから家で生きている

季節の変わり目に体調を崩す人は多いけれど、僕の場合はちょっと特殊だ。春と秋以外はずっと調子が悪くて、変わり目がやってくるとさらに悪くなる。そのせいで、年間スケジュールがほぼ「不調デフォルト」になっている気がする。

以前はまったく気づかなかったけれど、体は天気や気圧にかなり左右されるものらしい。もちろん、ここまで極端な人はあまりいないと思う。

若いころはこんなことはなかった。大学生の頃なんか、天気を気にせず、週4日少林寺拳法、残り1~2日は空手に行くようなハードスケジュールで体を動かしていたし、金がない時は夏フェスで一日中警備バイトをしたり、真冬の深夜に交通誘導をしたりしても平気だった。

気温30度超えでもやたら汗かくくらいで、普通に動けたし、天気なんて二の次。実感として、体が敏感になったのは30歳を過ぎてからだ。

今は梅雨の時期が苦手で、雨が続くと頭が回らないし、体が重い。台風が来ると気圧にやられて何もできなくなる。

さらに自律神経失調症がひどくなってからは、暑かろうが寒かろうが、家でエアコンつけてようが、気圧が乱れると平衡感覚が狂う。冬場、仕事帰りに急に体調がおかしくなり、そのまま道に突っ伏して倒れたこともある。2回も。

家にいても、包丁を洗っている途中でフラついて妻が横から助けてくれたり、洗い物中に皿を割りそうになったり、ご飯を食べていて急に箸が口から抜けなくなって固まったりもする。頭が朦朧としてきたら、コーヒーでごまかそうとするけど、基本は誤魔化しにすぎない。

運転は妻がしてくれるけれど、「酔ってない?」とは聞いてくれても、体調を崩してないか確認されることはあまりない。もしかしたら、気圧で体調が崩れる感覚は頭でわかってても理解しにくいのかもしれない僕はその都度、なんとなく黙って耐えるしかない。

正直、夏になって30度近くなるとだるいし、視覚過敏がひどくてサングラスが欠かせない。冬や夏は特にひどくて、家から出ないようにしている。逆に春で天気が良いときは普通に歩けるし、小走りだってできる。思考もクリアで、「あれこれできそうだな」と思えてくるから不思議だ。

そんなわけで、今では完全在宅で仕事をしている。家でネット完結の自営業を続け、税理士や保険屋や社労士さんを家に来てもらうスタイル。外出すれば平衡感覚が狂って倒れそうになるし、手足の動きもおぼつかない日がある。車を運転するなんてとんでもない。

でも、それで困るかと言えば、別にそうでもない。困らないように時間をかけて環境設定を施したさらだ。20代のころは、わざわざ外に飛び出して天気なんか無視して動き回っていたのが嘘みたいだけど、まあ人は変わるものだ。

病院や治療院に行っても、改善の兆しはない。たぶん、これがこの先ずっと続くんだろう。面倒くさいけれど、だからといって嘆いても仕方ない。読書して、ゲームして、エッセイを書いて、Xでくだらないことでも発信して、日々をやり過ごすしかない。

あなたは気圧や気温で体調が崩れたりするだろうか?もしそうなら、僕も仲間みたいなもんだ。もし違うなら、まあ僕らみたいな人間もいるんだな、と笑って読み流してくれればいい。

結局、気圧や気温がどうであろうと、僕はこの不調と暮らしていくしかないし、その中でできる範囲で楽しいことを見つけるしかない。春の日差しがうらやましいけれど、季節を選べるわけじゃない。

今はただ、この体調の波になんとなく身を任せて、少しでも気楽に生きていく他ないんだろうな。


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