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好きなことで、ゆるく稼ぐ。──「非稼ぐ系」情報発信のはじめ方【15,955文字】

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はじめに

副業が当たり前の選択肢になりつつある今、多くの人が「本業以外で少しでも収入を増やしたい」「SNSを使って何か始めたい」と考え始めています。一方で、巷には「月○万円をすぐに稼ぐ」といった魅力的な情報があふれ、どれも本当なのかと戸惑う方も少なくありません。

本教材が目指すのは、いわゆる“稼ぐ系”ではなく、あくまで「非稼ぐ系」でゆるやかに収益化を狙う方法をお伝えすることです。たとえば、犬のしつけや占い、料理、トレーニングといった「ビジネス色のないテーマ」を軸にしながら、それを情報発信という形で副業に結びつけていきます。

なぜ“非稼ぐ系”なのか?

その理由は、近年ますます競争が激しくなる“ビジネス系”の領域で、実績や専門知識がないまま飛び込むのはハードルが高いからです。反面、自分が好きなテーマや得意分野なら、たとえ最初は実績ゼロでも、学びや失敗談を含めた等身大の情報発信が価値を持ちます。

そこで大切なのが、「レッドオーシャン」を避けて、自分だけの“ブルーポンド(小さな池)”を開拓する戦略です。競合が少なく、あなたの個性を活かしやすい領域でコツコツとファンを増やし、ゆるやかな収益化を目指します。

本教材は全10章構成で、

前半(第1章~第5章)では情報発信を始める意義やテーマ選定、X(旧Twitter)運用の基本などを解説。

後半(第6章~第10章)ではファンを深く惹きつけるコンテンツの作り方、コミュニティ運営、SNSアルゴリズムの変化への対策、そして実際にゆるやかな収益化を実現している事例紹介や今後の展望まで、体系的にお伝えします。

「SNSを利用しているけど、実際にどうやって発信すればいいのかわからない」「副業に興味はあるが、いきなりビジネス色の強いことをやるのは抵抗がある」――そんな方にこそ、本書のステップは役立つはずです。情報発信と聞くと難しそうに思えるかもしれませんが、あなたの好きなこと・得意なことを一つの“きっかけ”に変えるだけで、十分に副業としての可能性を広げられます。

まずは気負わずに、あなたが「楽しんで続けられるテーマ」を見つけてください。本教材が、その一歩を踏み出す後押しとなれば幸いです。さあ、これから始まる10章を通じて、ゆるやかながらも確実に収益を生み出す「非稼ぐ系」の情報発信に一緒に挑戦していきましょう。


第1章:情報発信を始める意義と「非稼ぐ系」の可能性

1-1. なぜ今、情報発信が必要なのか

副業時代の到来とSNSの活用

近年、副業が当たり前の選択肢になりつつあります。特に会社勤めの方が「本業+αの収益源を確保したい」と考えるケースは増加の一途をたどっています。その一方で、SNSの活用は副業を成長させるうえで重要なカギとなっています。

副業におけるSNSの役割:情報発信を通じて自分の知識やスキルを認知してもらい、ファンや見込み客を増やす“集客基盤”を作れる。
最も取り組みやすいSNS:X(旧Twitter):もともとテキストベースなので、気軽に発信しやすく、フォロワーとのやりとりもしやすい。

非稼ぐ系発信を副業と絡めるメリット

「非稼ぐ系」とは、ビジネス色の強い“稼ぐノウハウ”などを発信するのではなく、トレーニング、占い、犬のしつけ、料理、ゲームなどの趣味・得意ジャンルを軸にすること。いきなり難易度の高い稼ぐ系ビジネスノウハウを発信しようとしても、実績証明や集客で苦労しがちですが、趣味や得意ジャンルなら初心者の学びや気づきをそのまま価値あるコンテンツにできます。

1-2. 「稼ぐ系」はレッドオーシャン化している

2024~2025年にかけて、ブログやSNSを使ったビジネスノウハウ系の発信は非常に激しい競争が予想されます。

コモディティ化:情報商材や稼ぐノウハウが飽和。
プラットフォーム規約強化:過度な勧誘や誇張表現への規制が厳しくなる見込み。
見込み客のリテラシー上昇:ユーザーも「本当に実績があるのか?」と厳しく見極める。

こうした背景から、稼ぐ系で戦うには深い実績や多大な労力が必要になってきます。逆に、自分の得意ジャンルを深掘りし、「非稼ぐ系」でコアファンを作る戦略が注目されはじめています。

1-3. 非稼ぐ系のブルーな可能性

自分自身の体験がすべてコンテンツに:初心者が学習しながら発信しても「リアルな声」として評価されやすい。
競合がまだ分散している:グルメ系、ペット系、占い系など、多岐にわたる領域があり、大手が入りにくい“スキマ”も多い。
好きこそものの上手なれ:稼がなきゃと思うプレッシャーが薄い分、長期的に継続しやすい。

僕も非稼ぐ系「ストレッチ」からオンライン講座を始めました。
(※新規受付停止中)

1-4. 本教材の目的

• 「副業で少し収入を増やしたいが、ビジネス系発信はハードルが高そう…」という方に、まずは非稼ぐ系ジャンルでの情報発信を始めるフレームワークを提供
• 副業時代におけるSNS(特にX)活用の基本知識・心構えを身につける
• レッドオーシャン化する稼ぐ系から距離を置き、自分の“好き”や“得意”を柱に長く稼ぐ仕組みづくりをサポート

まとめ(第1章)

• 副業時代にはSNS活用が必須となり、Xはテキスト中心で初心者にも取り組みやすい。
• 稼ぐ系ノウハウは競合が激化しており、実績がないと埋もれやすい。
• 非稼ぐ系ジャンルなら、趣味や日常の学びをそのままコンテンツ化できる。
• 本教材では「非稼ぐ系」×「X活用」を軸に、ゆるやかな収益化ステップを学ぶ。


第2章:テーマ選定の基本と「好き・得意」の掛け合わせ

2-1. 副業で成功するためのテーマ選びの重要性

副業とはいえ、時間や労力は有限です。だからこそ、続けやすく、更新ネタが尽きにくいテーマを選ぶことが大切です。ここで大きなポイントとなるのが、「自分がすでに持っている経験・知識・熱量」です。

2-2. 「好き」を整理する

子どもの頃から好きだったもの
今も熱中できる趣味
時間を忘れて取り組める行動・分野

例えば「犬のしつけ」であれば、犬を飼っている人からすると毎日のケアや新しいしつけ方法が気になります。発信者自身が楽しんで取り組んでいる様子は、そのままコンテンツとしての価値が高まります。

2-3. 「得意」を洗い出す

仕事や部活で培ったスキル
周囲から頻繁に質問を受けること
資格や検定を持っている分野

たとえば、資格まで持っていなくても「人からよく聞かれる“占いのやり方”」や「筋トレメニューの組み立て方」などは、もう立派な“得意”です。

2-4. ニッチ化×ストーリーで魅力を高める

単に「犬のしつけ」といっても広いので、「小型犬専門」「高齢犬との暮らし」「多頭飼い向け」など、よりニッチに絞ることで同じ悩みを持つ人を強く惹きつけやすくなります。また、発信者がそのニッチテーマに取り組む**ストーリー(背景や体験談)**を組み込むと、専門知識がなくても応援してもらいやすくなります。

2-5. 副業におけるビジネス系vs非稼ぐ系のリスク比較

ビジネス系:即金性は高い可能性もあるが、参入ハードルも高い。「実績は?」「証拠は?」と問われ、信頼構築が難しい。
非稼ぐ系:大きく稼げるまでに時間がかかる可能性もあるが、好きだからこそ継続しやすく、コアファンを作りやすい。

まとめ(第2章)

• 副業で継続し成果を出すには、テーマ選びが重要。
• 「好き」×「得意」を軸にして、さらにニッチ化することで存在感を高める。
• ストーリー性を織り交ぜることで、初心者でもファンから応援されやすい。
• ビジネス系は実績証明が大変な一方、非稼ぐ系は継続のしやすさが大きな武器になる。


第3章:X(旧Twitter)活用の基本戦略と媒体比較

3-1. なぜXがおすすめなのか

テキスト投稿中心:動画や画像と比べて、投稿ハードルが低い。文章を書くのが苦にならない人ならすぐに始められる。
リアルタイム性&拡散性:リツイートや引用リツイートを通じて、フォロワー外にも投稿が届きやすい。
コミュニティ化が簡単:リプライやDMでダイレクトに交流が可能。意外と狭いコミュニティができやすい。

3-2. ブログや他SNSとの比較

ブログ:検索エンジンからの流入を狙えるが、記事の執筆に時間がかかり、すぐにアクセスが伸びるわけではない。
Instagram/TikTok:視覚的な映えが重視されるため、コンテンツ制作に慣れていないとハードルが高い。毎日の稼働時間も最低60分と長い。
YouTube:動画編集や企画力が必要。参入障壁は高いが、当たれば大きい。週一投稿でもかなりの労働力が必要。編集スキルも。

クロス投稿は現実的か?

初心者が複数媒体を一度に運営するのは、作業負荷が高く継続困難になりがちです。副業として情報発信をするなら、まずはXに集中し、慣れてきたらブログなどを追加するのが無難です。

3-3. Xアカウント設計のポイント

アイコン・ヘッダー画像を統一感のあるものに
プロフィール文で「何を発信するアカウントか」を明確に
固定ツイート(ピン留め)で自分の活動目的や代表的な投稿を提示

3-4. ツイート内容の最適化

140字で完結する情報を意識:結論を先に書き、理由や具体例を続ける。

ハッシュタグの使いすぎは逆効果:むしろ0でもいい。僕は使いません。
画像や動画、図解を添付する:文章だけよりエンゲージメントが高まりやすい(ただし作り込みすぎると作業負荷増大に注意)。

3-5. 発信初心者が意識したい指標

インプレッション:ツイートが何回表示されたか
エンゲージメント率:いいねやリツイート、クリックなどの総アクション数÷インプレッション
フォロワー増加数:日々どれだけフォロワーが増減しているか

副業で地道に育てる場合、単なるフォロワー数よりもエンゲージメント率を重視しましょう。少数でも濃いファンがつけば、後の収益化につながりやすいです。

まとめ(第3章)

• Xはテキスト中心で初心者にも発信ハードルが低く、副業としてスタートしやすい。
• ブログ・Instagram・YouTubeなど他媒体は特性が異なり、初心者が同時運用するのは非現実的。
• Xアカウントの設計は「プロフィール・固定ツイート・投稿方針」の3点を要チェック。
• インプレッションやエンゲージメント率を追いながら、コアファンを獲得することを意識しよう。


第4章:初心者が陥りやすい失敗と回避策(X運用編)

4-1. ツイートが続かない・ネタ切れ

原因
• 何を発信するか決めずに始める
• 毎日更新しなければならないというプレッシャーで疲弊
• 伸びないと感じてモチベーションが下がる

回避策
1. トピックリストの作成
• 自分のテーマ(例:犬のしつけ)を細分化(噛み癖・トイレトレーニング・散歩テクなど)し、常に10個以上のネタをストック。
2. ツイート下書き機能の活用
• 思いついたらスマホで下書き保存し、定期的に見直してブラッシュアップ。
3. マイルール設定
• 「週3ツイートでOK」など、無理のないペースを決める。

4-2. 「いいね」やフォロワー数の増減に一喜一憂しすぎる

原因
• 数字が気になりすぎる
• 他人(インフルエンサー)のフォロワー数と比較

回避策
エンゲージメント率重視:フォロワーが少なくても、コメントやいいねをしてくれるコアファンがつけばOK。なんなら、いいね・リプも無視してていい。売上に相関性はない。
長期視点のデータ分析:1日単位で見るとブレが激しいため、1か月・3か月スパンでの伸びをチェック。

4-3. 無差別フォロー・自動ツールに頼りすぎる

フォロワー数を増やそうとフォローバック狙いの大量フォローをする人がいますが、質の低いフォローはエンゲージメントに繋がらず、凍結リスクも高まります。

回避策
共通の興味を持つ人へのフォローやコメント:自分が取り組むジャンルに関連するアカウントとのコミュニケーションを重視。
自動化ツールは使わない:大量フォロー・大量アンフォローはアカウント凍結の原因になることも。

4-4. 収益化を急ぎすぎてフォロワーに不信感を与える

初心者ほど「すぐにお金にならない…」と不安になり、ついアフィリエイトリンクを貼りまくったり、有料コンテンツを過剰に宣伝したりしがち。しかし、まだファンとの信頼関係が薄い段階での“押し売り”は逆効果です。

回避策
序盤は価値提供8〜9割:告知1〜2割
自分が実際に使っている商品やサービスを厳選して紹介:誠実さ・リアルさを出す。

4-5. 目的があいまいなまま発信を継続する

「なんとなくツイートを続けている」状態だと、投稿のクオリティが上がらず、読者(フォロワー)が離れていきます。
目的例
• 「犬のしつけの知識をシェアし、同じ悩みを持つ人を助ける」
• 「占いの楽しさを広め、興味を持った人に有料鑑定を案内する」

明確な目的があると、ツイートに一貫性と方向性が生まれ、ファン化しやすくなります。

こちらで詳しく学べます。

まとめ(第4章)

• X初心者が陥る罠は「ネタ切れ」「数字に振り回される」「無理な拡散」「急な収益化」などが代表的。
• トピックの細分化と下書きストックでネタを切らさない。
• 数字よりもファンとのコミュニケーション質を重視。
• 収益化は「価値提供→信頼構築→自然な紹介」の流れを守る。
• 明確な目的を持って投稿すると、一貫性が保たれやすい。


第5章:ゆるやかな収益化へのステップと「ブルーポンド戦略」

5-1. ブルーポンド戦略とは

ブルーオーシャン戦略が「競合の少ない大きな新市場を目指す」のに対し、ブルーポンド戦略は「さらに小さい領域(ポンド)でコアファンを集める」戦略です。副業レベルであれば、大海を目指すよりも深く小さな池を耕す方が結果的に効率的なことが多いです。

こちらで詳しく学べます。

メリット
競合が少ない:大手やインフルエンサーの関心が薄い分野を攻められる。
コミュニティが濃密:メンバー数は少なくても、結束が強いファンを作れる。
副業規模でも無理なく運営できる:一人で対応可能。

5-2. 非稼ぐ系のゆるいマネタイズ例

1. アフィリエイト
• しつけ用品や健康グッズなど、発信テーマに合うものを紹介。
• “自分で使ったリアルレビュー”を添えると高評価。
2. オリジナル商品・サービス
• ハンドメイド作品、電子書籍、PDFマニュアルなど。
• 「小型犬のしつけ入門マニュアル」「体質別・占いで運気を上げる手帳」など具体性があると売れやすい。

僕は5年前に大手出版社から書籍を刊行して、だいぶ印税は減ったものの、今でも年10万円程度の小遣いにはなってます。

3. オンラインコミュニティ運営
• Xの非公開アカウントやDiscordなどで、月額会員制サロンを開設。
• 少人数でも濃いメンバーが集まれば満足度が高く、退会率も下がりやすい。
4. 投げ銭・スーパーフォロー
• Xのスーパーフォロー機能などを活用し、限定ツイート・限定イベントを提供する。
• 大きな売上にはならなくても、応援課金として確実なファン収益になる。

5-3. ビジネス系がレッドオーシャン化する理由

成果報酬型の高度化:広告費が上がり、広告主も実績ある発信者を選びやすい。
競合の研究・真似が激化:新手法が出てもすぐに模倣されるため差別化が難しい。
プラットフォームとの相性:学習系・投資系などは誇張表現が厳しく規制されやすくなる。

5-4. 具体的な収益化ステップ例

1. 基礎フォロワー育成(0~500人)
• テーマを宣言し、日々の発信で「この人の投稿をもっと見たい」と思ってもらう。
2. コミュニティ形成(500~1,000人)
• リプや引用リツイートで読者と積極的に絡み、濃いファンを増やす。小さなイベント(スペース配信など)も。
3. 小さな商品テスト販売(1,000人以上)
• 「役立ちそう」「楽しそう」と思われるデジタルコンテンツやオンライン講座を小規模で販売。
4. 安定収益源の拡大(数千人~)
• 会員制サイトやコミュニティ課金など、継続収益を生む仕組みを作る。

こちらの方が詳しく学べます。

5-5. 長期的視点での改善とブランド化

非稼ぐ系の発信は大ヒットしにくい分、長く続けることで徐々に定着していくのが強みです。
ユーザーフィードバックを頻繁に拾う:リプライやアンケートで要望を確認し、商品やコンテンツに反映。
ブランド要素の強化:アイコンやアカウント名、ヘッダーなどを統一して、“◯◯といえばこの人”という印象を育てる。

こちらで学んでください。

まとめ(第5章)

• 「ブルーポンド戦略」はニッチだけどコアなファンが集まる“小さな池”を狙うことで、副業レベルの発信でも十分成果が出るアプローチ。
• 非稼ぐ系の収益化は、アフィリエイトやオリジナル商品、オンラインコミュニティなど様々。
• ビジネス系は激化しており、初心者が飛び込むにはリスクが高い。
• まずはファンを作り、小さな商品・コンテンツをテスト販売する段階的ステップが王道。
• 長期視点でユーザーとの交流・改善を続け、ブランド化を狙う。


第6章:ファンを深く惹きつけるコンテンツ作りのコツ

6-1. ファン化のポイントは「共感」と「価値提供」

多くの人が「フォロワーを増やしたい」「いいねを増やしたい」と願っています。しかし、たとえフォロワー数が増えても、“ファン”とは限りません。ファンとは、発信者に対して強い共感や信頼を抱き、情報や商品を継続的に追いかけてくれる存在です。

こちらで詳しく学べます。


1. 共感(Empathy)
• 「この人の考えや人生観が好き」「この人みたいになりたい」と思わせる要素。
• 個人的な体験談やストーリーを織り交ぜることで、心の距離を縮める。
2. 価値提供(Value)
• 「この人のツイートを見ると役に立つ情報が得られる」「時間を割く価値がある」と感じさせる。
• ノウハウ、豆知識、レビュー、実験報告など、テーマに合った有益な情報を提供する。

ファン化にはこの“共感”と“価値提供”が両輪となって働きます。
副業と絡めるなら、特に「日常の中で実践して役立った具体例」「失敗談・成功談」「自分だからこそ提供できる視点」を丁寧に伝えると、読者が「もっと知りたい!」と感じやすくなります。

6-2. ストーリーの活用方法

6-2-1. ストーリーの力とは

人はストーリー(物語)を通じて情報を理解・記憶しやすい傾向があります。例えば犬のしつけをテーマに情報発信するなら、「犬を飼い始めたきっかけ」「当初抱えていた悩み」「試行錯誤の過程」「変化・成果」をドラマティックに描くと、読者はあなたに感情移入しやすくなります。

6-2-2. ストーリー構成の基本

1. 導入(悩み・問題提起)
• 自分が直面した課題や悩みを簡潔に提示。
2. 展開(試行錯誤)
• どんな行動をとったのか、なぜその方法を選んだのか。
3. 転機(気づき・変化)
• 何がきっかけで成果や改善が起きたか。
4. 結論(得られた結果・学び)
• 最終的に得られた成果や学びを読者にシェア。

6-2-3. ストーリーツイートの実例

• 「当時はドッグフードの選び方がわからず、犬が夜泣きして困っていました。でもある日、○○な理由で……(中略)……結果的に寝つきが良くなり、今は吠え癖がかなり収まりました。」
• 上記のように、失敗~学び~成功までの流れを短いツイートでまとめると、興味を引きやすく、共感も生まれます。

こちらでも詳しく学べます。

6-3. 有益情報の体系化

6-3-1. 一貫性が重要

非稼ぐ系のテーマでも、有益情報を提供する際には「一貫性」が大切です。
• 犬のしつけをテーマにするなら、「しつけ全般」「食事管理」「散歩テクニック」「健康チェック」などカテゴリを明確化する。
• 占いをテーマにするなら、「占術別解説(タロット/西洋占星術/数秘術 etc.)」「占い結果の活かし方」「実際の相談例」などを柱として設定。

6-3-2. ツイートシリーズで深掘り

X(旧Twitter)は140字という制限があるため、一度にすべてを伝えるのは難しいです。そこで、シリーズ化が効果的です。
• 「初心者向け○○講座①~⑤」
• 「続・○○講座:さらに具体的なステップ」
• まとめツイートやモーメント(※機能変更により名称は随時変わります)などでリンクを管理しておくと、読み手がたどりやすいです。

6-3-3. まとめコンテンツでファンを離さない

ある程度の量の有益情報が溜まってきたら、まとめ記事や固定ツイートでリンク集を作成します。こうすることで、新しいフォロワーがあなたの過去ツイートを簡単に見返せるようになり、コンテンツの価値が上がります。

6-4. ファンを虜にする“キャラクター”設定

6-4-1. “素の自分”か、“キャラクター”か

発信者が常にリアルそのままの自分を出す必要はありません。ある程度の演出として、「こんな人なんだ」とイメージを固めてあげることはファン化に繋がります。

• 例:「犬まみれの日常を発信するドッグトレーナー風の一般会社員」
• 例:「占い好きで世界中の占術をマニアックに研究している“スピ主婦”」

6-4-2. キャラクターのメリット

ブランディング効果:発信の世界観が統一され、覚えてもらいやすい。
共感しやすさ:人間味が増し、「この人の生活や価値観をもっと知りたい」と思ってもらいやすい。
情報の軸がブレにくくなる:キャラが確立していると、取り上げるテーマや発言内容の統一感が増す。

6-5. まとめ(第6章)

1. 共感+価値提供の2つを意識すると、フォロワーがファンに変わりやすい。
2. ストーリー形式で伝えると、読者の心に残りやすく、共感を得やすい。
3. 有益情報は一貫性をもち、シリーズ化やまとめ記事で“資産”化していく。
4. キャラクター設定でブランディングを強化し、ファンを惹きつけ続ける。

副業としての情報発信では「ビジネス色が強くない分、どうファンを作るか」がカギです。第6章のポイントを押さえ、単なるフォロワー数の増加より、ファンを育てる発信を目指しましょう。


第7章:コミュニティ運営とオンラインサロンのはじめ方

7-1. なぜコミュニティ運営が有効なのか

7-1-1. コミュニティがもたらす相乗効果

X(旧Twitter)やSNSで情報発信を続けると、特定のテーマに興味をもつ人々が自然と集まってきます。そこでオンラインサロンや会員制コミュニティに誘導することで、濃いファン同士が交流し、学び合う場が生まれます。

• 発信者はリーダー・ファシリテーター的役割になり、コミュニティから安定した収益を得られる。
• メンバー間の情報交換が活発化し、発信者一人では作れない新しい価値が生まれる。

7-1-2. 非稼ぐ系でもコミュニティは成立する

「稼ぐ系」オンラインサロンでは、稼ぎ方のノウハウや実践報告がメインになることが多いですが、「非稼ぐ系」であっても、共通の趣味・興味でつながる人々は非常に強い結束を生みやすいです。

• 例:犬のしつけ+手作り犬服コミュニティ
• 例:タロットカード研究会コミュニティ
• 例:ダイエット仲間コミュニティ …など

7-2. コミュニティ立ち上げの基本ステップ

7-2-1. 目的とビジョンを明確にする

目的:メンバーがどんな価値を得られる場所にするのか?
ビジョン:コミュニティがどのように成長し、将来的に何を目指すのか?

7-2-2. プラットフォーム選択

X(旧Twitter)の鍵アカウント運営:比較的気軽に始められるが、管理機能は限定的。
Facebookグループ:細かな管理機能やアーカイブ機能が充実しているが、Facebook離れも進行中。
DiscordやSlack:ゲーマーやIT層には人気。チャット形式で自由度が高い。
自前システム(WordPress+有料会員プラグインなど):自由度は高いが、導入コストと運営負荷が大きい。

7-2-3. 参加費設定

無料コミュニティ:参加ハードルは低いが、荒らしや冷やかしが増えるリスクがある。
有料コミュニティ:月額制・年額制など。参加ハードルは高まるが、メンバーの本気度が上がり、荒らし行為を防げる。

7-3. コミュニティ運営のコツ

7-3-1. 差別化できるコンテンツを用意する

「ここでしか得られない情報・体験」がメンバーの満足度を高めます。
• 限定ライブ配信(しつけ実演、占い解説、特別ゲストとのトークなど)
• メンバー限定の講座資料やリソース提供
• オフ会やオンラインイベントの優先参加権

7-3-2. ファシリテーターとしてメンバーの交流を促進

コミュニティは運営者だけが発信する場ではありません。メンバー同士の交流が活発化すると、それだけ価値が高まります。
• 新規メンバー歓迎スレッドを立てる
• 質問や悩み投稿を促すトピックを定期的に設置する
• 定例のミーティングや勉強会を開催する

7-3-3. 成果や変化を見せ合う

• 犬のしつけなら「ビフォーアフター動画をメンバー同士で見せ合う」
• ダイエットなら「今週の体重報告・食事記録を共有」
• 占いなら「実際に鑑定した結果とフィードバックを交換」

こうした“進捗共有”や“成果発表”はモチベーション維持に効果的です。

7-4. 収益化の仕組み

7-4-1. 月額会費モデル

• 「月額1,000円」「月額3,000円」など設定は自由だが、価格以上の価値を感じてもらうことが必須。
• 大人数を集めるより、少人数でも本気度の高いメンバーを集めた方が濃いコミュニティになりやすい。

7-4-2. 個別相談・コーチング

• メンバー向けに個別セッションを行い、追加料金を設定する。
• 犬のしつけなら「オンラインで飼い主と犬を見ながらリアルタイム指導」、占いなら「個人鑑定」を提供できる。

7-4-3. グッズ・コンテンツ販売

• コミュニティ限定のオリジナルグッズ(Tシャツ、マグカップなど)
• 会員限定の深掘りコンテンツ(動画、PDF、電子書籍)などを追加で販売する。

7-6.僕がコミュニティを運営してない理由

• 定番のオンラインサロンですが、僕は手間なのでやってない。
• オンライン講座を運営して、基本的にはマンツーマンで対応。
• 実はこの方が楽に運営できるし付加価値が高いので単価も上げやすい。

7-6. まとめ(第7章)

1. コミュニティ運営は「濃いファン同士の交流」を生み出し、発信者に安定収益をもたらす。
2. 「非稼ぐ系」でも共通の趣味・興味で強い結束が生まれやすい。
3. 立ち上げ時のプラットフォーム選び、参加費設定、コンテンツ設計が成功のカギ。
4. 運営者はファシリテーターとして、メンバー同士の交流と成果共有を促進するとコミュニティが活性化する。
5. 有料会費や個別コンサル、グッズ販売などでゆるやかな収益を得られる。

副業としてコミュニティを育てると、表立ったSNS発信だけでは得られない深い繋がりや安定収益を確保しやすくなります。

レッドオーシャン化している「稼ぐ系」サロンではなく、あなたならではの「非稼ぐ系」テーマでユニークなコミュニティを作ることに大きな可能性があります。


第8章:副業の法律・税務とトラブル回避

8-1. 副業を取り巻く法律・就業規則の基本

8-1-1. そもそも副業は合法なのか

近年は副業解禁の流れが強まり、大企業でも容認されるケースが増えてきました。一方、会社の就業規則や雇用契約書によっては、副業を制限する条文が残っている場合もあります。
就業規則の確認:本業の会社が副業を禁止・制限していないかチェックする。
規約違反のリスク:就業規則を無視した副業は、最悪の場合、懲戒処分や解雇理由に繋がる可能性がある。

非稼ぐ系でゆるやかに発信する場合でも、会社の機密情報や競合関係にあたる業種に関わる発信は慎重にならざるを得ません。必ず就業規則や契約書を確認し、問題のない範囲で活動しましょう。

8-1-2. 公務員・特定職種の副業制限

公務員や特定の国家資格職(警察官・消防士など)は、職務規定や法律で副業自体が厳しく制限されている場合があります。もし当てはまる方は、所属部署や上司に相談したうえで活動を始める必要があります。

8-2. 副業に関わる税務の基礎

8-2-1. 副業収入は「雑所得」か「事業所得」か

日本の所得税法上、個人が得る収入のカテゴリには様々ありますが、副業の場合は多くが**「雑所得」**として扱われます。
雑所得:本業以外の継続性が必ずしも明確でない収入や、規模が小さい場合が該当。経費計上の範囲がやや限定的。
事業所得:一定規模以上の事業として認められる場合。経費を幅広く計上できるが、要件がやや厳しい。

「非稼ぐ系」で月数万円の収益を目指す場合なら、たいてい雑所得として確定申告する形が無難です。ただし、将来的に収益が大きくなったら税理士に相談し、事業所得への切り替えを検討してもよいでしょう。

8-2-2. 確定申告の基本フロー

1. 年間の収入と経費を集計
• アフィリエイト報酬、コミュニティ会費などの入金履歴をエクセルや会計ソフトで管理。
• 必要経費(ツール代・教材費・サーバー代など)は領収書・レシートをきちんと保管する。
2. 所得税の申告
• 年度末から翌年3月15日までに、雑所得として収支を申告。
• 副業収入が少額でも、給与以外の所得が20万円を超えると基本的に申告が必要。
3. 住民税の申告
• 所得税の確定申告をすれば、自動的に住民税も計算される。
• 本業の会社に副業分の住民税通知が送られたくない場合は「自分で納付」を選択して別途支払う。

※ 会社バレ防止策として住民税を「自分で納付」に切り替える方法がよく言及されますが、絶対にバレない保証ではありません。本業との関係性を考慮して慎重に判断しましょう。

こちらで詳しく学べます。

8-3. 副業トラブルと回避策

8-3-1. 本業の利益相反に当たるケース

「非稼ぐ系」は基本的にビジネス色が薄いですが、本業との利益相反に注意を払いましょう。
• 本業がペット関連業界なのに、独自で「犬のしつけサロン」を立ち上げて本業と競合する。
• 本業で得たノウハウ(企業秘密)を副業SNSで公開してしまう。

こうしたケースは企業機密漏えいや営業妨害と見なされ、会社とのトラブルになりかねません。テーマを選ぶ際には、本業との関係性をしっかり考慮する必要があります。

8-3-2. 著作権・肖像権・商標の問題

SNS発信では画像や動画の扱いに注意が必要です。
• 他人の撮った写真や動画を許可なく転載しない。
• キャラクターやブランドロゴの無断使用は商標権違反のリスク。
• 写真に映り込んだ他人の顔は肖像権問題が発生する可能性がある。

ペットや占いなど一見平和そうなテーマでも、イラストや商標を軽い気持ちで流用するとトラブルにつながる場合があります。必ず権利関係のルールを確認しましょう。

8-3-3. 誹謗中傷やトラブルコメントへの対応

コミュニティやSNSが盛り上がると、時にはアンチや誹謗中傷コメントがつくこともあります。
放置は悪影響:炎上に発展するリスク。
冷静かつ事務的な対応:問題がエスカレートしそうなら専門家(弁護士)に相談。
コミュニティ規約の明示:荒らし行為や中傷に対するルールをあらかじめ決めておく。

8-4. 不測の事態に備える:保険とリスクマネジメント

8-4-1. 賠償責任保険・弁護士保険を検討する

もし副業が大きくなり、オフラインイベントを開催したり、アドバイス内容に対して責任を問われたりする可能性があるなら、賠償責任保険弁護士保険を検討すると安心です。
• 例:ペット関連イベントで参加者の犬が他の犬に噛み付いてしまった…
• 例:占いのアドバイスがきっかけでトラブルが生じ、賠償問題に発展…

大事になるケースは稀ですが、対策を講じることで自分を守り、信頼を損なわずに済みます。

8-4-2. プライバシー保護と個人情報

• SNS上で本名や住所、顔写真をどこまで出すかは慎重に考える。
• コミュニティでメンバー間の個人情報を扱う場合は、管理方法を明確にしておく。
• ネットストーカー対策や家族への影響も念頭に置き、必要に応じて匿名運用や個人情報を最小限に抑えた活動を検討する。

8-5. まとめ(第8章)

1. 就業規則の確認は最優先:本業に影響が及ぶような副業は禁止されていないか、規約を熟読する。
2. 副業収入は雑所得が基本:所得税・住民税の確定申告を怠ると、思わぬペナルティが発生するので注意。
3. 利益相反や著作権侵害に要注意:本業との摩擦や無断転載、商標使用は思わぬトラブルに発展する。
4. 誹謗中傷や荒らしは無視せず迅速対応:コミュニティ規約を定め、場合によっては弁護士に相談。
5. リスク管理を怠らない:イベント開催やアドバイス提供をするなら賠償責任保険等を検討し、個人情報保護にも気を配る。

「非稼ぐ系のゆるやかな収益化」とはいえ、お金や人が動く以上、法務や税務リスクから完全に逃れることはできません。

副業として安心して活動を続けるためにも、あらかじめ最低限のルールを把握し、万が一のトラブルに備えましょう。これらの土台があってこそ、楽しみながらの情報発信が長く続けられるのです。


第9章:実際の収益事例とインタビュー

ここでは、非稼ぐ系テーマでSNSを活用し、副業としてゆるやかに収益を得ている事例をいくつか紹介します。実際の成功例を知ると、自分の活動イメージが具体化しやすくなります。

9-1. 事例1:犬のしつけ+オリジナルグッズ販売

発信内容:犬のしつけのコツ、ペットとの暮らし日記、写真・動画。
媒体:主にX。週1~2回YouTubeで短編動画投稿。
収益化手法
1. 犬服や関連グッズのアフィリエイト(Amazonアソシエイトなど)
2. 自作のデザインを用いたTシャツ販売(SUZURIなどのサービスを活用)
3. 月額コミュニティ(Discord)にて、悩み相談や限定ライブ配信

「月に数万円プラスになるだけですが、好きな犬の話で得られる収益なのでストレスも少ないです。最初は数百円のアフィリエイト報酬でしたが、ファンが増えてコミュニティに参加してくれる人が出てきたことで、だんだん安定してきました。」

9-2. 事例2:占い+オンラインサロン

発信内容:占術解説、実例鑑定、運気UPの過ごし方アドバイス。
媒体:Xを中心に、運気が上がると言われる日や星の動きをタイムリーにツイート。
収益化手法
1. 有料個人鑑定(メール/Zoom)
2. 月額2,000円のオンラインサロン(メンバー限定の深掘り講座や相互鑑定練習)
3. 自費出版した占い解説本の販売

「本業はOLですが、オンラインサロンの収入と個人鑑定で月3~5万円ぐらいは安定しています。口コミで拡散することもあり、サロンメンバー同士でコラボ企画が生まれるのが面白いですね。」

9-3. 事例3:自宅トレーニング+デジタルコンテンツ販売

発信内容:ダンベル・自重トレの動画、食事管理のコツ、器具レビュー。
媒体:Xで日々の筋トレ報告+ビフォーアフター写真。たまにInstagramでも写真投稿。
収益化手法
1. トレーニング関連のアフィリエイト(プロテイン、トレ器具など)
2. PDF形式の「初心者向けダイエット&筋トレガイド」を2,000円で販売
3. 定期的にオンライン合宿(Zoom配信)を開催し、参加費2,000円で募集

「今は月に3~4万円くらいですが、トレ器具やプロテインのアフィリ報酬が上積みされるとちょっと嬉しいですね。週1回のオンライン合宿には、常連さんも増えてきてモチベーションが保ちやすいです。」

9-4. インタビューから学ぶポイント

1. 最初は数百円~数千円の小さな成果でも喜ぶ
• 収益を伸ばすより、「好きなことでお金が入った!」という成功体験がモチベーションを高める。
2. ファンとの交流を大事にし、リピートや口コミを狙う
• SNSやコミュニティ内で積極的に返事や質問対応を行うと、ロイヤルファンが増えやすい。
3. 複数の収益チャネルを組み合わせる
• アフィリエイト+オリジナル商品+コミュニティ運営といった形でリスク分散できる。
4. 自分の“好き”だからこそ続けられる
• 大きく稼げなくても、趣味を極める過程で副収入を得られるのが非稼ぐ系発信の強み。

9-5. まとめ(第9章)

• 非稼ぐ系テーマでも、ゆるやかに安定収益を生み出している事例が増えている。
• 具体的な手段としては、アフィリエイト、デジタルコンテンツ販売、コミュニティ運営などが多い。
• 収益額は数万円規模が中心だが、好きなことを続けながら得られるメリットは大きい。
• ファンとの信頼関係が深まるほど、口コミやリピートが増え、収益が拡大しやすい。

事例からわかるように、“実績や資格がなくても”日々の学習や体験をコンテンツ化し、ファンを育てれば副収入を得る道が開けます。10章では、今後の展望やさらなる挑戦について考えていきましょう。


第10章:情報発信者としての今後の展望と新たな挑戦

10-1. 情報発信を超えて“プラットフォーム化”する

ゆるやかに始めた非稼ぐ系の情報発信も、ファンが増えコミュニティが成熟すると、**「あなた自身がプラットフォーム化」**していく可能性があります。
• 例:あなたのサイトやSNSコミュニティが中心となり、関連企業や他の発信者がコラボを依頼してくる。
• 例:リアルイベントや商品開発に携わり、オフラインへ活動の幅を広げる。

10-1-1. プラットフォーム化の利点

収益源の多角化:スポンサーシップや共同開発、講演・セミナーなど新たな収益チャネルが生まれる。
影響力の拡大:発信者としての認知度が上がり、社会的な発言力や信頼も得やすくなる。

10-2. “非稼ぐ系”から次のステージへのステップ

10-2-1. さらなる専門性を追求

発信を続けるうちに、実際の体験やノウハウが積み重なり、最初は素人だった分野でも専門家レベルの知識を持つようになるケースがあります。
• 例:犬のしつけ動画を発信していたら、プロのトレーナーと肩を並べる知識量に。
• 例:占い好きが高じて、資格取得や教材出版のオファーがくる。

10-2-2. ビジネス色を強めたいなら“証拠”を整える

「非稼ぐ系」でコアファンを築いたあと、もしビジネス系に転換・拡張したい場合は、**過去の活動実績やファンの声が“証拠”**になります。
• 「これまで○○人の会員コミュニティを運営し、改善率は××%」
• 「△△フォロワーの占いアカウントを運用し、個人鑑定実績がXXX件」

こうした“具体的な数値や成果”を提示できれば、ビジネス系でも戦いやすくなる可能性があります。

10-3. 時間・体調・モチベーション管理

副業や情報発信を長く続けるためには、無理のないペースが最重要です。
• 1日の投稿目標や週の作業時間を決め、オーバーワークを防ぐ。
• ネタが出ないときは無理に投稿しない。コミュニティ内の質問に答えるなど“軽めのアウトプット”でOK。
• 体調や本業とのバランスを崩すと本末転倒なので、常に調整する姿勢を持つ。

10-4. 今後のSNSトレンドを見据えて

10-4-1. 音声や短尺動画への対応

2025年までに、Xが音声・動画機能をさらに強化したり、他SNSが爆発的に普及する可能性もあります。

• 興味があれば、短尺動画(リールやショート)でサクッと発信したり、音声配信(スペース、Podcast等)に挑戦し、より多面的にファンを獲得することを視野に入れましょう。

10-4-2. グローバル展開の可能性

• 英語圏を狙わなくても、翻訳ツールが進化し、海外ユーザーが日本語コンテンツを閲覧するハードルは下がっています。
• “料理”や“ペット”などビジュアルメインのテーマは言語の壁を越えやすいです。気づいたら海外からの問い合わせが増えていた、という事例も。ただし、日本人相手の収益化を考えているなら、海外フォロワーは無駄になるのでご注意を。

10-5. まとめ(第10章)

1. 非稼ぐ系の情報発信を続けると、やがて自分が“プラットフォーム”となる可能性が出てくる。
2. 専門性を追求すると、当初は趣味だったものが“本業級の知識”に育つことも。
3. ビジネス色を強めたい場合は、ファンを増やして得た実績が強力な証拠となる。
4. 長期的な副業ライフを送るには、時間管理・体調管理・モチベーション管理が不可欠。
5. 今後は動画・音声・海外ユーザーへの展開など、さらに新しいチャンスが広がっている。


最終まとめ:10章を通して


1. 第1章~第5章で、非稼ぐ系の情報発信がビジネス系レッドオーシャンを避け、ゆるやかな収益化に適している理由と基本戦略を学びました。

2. 第6章~第10章では、ファンを深く惹きつけるためのコンテンツ作りやコミュニティ運営の手法、SNSアルゴリズムの最新動向、実際の収益事例、さらに今後の展望までを体系的にカバーしました。

副業や趣味として始めた情報発信でも、続けていけばあなたの得意分野が大きく花開く可能性があります。大事なのは、“好き”を武器にコツコツ続けることと、ファンと誠実に向き合うことです。ビジネス系ほどのハイリスクはなくとも、長く続けることで実績と影響力が積み上がり、収益の柱へと成長していくでしょう。

「非稼ぐ系の発信」とはいえ、そこにはあなた独自の「価値」や「人を動かすチカラ」が必ずあります。本教材が、その力を引き出す一助となれば幸いです。

以上で、全10章の教材が完成です。

ぜひ本書の内容を参考に、X(旧Twitter)を中心とした情報発信を副業ライフに取り入れ、あなただけの「ゆるやかで持続可能な収益化」を実現してみてください。応援しています。


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